フレキソ製版(液状感光性樹脂版)

段ボール印刷に最適な「TENAFLEX™-SR」で、高精細・高効率な製版を実現


フレキソ製版とは?

フレキソ製版(フレキソグラフィー製版)とは、柔らかいゴムや合成樹脂などの弾力性ある素材で作られた刷版を使い、段ボールや紙袋などの凹凸のある素材にも対応できる印刷方式です。

その中で現在主に使われているのが、感光性樹脂を使ったフレキソ版です。
これはUV(紫外線)を照射して樹脂を硬化させ、印刷面を形成する方式で、液状タイプ板状(個体)タイプの2種類が存在します。


液状感光性樹脂版とは?

液状タイプの感光性樹脂版は、流動性のある感光樹脂にUV光を当てて硬化させることで、刷版を形成する方式です。
一方、板状タイプはあらかじめ固まった状態の感光性樹脂板を使用します。

当社では、段ボール印刷における印刷条件の柔軟性・製版スピード・仕上がり品質を重視し、**液状タイプの感光性樹脂版「TENAFLEX™-SR」**を採用しています。

液状版は、以下のような特長を持っています:

  • 樹脂の流動性を活かして、デザインごとに最適な版構造を構成できる

  • 製版工程で未硬化樹脂を回収・再利用でき、環境負荷が低い

  • 弾力性に富み、低印圧でも美しいベタと細字が再現可能

  • 製版時間が短く、短納期対応に向いている


TENAFLEX™-SRの特長

当社が使用する「TENAFLEX™-SR」(旭化成製)は、液状感光性樹脂版の中でも段ボール印刷に特化した高性能な素材です。

  • 低印圧でも安定したベタのり

  • 軽量ライナーにも適し、段潰れや傾きを抑制

  • 印刷後の洗浄が容易で、インキ残りや紙粉を低減

  • 製版時間が短く、急な案件にも対応可能

  • デザインに応じた硬度調整が可能で、ベタと細線の両立が実現

  • 目止め処理不要のベースフィルムで、製版工程を効率化


高再現キャップ技術で、ベタと細字を両立

TENAFLEX™-SRは、独自の**高再現キャップ技術(三層構造)**により、ベタと細字・網点・バーコードなどの要素を同一版上で最適に構成できます。

▶ 段目の抑制

例えばA段のような段差の大きいシートでも、印圧を上げすぎずにベタがのり、網点や文字の太りを抑えて段目を目立たなくできます。

▶ 細字・バーコードの再現性向上

ベタと細字の混在するデザインでも、縦通しバーコードの太りを防ぎ、文字つぶれを抑制します。

▶ 作業性の向上

印圧調整の自由度が広がり、現場でのセットや調整もスムーズに行えます。


微マットカバーフィルムによる高品質化

当社では、製版時に微細な凹凸を持つ微マットタイプのカバーフィルムを使用し、版の品質をさらに高めています。

▶ ベタ品質の向上

フィルム表面の微細構造が、印刷時のインキ転移を改善し、軽印圧でもしっかりベタがのる構造を実現します。

▶ 洗版性の向上

表面凹凸が整い、洗浄時のインキ残りが減少。結果として、作業時間の短縮と版の長寿命化にもつながります。


目止めレスベースフィルムで工程を短縮

当社では、目止め処理が不要なベースフィルムを採用しています。

  • 目止め剤の塗布・乾燥作業(通常約1時間)をカット

  • 印刷中の剥離トラブルがなく、安定した仕上がり

  • 製版工程がスピードアップし、納期対応力が向上


フレキソ製版のご相談は、お気軽にどうぞ

✔ ベタのりにムラが出る
✔ 細字やバーコードがつぶれる
✔ 段目が目立って仕上がりが悪い
✔ 洗版に時間がかかる
✔ 短納期での対応が難しい

そんなお悩みを、**液状感光性樹脂版「TENAFLEX™-SR」**が解決します。
私たちは、単なる製版業者ではなく、印刷現場の課題を共有・改善するパートナーとして対応します。


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