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0章|導入──街じゅうが“赤”に染まる不思議
クリスマスが近づくと、街は一気に“赤”で賑やかになります。
赤いサンタ帽、赤いコート、赤いギフトボックス──
まるで「赤」が季節を支配しているかのよう。
でも、ふと思いませんか?
「サンタクロースって、なんで赤なんだろう?」
昔のサンタは、今のような赤い服ばかりではありませんでした。
緑だったり、茶色だったり、青だったり。
そもそも「赤いサンタ」は、クリスマスの歴史から見れば“わりと新入り”です。
それなのに、なぜ世界中のサンタが“赤一択”になったのか?
そこには、
歴史・宗教・色彩心理・マーケティング──
4つのレイヤーが複雑に絡み合った“色の物語”があります。
そして実は、サンタのそばにいる“トナカイの茶色”とも、
色彩的にベストマッチする理由がちゃんと存在するのです。
このブログでは、
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サンタの起源と服の色の変遷
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コカ・コーラの影響は本当なのか?
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なぜ赤が「勝ち残った色」になったのか?
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そして赤×茶が“最強のクリスマス配色”である理由
こうした疑問を、楽しく読みながらスッと理解できるように紐解いていきます。
赤は、ただの“派手な色”ではない。
サンタを象徴に押し上げた、理由のある色なのです。
では、ここからクリスマスカラーの深い世界へ──🎅✨
1章|そもそもサンタクロースとは?──元祖は“聖ニコラウス”
サンタクロースの話をする時、
私たちはつい“赤い服のおじいさん”を思い浮かべます。
しかし、そのイメージは 意外にも最近つくられた姿。
サンタの起源をたどると、
まったく違う人物・違う文化から形づくられていることがわかります。
サンタの原型は「4世紀の司教」だった
サンタクロースの元祖は、
紀元4世紀に実在したキリスト教の司教 聖ニコラウス(Saint Nicholas)。
彼は
-
困っている人にこっそり贈り物を届ける
-
子どもの守護聖人として崇拝される
などの心優しい逸話を多く持ち、
“贈り物をする人物”というイメージが生まれました。
この時代のニコラウスが着ていたのは、
今のサンタ服とはほど遠い 宗教的な司教服。
ただし、その司教服には、
深い赤やえんじ色のマントが使われることもあり、
これが“赤いサンタ”のごく遠い源流につながります。
(※もちろん当時は赤固定ではなく、紫や金の装束も多かった)
北欧で混ざり合う“妖精”の文化
ニコラウスの物語はその後、
オランダ・ドイツ・北欧などに広がり、地域ごとに別のキャラクターと融合していきます。
例えば──
-
シンタクラース(オランダ)
→ ニコラウスが船で来て子どもに贈り物をする伝承。 -
ユールニッセ(デンマーク・ノルウェー)
→ 赤帽子の小人の妖精。 -
ファーザー・クリスマス(イギリス)
→ 緑のローブをまとった“冬の精”のような存在。
ここまでくると、もう赤・緑・青・茶色など、
服の色は地域ごとにバラバラです。
つまり、
サンタが赤いという文化は、世界の伝承の中で後から加わった概念
だということ。
アメリカで“今のサンタ像”が作られはじめた
19世紀のアメリカで、
新聞・雑誌・挿絵作家たちが、サンタ像を一気に“現代型”に変えていきます。
-
ふっくらした体型
-
白いひげ
-
朗らかな表情
-
そりとトナカイ
このあたりの“サンタの基本セット”は、
アメリカ文化の影響が極めて大きい。
ただし、この頃のサンタ服はまだ
**赤、緑、茶、青、灰色…**と、色は統一されていませんでした。
赤サンタが“世界共通の正解”になるのは、
もう少し後の話になります。
サンタは、ひとつの文化から生まれたわけではありません。
宗教 × 民間伝承 × 妖精 × 冬の精霊──
あらゆる“贈り物をもたらす存在”が合流し、
現在の姿へと進化していったのです。
では、この多様な姿の中から、
どうして「赤」が世界を制したのか?
