ユポ紙とは?耐水・耐久に優れた合成紙を印刷会社がわかりやすく解説|株式会社新潟フレキソ

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ユポ紙への印刷・名刺・チラシ・封筒・冊子・伝票からTシャツプリントまで、新潟市で幅広く対応しています。

第1章|ユポ紙とは何か?最初に結論をお伝えします!

ユポ紙とは、「紙」と名はついていても、実は“紙ではない紙”。木材パルプではなく、プラスチックの一種・ポリプロピレン樹脂を原料とする「合成紙」の一種です。耐水性・耐久性・破れにくさに優れ、ラベルや屋外ポスターなどに広く使われています。

水に強いことから、選挙ポスター・お風呂ポスター・屋外サイン・商品ラベル・メニュー表など、「濡れる」「こすれる」「破れる」が心配な場面で大活躍します。

ちなみに「ユポ(YUPO)」は、株式会社ユポ・コーポレーションの登録商標。本記事では便宜上「ユポ紙」と記載していますが、正式にはこの企業が製造する合成紙製品の総称です。


本記事では、

  • ✅ ユポ紙と普通の紙との違い(構造・性質)

  • ✅ メリット・デメリット(耐水性・筆記性・コスト)

  • ✅ 実際によく使われる印刷物の例

  • ✅ 印刷時に気をつけるポイント

  • ✅ ボールペンで書けるの?問題の答え

など、**ユポ紙にまつわる「よくある疑問」**をまるごと解決します。

「ユポ紙ってよさそうだけど、うちの印刷物に向いてる?」と迷った方も、きっと読み終わる頃にはスッキリ判断できるはず。
現場を知る新潟の印刷会社・株式会社新潟フレキソが、実用目線でやさしく解説します!


第2章|ユポ紙とは?紙じゃない“合成紙”の正体と特徴を解説

紙との違い|なぜ水に強くて破れにくいのか?

ユポ紙は見た目こそ普通の紙にそっくりですが、実際には「紙」ではありません。
一般的な紙が木の繊維(=パルプ)を原料とするのに対し、ユポ紙はポリプロピレン樹脂というプラスチック素材から作られた「合成紙」です。

この構造の違いが、ユポ紙の強みである

  • ✅ 高い耐水性(湿気・水に触れてもふやけない)

  • ✅ 優れた耐久性(折れにくく、破れにくい)

  • ✅ 表面の滑らかさ(発色が良く、美しい仕上がり)

を実現しています。

とくに水に強いという特性は、屋外掲示や濡れやすい環境での印刷物にとって非常に大きなアドバンテージとなります。水で文字がにじむ心配もほとんどありません。

一方で、普通紙に比べて若干の静電気を帯びやすかったり、カッターで切りにくかったりといった物理的な質感の違いもあります。


ユポ紙の素材は?ポリプロピレン樹脂の特性とは

ユポ紙の原料である**ポリプロピレン樹脂(PP)**は、私たちの生活でもなじみのある素材です。
食品の包装容器・ペットボトルのキャップ・繊維など、幅広く使われており、軽くて強く、水にも薬品にも強いという特徴があります。

このPP樹脂を独自の三層構造でシート状に押し出し、ユポ紙として製造しているのがユポ・コーポレーションの技術力。表面には印刷適性を高める処理も施されており、見た目は紙に近くても**“性能は紙以上”の存在**です。

そのためユポ紙は、普通紙では対応できないようなシーン(濡れる、破れる、こすれる)でも耐えうる強さを発揮します。


第3章|ユポ紙のメリット・デメリットとは?用途による使い分け

メリット|耐水性・耐久性・筆記性など多機能な強み

ユポ紙の最大のメリットは、紙にはない強さと機能性にあります。

  • 耐水性抜群:水に濡れてもヨレない・にじまない

  • 破れにくい:力を入れても裂けにくく、屋外でも安心

  • 発色が良い:表面が滑らかでインク乗りが美しく、写真やカラー印刷にも向いている

  • 筆記可能:特定のペンで書けば、書き込みも可能(詳細は第4章で)

  • 環境耐性:湿気・油・薬品にも強く、厳しい環境下でも使用可

これらの特性から、選挙ポスター・お風呂ポスター・ラベル・メニュー表など、
**「濡れる」「触られる」「屋外で長く使いたい」**といった用途で重宝されています。

ユポ紙のメリット|耐水性・耐久性・筆記性など多機能な強み


デメリット|熱・静電気・コストに注意!

どんな素材にも弱点はあります。ユポ紙にも注意すべきポイントがあります。

  • ⚠️ 熱に弱い:プラスチック素材のため、高温で変形する可能性あり(レーザープリンタ不可)

  • ⚠️ 静電気を帯びやすい:紙に比べてホコリが付きやすく、加工時に注意が必要

  • ⚠️ 筆記には相性がある:普通の水性ペンではインクを弾く(次章で詳しく)

  • ⚠️ コストがやや高い:普通紙よりも単価は高め。大量印刷には向かない場合も

このように、ユポ紙は“万能”ではありません。
**「長く使いたい/水に強くしたい/破れたら困る」**という場合には最適ですが、
**「大量配布のチラシ」「高温下での使用」「頻繁に手書きで書き換える用途」**には不向きな場合もあります。


第4章|ユポ紙にボールペンは書ける?筆記適性の検証

水性ペンはNG?おすすめのペンはこれ!

