合成顔料とは?種類・用途・作り方・安全性まで完全ガイド

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第1章|合成顔料とは?【最初に全部わかる総まとめ】

「合成顔料とは?」という疑問に、まず一言で答えると──
人工的に化学合成された着色用の粉体のことです。

かつて色を表現するには、土・鉱石・植物・動物などの天然資源を原料とした「天然顔料」が主流でした。ですが、現在ではより安価・安定・鮮やかで、かつ生産コントロールが可能な「合成顔料」が、印刷・塗料・プラスチック・化粧品など、あらゆる分野で主力となっています。

顔料は「表面に色をのせるタイプの着色剤」であり、水や油に溶けず、モノの表面に付着して色を見せるのが特徴です(※「染料」は繊維の内部に染み込むタイプ)。
そしてその中でも「合成顔料」は、化学反応によって人為的に作られたものを指します。


本ブログでは、そんな「合成顔料」について、以下のような疑問に答えながら、わかりやすく・深く解説していきます:

  • ✅ なぜ合成顔料が主流になったの?(天然顔料じゃダメなの?)

  • ✅ どんな作り方で、何種類くらいあるの?

  • ✅ 使われている製品は?

  • ✅ 毒性や環境への影響は?

  • ✅ いつから使われ始めたの?

さらに、最後には「顔料と染料の違い」「合成顔料の未来」まで、読み応えたっぷりにまとめています。


第2章|なぜ合成顔料が使用されるようになったのか【天然顔料からの転換理由】

「そもそもなぜ“合成”する必要があるの?」
そう思う方も多いでしょう。顔料の世界では、かつて**天然顔料(鉱石や植物、動物由来)**が長く使われてきました。しかし、産業と化学の発展とともに、合成顔料への大転換が起こったのです。

その理由は、主に以下の5つに集約されます。


✅1. 発色の安定性と再現性が高い

天然顔料は、同じ鉱石でも採掘場所や時期によって色味や粒度がばらつくという弱点がありました。
対して合成顔料は、化学式に基づいて同一成分を製造できるため、ロットごとに同じ発色を安定供給できるのが大きな強みです。これは印刷や塗料など、大量かつ均一性が求められる業界では必須条件です。


✅2. 低コストで大量生産が可能

天然顔料は鉱山での採掘や精製に多大な手間とコストがかかりますが、合成顔料は工場で大量合成できるため、単価が大きく下がりました。
たとえば、かつて宝石のように高価だった「群青(ラピスラズリ)」も、現在では合成品が安価で手に入ります。


✅3. 色のバリエーションが圧倒的に広がる

合成技術の進化により、自然界には存在しないような鮮やかな色彩(蛍光色・メタリック・蛍光顔料など)も可能になりました。
とくに有機合成顔料の分野では、アゾ化合物やフタロシアニンといった構造を活用し、無限に近い色味を設計可能です。


✅4. 安全性の見直し(有毒顔料の代替)

歴史的に、天然顔料には鉛白(鉛系)、クロム緑(六価クロム系)などの有毒物質が含まれていました。
これらは人体や環境への影響から世界的に使用が制限され、より安全な合成顔料への代替が急速に進みました。


✅5. 持続可能性と環境保護の観点からも評価

希少鉱物や動物由来の色材(例:貝紫、コチニール)は、環境負荷や動物倫理の観点でも課題がありました。合成顔料はこれらの課題を回避しつつ、持続的な供給が可能な点でも注目されています。


🔍まとめ:時代が「合成顔料」を必要とした

こうして見てみると、合成顔料は単なる「安いから使われている」存在ではなく、科学技術と社会ニーズが生んだ進化の結果といえます。色の正確性・量産性・安全性・環境負荷──あらゆる観点で現代の要求を満たすのが「合成顔料」なのです。


第3章|合成顔料の作り方|無機・有機の合成方法をわかりやすく解説

合成顔料は、「無機系」と「有機系」という大きく2つのルートで作られます。
それぞれで使われる原料・化学反応・製造工程が異なり、得られる顔料の性質も変わってきます。


