宇宙とは何か?意味・語源・歴史からわかる「星空より先にあった概念」

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0章|導入──宇宙は、いつから「星の世界」になったのか


夜空を見上げて、私たちは自然にこう言います。

「宇宙は広い」
「宇宙の彼方」
「宇宙空間」

けれど、ふと立ち止まると疑問が湧きます。

宇宙って、そらのことだろうか。
星が浮かんでいる、あの黒い空間のことなのか。

そして、漢字を見ると、さらに不思議になります。

宇 + 宙

どちらも「そらっぽい」けれど、
なぜわざわざ二つ並べたのか。

この記事では、「宇宙」という言葉を
意味・漢字・語源・歴史・文化からひも解きながら、
実はこの言葉が、星よりも先に生まれていたという事実に迫ります。


1章|宇宙の意味──現代日本語ではどう使われている?


現代日本語での「宇宙」は、一般に次のように理解されています。

  • 星や銀河が存在する空間

  • 時間と空間を含む、すべての存在の広がり

重要なのは、後者です。

👉 宇宙は「場所」だけではなく、「時間」も含んでいる

この感覚は、実はとても新しそうに見えて、
漢字の成り立ちとは驚くほど噛み合っています。


2章|「宙」とは何か──そらであり、途中であるもの


まずは「宙」。

**宙(ちゅう)**は、

  • 空中

  • 中途

  • 定まらない状態

を表す字です。

「宙に浮く」
「話が宙に浮く」

これらの表現から分かるように、
宙は単なる空ではありません。

👉 宙とは「途中にある状態」

つまり、

  • まだ終わっていない

  • どこにも固定されていない

  • 流れの中にある

という、時間的な感覚を含んだ言葉です。


3章|「宇」とは何か──空ではなく、枠である


では、もう一つの字、「宇」。

形を見ると、

宀(うかんむり)=屋根
その下に広がる空間

から成っています。

ここで重要なのは、

👉 宇は「空そのもの」を指す字ではない

という点です。

「宇」という字の原義は、
空ではなく、屋根・ひさし・のきでした。

つまり、

  • 上から覆うもの

  • 何かを包み込む構造

を表す字だったのです。

そこから意味は次第に広がり、

  • 屋根の下に広がる空間

  • 天に覆われた世界

  • 天下・四方上下に広がる範囲

といった意味で使われるようになっていきました。

つまり「宇」とは、

何かが存在するために、まず用意される“広がり”

言い換えれば、

世界がどこまでを世界として成立させているかを示す枠

を表す言葉なのです。

宇は、
そらそのものではありません。

そらを含めて、
世界を包み込む側の概念なのです。


4章|宇宙という言葉の正体──空間と時間の総体


ここで二つを合わせてみましょう。

  • 宇 = 空間の枠

  • 宙 = 流れ・途中・時間

👉 宇宙=空間と時間を含んだ世界全体

これは後づけの解釈ではありません。

中国思想では早くから、

  • 宇=空間

  • 宙=時間

という整理が存在していました。

つまり「宇宙」とは、

すべての存在が収まる場所と、
それが移ろい続ける時間を含んだ概念

だったのです。


5章|決定的な転換点──宇宙は“概念が先”だった


ここが、この記事で最も重要なポイントです。

宇宙という言葉は、
もともと星や真空空間そのものを指すために作られた言葉ではありません。

古くから問われてきたのは、

  • 世界はどこまで広がっているのか

  • 時間はどのように流れ、連なっているのか

という、世界の構造そのものでした。

空間と時間をどう捉えるか。
存在とは、どの範囲で成立しているのか。

そうした問いを表す概念として、
「宇」と「宙」という言葉が使われ、
やがて 「宇宙」 という形で結びついていきます。

つまり宇宙とは、

👉 観測の対象としての場所ではなく、
世界をどう理解するかという“世界観”を表す言葉だった

と考えることができます。

近代に入り、西洋科学の発展とともに、

  • universe

  • cosmos

といった概念を日本語で表現する必要が生まれました。

その際、
空間と時間の双方を含み、
しかも世界全体を指し示す既存の言葉として、
「宇宙」 が選ばれたのです。

これは、
科学が新しい対象を発見し、
そこに名前を与えたというよりも、

すでに存在していた概念に、
科学の側が具体的な像を与えていった

──そう捉えるほうが自然でしょう。


6章|文化の中の宇宙──なぜ今も「宇宙」を使うのか


現代日本語で「宇宙」と言えば、
まず多くの場合、地球の外に広がる空間が思い浮かぶでしょう。

人工衛星が飛び、
ロケットが向かい、
観測や実験の対象となる――
そうした意味での宇宙です。

この点で、現在の「宇宙」は、
主に科学の文脈で用いられる言葉だと言えます。

一方で、日本語では今も、

  • 宇宙規模で考える

  • 宇宙観

  • 宇宙的な発想

といった言い方が、ごく自然に使われています。

これらの表現における「宇宙」は、
単なる誇張表現や装飾的な言い回しというよりも、
「地球規模」のさらに上位に置かれた視点を示しているように見えます。

地球という世界を一つの単位として捉え、
その外側まで含めて物事を見る。
そうした視点の移動を表す言葉として、
「宇宙」が用いられていると考えることができます。

この使われ方は、偶然というより、
言葉の来歴と無関係ではないでしょう。

もともと「宇宙」という言葉が、
世界全体の枠組みを表す概念語として使われてきたことを踏まえると、
現代の用法も、その延長線上に位置づけることができます。


7章|使い方と例文──現代日本語における宇宙


現代の用例をいくつか見てみましょう。

  • 宇宙の始まりについて考える

  • 宇宙空間で実験を行う

  • 宇宙規模で問題を捉える

これらはいずれも、
地球の外側に広がる宇宙の存在を前提にした表現です。

一方で、

  • あの人の発想は宇宙的だ

という言い方もあります。

この場合の「宇宙的」は、
単に突飛であるとか、奇抜であるという意味に限られません。

👉 地球という前提から一段離れた視点を持っている
と評価する文脈で使われることが多い表現です。

つまり現代日本語では、

  • 宇宙=地球外の空間
    という意味を基本にしながらも、

  • 宇宙=地球を含めた、より大きな全体

という捉え方が、文脈に応じて重ねられています。

この二つの意味は、
必ずしも対立するものではなく、
むしろ自然に並存しているように見えます。


まとめ|宇宙とは、そらではなく「すべて」


宇宙という言葉は、

  • 宇=世界を包む空間の広がり

  • 宙=その中で連なっていく時間

という二つの要素から成り立っています。

もともと宇宙は、
星や天体そのものを指す名称というよりも、
世界全体をどう捉えるかを示す概念的な言葉でした。

近代以降、
科学の発展によって地球外の空間が具体的に捉えられるようになると、
その対象を指す言葉として
「宇宙」が用いられるようになります。

しかしその過程で、
言葉の意味が単純化されたわけではありません。

現代においても「宇宙」は、

  • 地球の外に広がる現実の空間を指しつつ、

  • 同時に、「この世」を一段引いて捉えるための枠組み

としても機能しています。

この世を地球と考えるなら、
宇宙は「この世を含んだ、その外側まで含む全体」と言えるでしょう。

そのため宇宙という言葉は、
科学が進んだ現在でも、
なお一つの定義に収まりきらない広がりを持ち続けているのかもしれません。


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