印刷の紙選びで迷ったこと、ありませんか?
「普通のコピー用紙でいいかな…?」と思いがちですが、実はもっと便利で、もっと印象的な紙があるんです。
その代表格が 「色上質紙(いろじょうしつし)」。
名前の通り、あらかじめ“色”がついている「上質紙」で、教育現場や役所、企業の書類、回覧板などでもおなじみ。
でもその実力、まだまだ知られていない部分も多いんです。
今回は、新潟の印刷会社「新潟フレキソ」が、色上質紙の魅力・厚さの選び方・コピー用紙との違い・活用アイデアまで、まるっと解説します!
1. 色上質紙の特徴とは?
色上質紙とは、いわゆる“上質紙”に色をつけた紙のこと。
シンプルな見た目ながら、印刷との相性がよく、落ち着いたマットな質感と、優れた発色性が特徴です。
特に、次のような点で支持されています。
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約30色以上のカラーバリエーション(ピンク・クリーム・空・グリーン・やまぶき など)
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複数の厚さが選べる(コピー用紙相当〜ポストカード級まで)
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黒1色でも美しく仕上がる
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落ち着きがあり、読みやすく、目にもやさしい
たとえば、行事のお知らせや学校のプリントで「ピンク色の紙に黒文字」がよく使われているのを見たことがある方も多いのでは?
あれがまさに、色上質紙の代表的な使われ方です。
コラム:色上質紙ってどうやって色をつけてるの?
「紙に色がついてるって、あとから塗ってるの?」と思う方も多いかもしれませんが、実は抄造(しょうぞう)=紙を漉く段階で色がつけられています。
具体的には、紙の原料であるパルプに染料を混ぜ込み、そのまま紙を成形する「抄染(しょうせん)」という技術を使います。
このため、紙の芯までしっかりと色が入り、切り口まで同じ色で美しく仕上がるのが特徴。
ホームセンターなどにある「色コピー用紙」は表面だけ着色しているものも多いため、色の深みや仕上がりには明確な差があります。
2. 厚さ(斤量)の種類と選び方
色上質紙は、用途に応じてさまざまな厚さを選べるのも魅力です。
以下のように、6段階の厚さが一般的に用意されています。
呼び方 | 目安の厚さ(g/㎡) | 用途例 |
---|---|---|
薄口 | 約64g/㎡ | コピー用紙感覚・プリント類 |
中厚口 | 約72g/㎡ | 回覧板・お知らせ文 |
厚口 | 約86g/㎡ | 案内文・資料表紙 |
特厚口 | 約104g/㎡ | パンフ表紙・しっかりしたチラシ |
最厚口 | 約128g/㎡ | ハガキ類・案内板 |
超厚口 | 約157〜209g/㎡ | 名刺・POP・しおりなどにおすすめ |
紙が厚くなるほど、しっかり感・存在感が増し、「ちゃんとした印刷物感」が出てきます。
コラム:色上質紙は「黒1色印刷」が最強にちょうどいい!
色上質紙の印刷といえば、**圧倒的に人気なのが「黒1色での印刷」**です。
理由はとてもシンプル。
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紙自体がカラフルだから、黒文字だけで十分に映える
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印刷コストが安く、スピード対応にも向いている
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色によって文書の種類を整理・識別しやすくなる
たとえば…
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クリーム色:見やすく落ち着いた印象に
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ピンク色:女性向けイベント案内に
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グリーン:安全・環境系の文書に
シンプルだけど、見た目も意味もバッチリ伝わる。
だから、教育現場・官公庁・企業の内部書類など、黒一色×色上質の組み合わせは圧倒的な支持を得ているんです。
3. コピー用紙との違い
「じゃあコピー用紙でいいのでは?」と思うかもしれませんが、実は全然違います!
比較項目 | 色上質紙 | コピー用紙 |
---|---|---|
色数 | 約30色 | 主に白 |
質感 | マットで落ち着いた質感 | ツルっとやや硬め |
厚さのバリエーション | 豊富(6段階以上) | ほぼ70g/㎡前後 |
印刷適性 | 発色・にじみ少なく綺麗 | インクによってはにじむことも |
色上質紙は、「紙そのものに意味を持たせられる」点で、ただの白いコピー用紙とは一線を画します。
4. 活用シーン
色上質紙は、用途の広さもピカイチ。以下のような現場で使われています。
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学校:学年別プリント、保護者配布文書、掲示物
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自治会・PTA:回覧板、イベント案内、申請書
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企業:申請書類、帳票、仕分け資料
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店舗・サークル:ポスター、フライヤー、名簿の表紙など
特に「色で用途を分ける」スタイルは、現場での視認性や業務効率に直結します。
コラム:濃色×白インクで“おしゃれ印刷”もできる!
色上質紙の応用編として、濃い色(ネイビー・ディープグリーン・濃赤など)に白インクで印刷するスタイルも、近年人気が高まっています。
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ショップカードやDMに高級感を出したい時
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結婚式や展示会の案内状に
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他とは違う“こだわり”を演出したい時
ただし、白インク印刷はオンデマンド印刷やシルクスクリーンなど、特定の設備が必要になります。
新潟フレキソでは一部対応可能なので、ご希望があればお気軽にご相談ください!
コラム:色選びのちょっとアドバイス
どの色を選ぶかで印象がガラッと変わります。
以下は用途別おすすめカラー!
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クリーム・アイボリー:読みやすさ重視、目にやさしい
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さくら・ピンク系:春イベント・女性向け案内に
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グリーン系:安全・環境・社内教育向けに
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ブルー系:冷静さ・落ち着きを演出
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やまぶき・オレンジ系:元気・活発なイメージでチラシに◎
コラム:メーカーによって微妙に違う!色上質紙の“顔”
「色上質紙」という名前はジャンル名のようなもので、実はいくつかの製紙メーカーがそれぞれ製造しています。
メーカー | 特徴 |
---|---|
紀州製紙(日本製紙) | やわらかな発色、教育現場で人気 |
大王製紙 | 色数が豊富、量産にも強い |
北越コーポレーション | 発色がしっかり、厚紙に強い |
「同じ“空色”でもメーカーが違うと色味が違う」なんてこともあります。
プロの印刷会社では、案件に応じて最適なメーカー紙を選定しています!
5. 新潟フレキソでの対応内容
新潟フレキソでは、色上質紙を使った印刷に関して以下のようなご相談が可能です。
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色・厚さ・メーカーごとのご提案
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小ロットOK!モノクロ印刷も安価に対応
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ミシン目・ナンバリング・二つ折り加工も◎
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白インク印刷(オンデマンド)対応可能
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印刷サンプルの無料提供OK!
用途に応じた最適なご提案をさせていただきます!
6. まとめ
色上質紙は、「色を選べる」「厚さを選べる」「印刷が映える」という三拍子揃った万能紙。
特に黒1色印刷との相性は抜群で、コストを抑えつつ、見た目にも分かりやすく仕上げることができます。
ちょっとおしゃれに白インク印刷や、紙の色による情報整理など、一歩進んだ活用法もアリ!
紙選びでお困りの方、もっといい印刷物を作りたい方、
新潟フレキソが全力でサポートしますので、お気軽にご相談ください!
株式会社新潟フレキソは新潟の印刷会社です。お気軽にお問い合わせください。
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