🔹無機顔料の合成方法【金属+酸素が基本】

無機顔料は、金属や鉱物をベースにした顔料です。酸化・焼成・沈殿などの比較的シンプルな化学反応でつくられます。

▷主な製法:

  • 酸化反応:金属を加熱して酸素と反応させる(例:鉄+酸素 → 酸化鉄=赤)

  • 焼成法:複数の鉱物を高温で焼き、安定した色をつくる(例:群青の合成)

  • 沈殿法:溶液に薬品を加えて沈殿させる(例:バリウムイエロー)

✅特徴:

  • 高い耐光性・耐熱性・耐薬品性

  • 主に塗料、建材、プラスチックなど屋外・工業向けに多く使用


🔸有機顔料の合成方法【炭素骨格+色の設計】

有機顔料は、**石油由来の炭素化合物(ベンゼン環など)**をベースに化学合成されます。
分子構造に工夫を加えることで、非常に鮮やかな色や特殊な性質を生み出すことができます。

▷主な製法:

  • アゾ化合物の合成:2つの芳香族化合物をアゾ結合(-N=N-)でつなぐ

  • 縮合反応:複数の有機分子を加熱して1つの構造にまとめる(例:フタロシアニンブルー)

  • メタロフタロシアニン:金属イオンと有機色素を複合化(高彩度な青や緑)

✅特徴:

  • 発色が鮮やか・多彩(赤・紫・緑・蛍光色など)

  • 主にインク、化粧品、教育用品、包装など見た目重視の用途に使用


🧪両者に共通する「分散工程」

顔料はそのままだと使えないため、微粒子化して分散させる工程が必要です。ここでは「分散剤」や「ミキサー」を使って、粒子を細かく砕き、安定した顔料スラリーを作ります。


💡ポイント:染料との違いにも注意

合成“顔料”は溶けずにモノの表面に残るのに対し、合成“染料”は液体に溶けて内部に染み込む性質を持ちます。この違いが、用途や作り方にも大きく影響します。


🔍まとめ:合成方法=“色を科学で設計する”技術

合成顔料は、ただ色を再現するだけでなく、「どう発色させるか」「どんな耐久性が必要か」を計算しながら科学の力で色をつくる技術です。だからこそ、求められる品質や色味に合わせて作り分けができるのです。


第4章|合成顔料の種類と代表例【無機・有機・特殊系まで】

合成顔料は、その構造や原料、製法の違いにより大きく3つに分類されます。


① 無機顔料|金属酸化物をベースにした「タフな色」

特徴:

  • 耐光性・耐熱性・耐薬品性が高く、屋外・産業向けに最適

  • 色は比較的“くすんだ”重厚な色味が多い

代表例:

顔料名 主成分 用途例
酸化鉄(赤・黄) 赤・黄・茶 Fe₂O₃ / FeOOH 外壁塗料、アスファルト、園芸用品
酸化チタン(白) TiO₂ 印刷用白インク、化粧品、食品添加物
クロムグリーン Cr₂O₃ 樹脂、塗料、工業製品
群青 Na₈-₁₀Al₆Si₆O₂₄S₂-₄ セラミック、タイル、画材

② 有機顔料|炭素ベースで合成される「鮮やかな色」

特徴:

  • 発色が明るく、視覚的な魅力が高い

  • 光や熱にやや弱いため、屋内や装飾用途に適する

代表例:

顔料名 主成分・構造 用途例
アゾ顔料 赤・橙・黄 アゾ結合(-N=N-)含有 プラスチック、油性インク、化粧品
フタロシアニンブルー 金属錯体(銅+窒素) 印刷インキ、車両塗装、建材
フタロシアニングリーン 塩素化銅錯体 包装資材、文具、着色シート
アントラキノン系 紫〜赤 アントラセン骨格 テキスタイル、インク

③ 特殊合成顔料|機能性を持つ次世代カラー

特徴:

  • 光の反射・吸収・蛍光など、見た目+αの機能を持つ

  • 化学的に設計されており、価格は高めだが用途は拡大中

例:

  • 蛍光顔料:ブラックライトで光る。安全標識や玩具に

  • メタリック顔料:アルミ粉や真珠光沢の色合い(自動車塗装・コスメ)

  • 蓄光顔料:暗闇で光る。時計、避難誘導シールなどに

  • 近赤外線吸収顔料:機器の誤作動防止や省エネ塗料に応用


💡分類の選び方:どの顔料が「正解」かは用途次第

目的 最適な顔料タイプ
屋外看板・建材 無機顔料(耐候性重視)
パッケージ・ポスター 有機顔料(発色重視)
特殊印刷・高付加価値商品 特殊顔料(機能性重視)

🔍まとめ:合成顔料の進化は「色の性能競争」

天然由来の色だけでは表現できなかった“性能としての色”が、合成技術によって可能になりました。色はもはや単なる美しさだけでなく、**「強さ」や「安全性」、「機能性」**までも備える時代です。


第5章|合成顔料はどこに使われている?用途と製品例をわかりやすく紹介

合成顔料は、ただの“着色料”ではありません。
その安定性・発色の良さ・コストの低さから、現代のあらゆる製品に使われています。

以下では、主要な産業別に用途と代表製品を紹介します。


① 印刷業界|インクの主力は「有機顔料」

  • 用途例:チラシ・ポスター・書籍・パッケージ・ラベル・新聞

  • 使われる顔料

    • シアン:フタロシアニンブルー(Cu系有機顔料)

    • マゼンタ:アントラキノン系

    • イエロー:アゾ系

    • ブラック:カーボンブラック(無機)

  • ✅ポイント:CMYK印刷はすべて顔料ベース。色の再現性と速乾性が求められる


② 塗料・建築業界|耐久性重視で「無機顔料」が主役

  • 用途例:住宅の外壁・車体・道路標識・鉄橋・機械設備など

  • 使われる顔料

    • 酸化鉄(赤・黄・黒):サビ防止も兼ねる

    • 酸化チタン(白):隠ぺい力と紫外線反射

    • クロム系顔料:耐候性重視(※現在は規制あり)

  • ✅ポイント:紫外線・雨風にさらされるため、耐光・耐熱・防腐が求められる


③ プラスチック・樹脂製品|安価で鮮やかな「合成有機顔料」

  • 用途例:おもちゃ・家電パーツ・パッケージ・ファイル・文房具

  • 使われる顔料

    • アゾ顔料(赤・黄)

    • フタロ系(青・緑)

    • パール・蛍光系も人気

  • ✅ポイント:少量で強く発色し、コスト効率が高い。リサイクルとの相性も課題に


④ 化粧品・日用品|安全性と発色のバランスが重要

  • 用途例:アイシャドウ・チーク・口紅・ネイルカラー・石けん・歯磨き粉

  • 使われる顔料

    • 酸化鉄(赤・茶)

    • 酸化チタン(白)→肌色調整・UVカット

    • 有機系のピンク・パープルなど(安全性審査済)

  • ✅ポイント:化粧品グレードでは重金属やアレルゲンの有無が最重要


⑤ 教育・玩具・アート|明るさ・安全性・価格がカギ

  • 用途例:絵の具・色鉛筆・クレヨン・教材・ぬりえ・知育玩具

  • 使われる顔料

    • 有機顔料(鮮やかな色)

    • カーボンブラック(黒系)

    • 蛍光顔料(目立つ色)

  • ✅ポイント:子どもが触れるため、**安全基準(APマークなど)**が厳格


🧩その他注目の用途

  • スマートフォン部品(近赤外線吸収顔料):センサー誤作動防止

  • 農業用ビニール:紫外線制御顔料で作物の成長調整

  • 冷却塗料:遮熱顔料で表面温度を下げる


🔍まとめ:合成顔料は「生活のあらゆる色」に使われている

私たちが日々見ている“色のほとんど”は、じつは化学的に設計された合成顔料です。
美しさだけでなく、耐久性・コスト・安全性・機能性という目に見えない要素を担う、“縁の下の力持ち”なのです。