次の章で、その色の変遷と“赤固定化”の流れを追っていきましょう。
2章|サンタが“赤”になるまでの歴史──色の変遷をたどる
現在では「サンタ=赤」は常識ですが、
この“赤一択ルール”が確立するまでには、
意外と長くて複雑な道のりがあります。
サンタの服の色は、時代や作家によって大きく変わり、
赤・緑・青・茶・灰色と、まるで試行錯誤の連続。
では、どうやって赤へ収束していったのか?
ここでは、その“色の歴史”だけに注目して追っていきます。
最初期のサンタは“多色時代”──赤なんてむしろ珍しかった
19世紀前半、サンタを描く画家たちは、
まだ「これがサンタだ」という統一イメージを持っていませんでした。
服の色は本当にバラバラ。
-
緑のローブ
-
茶色い外套
-
青いコート
-
灰色のぼろ布風
-
深い赤…(これは少数派)
これは、サンタが
“聖ニコラウス(宗教)”
“冬の精霊(民間伝承)”
“妖精ニッセ(北欧)”
“Father Christmas(イギリス)”
など、多数のキャラクターの混成だったため。
もともと赤である必然性はどこにもなかったのです。
色が揺れ続けた19世紀──アメリカで少しずつ形が整う
アメリカはサンタ文化の成熟に大きく貢献しました。
新聞や雑誌に載った挿絵の中で、
今私たちが知るような“ふっくらした赤ら顔の老人”像が固まっていきます。
この時期に、サンタは
-
白ひげ
-
まん丸の体
-
大きな袋
-
トナカイのそり
という“外形のテンプレート”ができあがる。
しかし──
服の色だけはまだ決まらない。
同じ画家でも、赤→緑→茶→青と、作品ごとに服装が変わる時代が続くのです。
つまりこの時点では、
赤サンタは数ある選択肢のひとつに過ぎない。
宗教的な“司教の赤いマント”の影響がじわじわ広がる
“赤”が候補として少しずつ優位に立ち始める背景のひとつが、
原形である 聖ニコラウスの司教服 にあります。
司教の装束は、地域や時代によって
紫・白・金・赤など複数ありますが、
その中でも“赤いマント”は象徴性が強かったため、
画家たちがサンタ服の色として選びやすかったとも言われています。
とはいえ、この要素も決定打ではありません。
まだまだ「赤のサンタ」は多数派ではなかったのです。
20世紀に入り“赤のサンタ”が急増する
20世紀に入ると、イラストレーション文化が成熟し、
広告・雑誌・商品パッケージの世界で“赤サンタ”が登場する頻度が一気に増えます。
理由は大きく3つ。
-
赤は印刷物で最も強いインパクトを出せる色(CMYKの特性上も有利)
-
冬の背景(雪・夜空・針葉樹)の上で、赤がもっとも映える
-
喜び・祝祭・暖炉の火など、赤に“幸福の象徴”が多い
デザイン面と心理面が、赤を“キャラクターの理想色”に押し上げたのです。
とはいえ、この段階でもまだ
「赤=公式サンタ」という状態ではありません。
次の章で登場する“ある世界的企業”が、
この状況を一気に塗り替えてしまいます。
そしてそこから、赤サンタは“世界標準”へ──。
3章|コカ・コーラはどこまで関係しているのか?──誤解と真実
「サンタを赤くしたのはコカ・コーラ」
このフレーズ、誰でも一度は聞いたことがあるはず。
しかし──
これは “半分だけ正しい” 説です。
確かにコカ・コーラは「赤いサンタ」を世界に広めるのに決定的な役割を果たしました。
でも、“赤いサンタを発明した”わけではない。
ここでは、その誤解と真実を丁寧にほどいていきます。
世界が見た「最強の赤サンタ」は1931年に登場した
1931年、コカ・コーラはある画家に依頼します。
その人物こそ、挿絵画家 ハッドン・サンドブロム(Haddon Sundblom)。
彼が描いたサンタは──
-
息づかいまで聞こえそうな“生身の老人”
-
温かい笑顔
-
ふっくらした頬
-
優しくて陽気、だけどどこか神秘的
-
そして何より 鮮やかな赤い服
これが、当時の広告界に衝撃を与えます。
コカ・コーラはこのイラストを、
クリスマスシーズンの世界的キャンペーンとして
毎年大量に露出させた。
⭐ ポスター
⭐ 雑誌広告
⭐ 店頭ディスプレイ
⭐ 看板
⭐ グッズ
「この赤いサンタ」を見ない冬は存在しない──
そんなレベルで広がっていきました。
では、コカ・コーラ以前のサンタは何色だったのか?
