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0章|導入──一年で最も太陽が遠くなる日
冬至(とうじ)。
日本では「かぼちゃ」や「ゆず湯」を楽しむ日として知られていますが、
なぜその風習が続いてきたのか、ご存じでしょうか。
冬至は一般的に
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一年で最も昼が短くなる日
-
太陽の力が弱まる日
-
これから光が戻り始める節目
とされています。
そのため、古くから世界各地で特別な日と見なされてきました。
なお、2025年の冬至は日本では 12月22日(月) とされています。
最も暗い日が「希望のはじまり」とされた理由を、
科学と文化の両面から見ていきましょう。
1章|冬至とは──一年で最も昼が短い日
冬至は、二十四節気の第22番目にあたります。
太陽が地平線から昇る角度が低くなり、
一年の中で最も日照時間が短くなる時期とされています。
北半球では次のような特徴が見られます。
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日照時間が短い
-
地面が温まりにくく、寒く感じることが多い
ただし、最も寒い時期は冬至より後になることが一般的です。
これは、地面や海が冷えるまでに時間を要するためと説明されます。
冬至は「冬の折り返し」と言われ、
ここから太陽の力がゆっくり戻り始めると考えられてきました。
2章|冬至の語源・由来──“極まって至る”日
「冬至」の「至」は、「極まる」という意味を含むとされます。
つまり冬至とは、
陰(太陽の弱さ)が極まり、陽(太陽の力)へと転じていく時期
と捉えられてきました。
東アジアの伝統では、
この転換点を「一陽来復(いちようらいふく)」と呼び、
運気が良い方向へ向かうと期待されたとも言われます。
3章|科学で見る冬至
冬至が訪れる背景には、
地球の自転軸が約23.4度傾いた状態で太陽の周りを公転していることが関係しています。
北半球の冬は、太陽が低い角度から照らすため、
-
太陽光が届きにくい
-
日照時間が短い
といった現象が起きます。
なお、
-
日没が最も早くなる日
-
日の出が最も遅くなる日
は、冬至とは一致しない場合があります。
地球の公転のゆらぎなどが影響していると説明されます。
冬至は「太陽の高さと日照時間が最小となる日」と
理解しておくとわかりやすいです。
4章|世界における冬至の歴史と文化
太陽の力が弱まる日を特別視し、
再び強まることを祝福する文化は、世界各地に見られます。
例として、よく紹介されるものに
-
古代ヨーロッパの太陽を祀る祭り
-
北欧の「ユール(Yule)」と呼ばれる祝祭
-
冬至の頃に行われる火や灯りを使った儀式
などがあります。
また、クリスマスの時期設定との関係が指摘されることもありますが、
宗教的・歴史的な経緯にはさまざまな説があります。
光が戻る季節への願いがこめられた文化は、
世界的に広く存在してきたと考えられます。
5章|日本の冬至文化──ゆず湯と運盛り
日本でも、冬至にはさまざまな習わしがあります。
●ゆず湯
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柚子の香りは邪気を払うと信じられてきた
-
温かい湯に入って体を温める生活の知恵
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「冬至=湯治」と語呂合わせで語られることもある
●かぼちゃ(南瓜)
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保存できる食材として重宝されてきた
-
栄養補給で風邪予防を願う意味を込めたとも言われる
●運盛り
-
「ん」がつく食べ物で「運」を呼び込むという縁起担ぎ
-
例:なんきん(かぼちゃ)、れんこん、にんじん、うどん など
このほか、冬至粥や小豆を使った風習なども地域によって見られ、
季節を乗り越えるための願いが込められてきたことがわかります。
6章|冬至に込められた願い──光の始まりの日
冬至は、一年の中で最も夜が長い日と言われます。
そのため
暗い時期を過ぎ、光が増えていく節目
と捉えられてきました。
転換点となる日を縁起の良い日と考え、
気持ちを新たにする機会として大切にされたのかもしれません。
現代でも「一陽来復」として、開運を願う日とされることがあります。
7章|まとめ──夜が最も長い日は、希望が生まれる日
-
冬至は、昼の時間が最も短くなる日
-
太陽の力が戻り始める節目として意識されてきた
-
多くの文化で光の復活や再生を象徴すると考えられてきた
-
日本では健康と運気を願う風習が続いている
最も暗い日に、光の兆しを見出す。
その前向きな捉え方こそ、冬至が今も親しまれる理由なのかもしれません。
▶併せて読みたい記事 一陽来復とは?意味・由来・使い方をわかりやすく解説|冬至に訪れる運気上昇の四字熟語
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