第6章|合成顔料の歴史|科学と産業が“色”を進化させた物語

合成顔料の誕生は、産業革命と化学の進歩がもたらしたイノベーションでした。
人類は長らく、岩や植物など“自然から色を奪う”しかなかった時代を過ごしてきましたが、19世紀半ば、ついに「色をつくる時代」が到来します。


🔹18〜19世紀:天然顔料の限界と合成技術のはじまり

かつては、青はラピスラズリ、赤はコチニール、白は鉛白など、入手や製造に大変なコストや危険を伴う天然顔料が支配していました。
しかし、天然資源の枯渇や価格高騰、有毒性への懸念が高まり、より安価で安全・安定した顔料が求められるようになります。


🔸1856年:モーブの誕生(合成染料のはじまり)

世界で初めて人工的に作られた合成染料「モーブ」は、18歳のイギリス人化学者ウィリアム・パーキンによって偶然発見されました。
この発明は化学業界に革命を起こし、「合成で色を作る」という新しい概念が誕生します。

※この時点では「染料」ですが、この化学的アプローチは顔料分野にも応用されていきます。


🔹19世紀後半〜20世紀初頭:本格的な合成顔料の登場

  • 1880年代〜:アゾ系合成顔料が登場。明るい赤・黄の安定供給が可能に。

  • 20世紀初頭:フタロシアニンブルー・グリーンなど、有機金属錯体系の超高発色顔料が実用化される。

  • **酸化チタン(TiO₂)**も20世紀前半に実用化され、白色顔料の革命を起こす。

これらの合成顔料は、それまでの天然顔料を次々に置き換えていきます。


🔸戦争と工業化が加速させた「合成の時代」

第一次・第二次世界大戦を経て、軍事用塗料・建材・機械塗装など、過酷な環境でも耐える塗装技術が求められました。
このニーズに応えたのが、耐候性・耐熱性に優れた合成無機顔料だったのです。

また、戦後の高度経済成長とともに、住宅・家電・車・玩具などあらゆる分野で合成顔料の需要が爆発的に拡大します。


🔹21世紀〜現在:環境・健康への配慮が進化の軸に

現代では、鉛・クロムなど有害物質を含む顔料は厳しく規制され、より安全で環境に優しい顔料が主流に。

  • RoHS指令(EU):電子機器の有害物質制限

  • REACH規制(EU):化学物質全般の登録・評価・認可制度

  • 日本でも化審法・食品衛生法・薬機法などで管理が進む

また、バイオマス系顔料・低VOCインク・水性顔料など、環境配慮型素材も登場しています。


🔍まとめ:合成顔料の歴史は「色と人間の戦い」の歴史

色はただの飾りではなく、時代の要請に応じて進化し続ける技術です。
合成顔料は、化学と産業が人類にもたらした「人工の美」の象徴であり、これからも安全・機能・サステナブルな色を追求し続けていくでしょう。


第7章|合成顔料の安全性と環境への影響|毒性・規制・未来の色材

合成顔料の最大の課題のひとつは、「人体や環境にどれほど影響があるか?」という点です。
鮮やかで安価な色が手に入っても、それが有害であっては本末転倒。
ここでは、過去に問題となった顔料と、現代の安全・環境対策について解説します。


🔸かつて使われていた有毒な顔料

合成顔料の歴史には、有害物質が含まれた色も多く存在します。

有害顔料の例:

顔料名 主成分 問題点
鉛白(ホワイトリード) 酢酸鉛 中毒性。歴史的に多くの画家を病気に
クロムグリーン 六価クロム化合物 発がん性が懸念され、EUで使用制限
カドミウムレッド・イエロー カドミウム化合物 高い毒性・水質汚染リスク

これらはかつて塗料や画材に普通に使われていましたが、現在では多くの国で使用が制限または禁止されています。


🔹現在の安全対策と法規制【日本・海外】

海外の主な規制:

  • RoHS指令(EU):電気・電子機器に含まれる有害物質(鉛・カドミウムなど)を制限

  • REACH規制(EU):すべての化学物質に対して登録・評価・認可が必要

日本国内の主な法制度:

  • 化学物質管理法(化審法)