コカ・コーラのキャンペーン以前にも、
赤い服を着たサンタは存在していました。
19世紀後半~20世紀初頭の挿絵家(トマス・ナストなど)は、
すでに
-
赤
-
緑
-
茶
-
青
-
灰色
など、複数色のバリエーションでサンタを描いています。
特に “赤い服のサンタ”が描かれるケースも少なくなかった。
つまり──
✔ コカ・コーラは「赤サンタの起源」ではない
✔ しかし「赤サンタを世界標準にした」功績は圧倒的
というわけです。
コカ・コーラが“赤”を押し上げた理由
コーラが赤にこだわった理由は、もちろん企業カラーとの親和性です。
-
コカ・コーラのブランドカラー=赤
-
サンタの服も赤
-
商品と広告の世界観が完全に一致
-
印刷物では赤が一番目立つ(CMYKの性質上)
マーケティング的に見ても、
赤いサンタは“売れる色”の象徴だった。
その結果、
赤サンタは北米から世界へ、瞬く間に浸透していくことになります。
誤解が生まれた背景──“あまりにも影響力が大きすぎた”
コカ・コーラの広告が圧倒的だったため、
多くの人が「赤を発明したのはコカ・コーラ」と誤解するようになりました。
実際には、
赤サンタはコカ・コーラ以前から存在しているにもかかわらず……
-
見かけるサンタは全部「赤」
-
他の色が完全に消えていく
-
子どもも大人も赤以外を知らない
→ “赤=本物のサンタ”という記憶だけが残る
この“記憶の上書き”こそ、
広告の恐ろしさであり、色が文化を変えてしまった瞬間なのです。
赤はコカ・コーラが生んだわけではない。
しかし、コカ・コーラは赤サンタを国際的に広く浸透させたのである。
では、なぜ赤がここまで“勝ち残る色”だったのか?
その理由を、色彩心理とデザインの視点から次章で深掘りします。
4章|なぜ赤が“サンタの色”として勝ち残ったのか?
サンタの服は、歴史の途中まで
「赤」「緑」「茶」「青」「灰色」が混在していました。
その中から “赤だけ”が世界的に生き残り、標準化された のはなぜか?