ユポ紙は合成樹脂でできているため、表面に撥水性があり、水性インクはほとんど弾いてしまいます。
そのため、普通の水性ボールペンやゲルインクペンでは、

  • 書けない

  • インクが乗らない

  • 乾かずにこすれてしまう
    といった問題が起きがちです。

では何なら書けるのか?

おすすめの筆記具:

  • 油性ボールペン(ジェットストリームなど)

  • 油性マジック・マッキー類(細字が◎)

  • シャープペン・鉛筆(やや薄いが書ける)

上記のような油性インク・物理的な圧をかける筆記具であれば、しっかり書くことが可能です。


第5章|ユポ紙は何に使われる?印刷現場の活用例を紹介

お風呂ポスター・屋外ポスター・選挙ポスター

ユポ紙はその耐水性・耐久性・美しい印刷適性から、
湿気・雨・風・直射日光などの影響を受けやすい場所での掲示物に最適です。

代表的な使用例:

  • お風呂ポスター
     → 水滴や湯気が直接かかってもヨレず、長持ち。小児教育や販促用にも人気。

  • 屋外ポスター・看板
     → 紫外線や雨風にさらされても強度を保ち、情報を長く伝えられる。

  • 選挙ポスター
     → 全国的にユポ紙が標準採用されるほどの実績。雨風・掲示期間中の耐久性が求められる用途に強い。

屋外使用時には、UV印刷+PP加工などの仕上げと組み合わせることで、さらに耐候性がアップします。


商品ラベル・タグ・案内表示・メニュー表など

耐水・耐久・美観に優れるユポ紙は、ポスターだけでなく**製品や店舗まわりの“実用印刷物”**にも広く使われています。

その他の活用例:

  • 冷蔵・冷凍食品のラベル
     → 結露に強く、はがれにくい。

  • 衣料品・工業製品などのタグ
     → 引っ張っても破れにくく、長期保持が可能。

  • 飲食店のメニュー表
     → 水・油・アルコールに強く、清潔に保ちやすい。

  • 屋内外の案内表示・フロアPOP
     → 大勢の人に触れられてもボロボロにならない。

このように、ユポ紙=“濡れる・触られる・屋外に置かれる”印刷物の救世主と言っても過言ではありません。


第6章|ユポ紙で印刷する際の注意点とは?プロの視点から解説

適した印刷方式|オフセット・UV・シルク印刷

ユポ紙はポリプロピレン樹脂でできているため、インクの定着に注意が必要です。
一般的な紙と違い、表面が水や油をはじく特性を持っているため、印刷方式の選定がとても重要になります。

おすすめの印刷方式:

  • オフセット印刷(油性インキ)
     → しっかり乾燥・硬化すれば、高品質な印刷が可能。

  • UV印刷
     → UV光で瞬時にインクを硬化させるので、ユポ紙との相性が抜群。にじみ・乾燥遅れの心配なし。

  • シルクスクリーン印刷
     → 屋外向け大判サインや選挙ポスターで定番。インクの厚み・耐候性も高く安心。

⚠️ 避けるべき印刷方式:

  • 家庭用インクジェットプリンタ(水性インク)
     → インクが乗らず、すぐににじむ・こすれる。

  • レーザープリンタ(トナー定着式)
     → 熱で用紙が変形するおそれあり。変色や紙詰まりの原因にも。


PP加工やラミネートは必要?不要?

ユポ紙自体が耐水・耐久性に優れているため、**「PP加工しなくても大丈夫?」**という声も多く聞かれます。
結論としては、用途により判断が分かれます。

PP加工が“なくても良い”ケース:

  • お風呂ポスター、短期イベント用ポスター

  • ラベルやメニュー表で、ある程度の撥水性があれば十分な場合

PP加工を“加えた方が良い”ケース:

  • 屋外掲示で紫外線・雨風に長期間さらされる用途

  • 摩擦やこすれが激しい環境(例:選挙ポスター・ドア横の案内掲示)

  • より高級感・ツヤ感・保護性を重視したい場合

また、印刷面を保護しつつ、ラミネートでツヤorマット感を演出したい場合にも有効です。


ユポ紙はそのままでも強い素材ですが、「印刷後の仕上げ」が用途に合わせて最適化されているかどうかで、耐久性・見た目・使い勝手が大きく変わります。

印刷を依頼する際は、素材・印刷方式・加工方法をセットで相談するのがベストです!


第7章|まとめ|ユポ紙の特徴を理解して、最適な印刷物を作ろう

ユポ紙とは、プラスチック(ポリプロピレン樹脂)から作られた“紙じゃない紙”
水に強くて破れにくく、長期使用や屋外利用にとても向いている「合成紙」です。

  • ✅ お風呂ポスターや屋外サインなど水に濡れる場面

  • ✅ 商品ラベル・タグ・メニュー表など頻繁に使われる印刷物

  • ✅ 選挙ポスターや案内表示など耐久性が求められる場面

こうしたシーンで、ユポ紙は「普通の紙では物足りない」問題をまるごと解決してくれます。


株式会社新潟フレキソでは、ユポ紙へのオンデマンド印刷にも対応しており、
少部数でも、高品質に、スピーディーに印刷できます。
デザインデータのご相談から、最適な用紙・加工方法のご提案まで、まるごとサポートOK!


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