  • 食品衛生法:着色料(食品用)の規制

  • 薬機法(旧・薬事法):化粧品や医薬品に使用する顔料の安全性審査

現在の合成顔料は、製品別に使用できる種類や濃度が明確にルール化されており、法的にチェックを受けたものだけが市場に流通しています。


🔸環境負荷と新たな取り組み

課題:

  • 製造時の化学廃液・有機溶剤の使用

  • 焼却時の有害ガス排出(重金属系顔料)

解決に向けた取り組み:

  • 水性顔料・水性インクの普及

  • 低VOCインク(揮発性有機化合物の少ないインク)

  • バイオマス原料・大豆インクなどの持続可能性向上策

印刷分野の例:

日本印刷産業連合会の「グリーンプリンティング認定制度」など、環境配慮型資材の使用を促進する認証制度も拡大中。


🔍まとめ:合成顔料は“色の安心”と“環境の未来”を両立できるか

合成顔料は、かつては「毒の色」として扱われた歴史もあります。
しかし現代では、法的管理と技術進化により、私たちの暮らしに安心して使える「未来の色材」へと進化を遂げています。

この先も、より安全・持続可能な合成顔料が開発され、**“人にも地球にもやさしい色”**が社会の主流になる時代が来るでしょう。


まとめ|合成顔料とは、「人工の色」の進化と選択の物語

合成顔料とは、化学的に合成された着色物質のこと。
天然資源に頼らず、再現性・コスト・耐久性・発色を追求できることから、現代のあらゆる産業で使われています。

本記事では以下の7つの視点から、合成顔料の全体像を解説しました:


✅ 本記事の振り返り

内容
第1章 合成顔料とは何か?定義と概要の総まとめ
第2章 なぜ合成顔料が使用されるようになったのか
第3章 無機・有機に分けた合成方法の基本
第4章 顔料の分類と代表的な種類・特徴
第5章 印刷・塗料・化粧品などへの用途と製品例
第6章 合成顔料の誕生と発展の歴史
第7章 安全性と環境への配慮、現代の規制と未来

かつて「色」は貴重で危険なものでもありました。
しかし今、私たちは安全で持続可能な人工の色を選ぶことができます。
合成顔料は、ただの“人工着色料”ではなく、技術と文化、環境意識が融合した現代の色のかたちともいえるのです。


📘コラム|合成顔料と合成染料の違いとは?混同しがちな2つをやさしく解説

「合成顔料」と「合成染料」、どちらも“人工的に作られた色材”という点では同じですが、性質・用途・使われ方はまったく異なるものです。ここで整理しておきましょう。


🔹顔料とは?=モノの表面に“のせる”色

  • 水や油などの液体に溶けない

  • 微粒子としてモノの表面に付着する

  • 耐光性・耐熱性に優れる

  • 印刷インク、塗料、プラスチック、化粧品などに使用

例:

  • 印刷用CMYKインクの色材

  • アイシャドウのパウダー

  • 外壁の塗料


🔸染料とは?=繊維や素材に“染みこむ”色

  • 液体に溶ける

  • モノの内部に分子レベルで浸透する

  • 発色は鮮やかだが、耐候性は顔料より劣ることがある

  • 繊維(服・布)、液体インク(万年筆・水性ペン)、食品用などに使用

例:

  • 洋服や布製品の染色

  • 万年筆インク

  • 食用の着色料(赤キャベツ色素など)


✅ 合成顔料と合成染料の比較表

項目 合成顔料 合成染料
状態 粉体・粒子 溶液状
液体への溶解 不溶 可溶
着色の仕方 表面に付着 内部に浸透
用途例 印刷、塗装、化粧品 繊維、筆記具、食品
耐久性 高い(耐光・耐水) 比較的低い
発色 やや落ち着き 鮮やか・透明感あり

💡どちらを使うべきかは「用途」で決まる

「長く色を保ちたい」なら顔料、「色を染みこませたい・透明感を出したい」なら染料──。
製品や素材の特性によって、最適な色材はまったく異なるのです。


この違いを知っておくことで、印刷物・製品開発・教育などあらゆる場面でより適切な色選び・素材選びができるようになります。


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