理由は大きく分けて3つ。
色彩心理・視認性・マーケティングの3つの力が、
赤を“勝者の色”に押し上げたと言えます。
① 赤は“温かさ”と“喜び”を象徴する色だから
クリスマスは、寒さが厳しい冬のイベント。
その季節に“赤”は、視覚的にも心理的にも暖かい。
-
暖炉の火
-
キャンドルの炎
-
ホットワイン
-
やかんや鍋
-
温かい料理のイメージ
「ぬくもりの色=赤」という図式は世界中で共通しています。
さらに赤は
幸福・祝祭・ワクワク感の象徴でもある。
クリスマスという“子どものイベント”と
赤いサンタの組み合わせは、
心理面から見ても完璧な設計なのです。
② 冬の景色の中で、赤は“圧倒的に目立つ色”だった
冬の街を思い浮かべてみてください。
-
白(雪)
-
黒(影)
-
グレー(空)
-
緑(モミの木)
-
茶色(木や建物)
景色のほとんどが 寒色・低明度の色 で占められています。
その中で赤は、
最もコントラストが強く、視認性が高い暖色。
だから、
-
街の飾り
-
ポスター
-
商品パッケージ
-
店頭ディスプレイ
-
広告・SNS画像
-
絵本・アニメーション
どんな背景に置いても“赤いサンタは必ず浮き立つ”。
デザイン的にも、
冬の世界観に赤はとにかく強い色なのです。
③ マーケティングとの相性が良すぎた
赤という色は、商業デザインでも最強クラスの「売れる色」。
-
行動を促す色
-
食欲を刺激する色
-
心拍数を少し上げる色
-
注意を集める色(STOP、SALE、情熱)
-
清涼飲料・お菓子との相性がよい
クリスマスは世界最大のショッピングイベントでもあります。
そのため企業は
「赤 × 白 × 金」
という、ギフト・包装・店舗装飾に最適な配色を好んだ。
そして サンタの赤が“商戦のシンボルカラー”と完全に一致したことで、
もう他の色は入り込む余地がなくなったのです。
赤は“記号化”しやすい色でもある
キャラクターの“象徴色”は、
人間の記憶に残りやすいもの。
-
マリオ → 赤
-
ピカチュウ → 黄
-
初音ミク → 青緑
-
ミッキー → 赤×黒
-
アンパンマン → 赤×黄
この“強い象徴性”をつくる力が、
サンタにもぴったりだった。
赤サンタは
「見た瞬間に誰かわかる」
という圧倒的なブランド力を持つようになり、
他の色は自然に消えていったのです。
つまり──
赤は「心理 × 目立ち × 売れる × 記憶」において、
クリスマスと最も相性のいい色だった。
だから赤だけが圧倒的に勝ち続けた。
これが、赤が“世界標準のサンタカラー”になった理由です。
5章|なぜ“緑サンタ”“青サンタ”は消えたのか?──色の淘汰のメカニズム
「サンタ=赤」は当たり前ですが、
かつては 緑色のサンタ や 青色のサンタ も存在していました。
19世紀の挿絵や各地の伝承では、
赤以外のサンタのほうが多いほど。
それなのに、なぜ今は 赤だけ が世界の“正解”なのか?
そこには、色彩の“淘汰”ともいえる3つの理由があります。
① 視認性とコントラストで負けたから
冬の景色は、白・黒・灰・深緑が中心。
この中で最も視認性が高いのは、圧倒的に 赤 です。
▼冬の背景 × 色の見え方
-
白い雪 → 赤は強烈に目立つ
-
黒い影 → 赤は浮かび上がる
-
緑のモミ木 → 赤は相補的に輝く
-
灰色の空 → 赤だけが暖かく見える
同じ“サンタ”でも、“緑のサンタ”は
背景の森や木と溶け込んでしまい、
青サンタは冬空と近すぎて印象が弱い。
つまり、
赤いサンタは、遠くから見ても一番“サンタとして認識しやすい”色だった。
② 赤が“記号化”した瞬間、他の色は存在理由を失った
キャラクターが世界的に記号化すると、
その色以外は“違和感”として認識されます。
たとえば──
-
マリオが青い服 → 違和感
-
ピカチュウが緑色 → 別キャラ
-
アンパンマンが紫 → なんか違う
-
ミッキーが黄色 → しっくりこない
これと同じで、
“赤いサンタ”という記号が世界で固定された瞬間、
他の色のサンタは“サンタに見えなくなる”現象が起きた。
緑サンタ・青サンタは、文化の中で急速に“別キャラ扱い”されていく。
③ 商業デザインが赤サンタを推し続けたから
クリスマスは巨大な商戦。
広告・商品パッケージ・店頭ディスプレイの世界では、
赤 × 白 × 金 が最強の配色です。
-
ギフト包装に映える
-
店内の飾りが華やぐ
-
子どもが一番ワクワクする
-
SNSや写真で圧倒的に映える
緑サンタ・青サンタを採用するメリットが商業的に皆無だった。
さらに、コカ・コーラの広告や欧米の百貨店のキャンペーンが
数十年にわたって赤サンタを使い続けたことで、
世界中の企業・自治体・絵本・アニメが“赤一択”を追従。
マーケティングに選ばれなかった色は、自然と消えていった。
それでも緑サンタは“わずかに生き残っている”
“緑のサンタ”は完全に消えたわけではありません。
-
イギリスの「Father Christmas」
-
一部の北欧の冬の精霊像
など、伝統を重んじる地域では緑が使われることもあります。
しかしそれも「地域限定の文化」。
世界共通のクリスマスでは、
赤サンタに勝つことはできませんでした。
つまり──
緑サンタ・青サンタは“負けた”のではなく、
赤サンタが強すぎた。
色の心理・目立ち・商業デザイン・広告の4要素が
赤を絶対王者に押し上げ、
他の色は居場所を失ったのです。
6章|世界のサンタは本当に赤一択なのか?
私たちが知っている「赤いサンタ」は、
アメリカの広告文化を中心に“世界標準”として広まった姿。
では──
世界のサンタがすべて赤なのか?
実は、答えは NO。
地域ごとの歴史や信仰をたどると、
赤以外のサンタが今も“静かに息づいている”のです。
ここでは、世界のサンタ像を軽く旅しながら、
赤だけではない“色の物語”を見ていきます。
イギリスには“緑のFather Christmas”がいた
イギリスの古い伝承で登場する
**Father Christmas(ファーザー・クリスマス)**は、
もともと“緑のローブ”をまとった冬の精のような存在。
-
豊穣
-
冬の訪れ
-
生命力と再生
を象徴する色として、緑が採用されていました。
赤サンタに飲み込まれた後も、
英国のクリスマスマーケットではときどき“緑のサンタ”が登場し、
地元民には密かに親しまれています。
オランダのシンタクラースは“赤と白だが別キャラ”
オランダの Sinterklaas(シンタクラース) は、
サンタクロースの語源になった人物。
しかしその姿は、
赤サンタとは似ているようでまったく別物。
-
細身の司教
-
長い牧杖(つえ)
-
司教帽
-
赤マント(宗教的な赤)
つまり“赤いが宗教の赤”で、
広告の赤サンタとは意味が違う。
サンタの源流を感じることができる、
非常に興味深い文化です。
“青いサンタ”は一部地域の風習として残る
ロシアや東欧では、
かつて青いローブの 「ジェド・マロース」 が人気でした。
-
冬の精霊
-
厳しい寒さを象徴
-
雪と氷の色として“青”が採用
ロシアのクリスマス装飾では、いまでも青×白の配色が多く、
青サンタは文化的には生きています。
日本は“戦後のアメリカ文化”で赤が瞬時に主流に
日本にサンタが浸透したのは戦後。
アメリカの広告・百貨店文化・絵本・映画が一気に流れ込み、
赤いサンタが最初から標準として入ってきたため、
日本ではほぼ“赤一択”で定着しました。
日本人に緑サンタ・青サンタが馴染みのない理由は、
この「導入のタイミング」にあります。
✔ まとめ
赤サンタは世界の標準。
だけど“唯一のサンタ”ではない。
それぞれの地域には、
その土地と冬を象徴する色があり、
サンタ像もそれに合わせて進化してきた。
だからこそ、世界のサンタを比べてみると、
色の文化がこんなに違うのだと気づかされるのです。
🌰【コラム】サンタの赤 × トナカイの茶はなぜ相性がいいのか?
サンタとトナカイ。
この2人(1人+1頭)の並びって、よく見ると 色の相性が完璧すぎる んです。
赤 × 茶。
一見ただの“クリスマスっぽい配色”に見えるけれど、
実は 色彩理論的にも、心理学的にも、デザイン的にも
理にかなった最強コンビ。
ここでは、その“美しすぎる相性”を紐解いていきます。
① どちらも“暖色”──冬にぴったりな安心コンビ
色相環で見ると、
赤と茶色はどちらも 暖色(赤〜橙〜黄)ゾーン。
-
サンタの赤:情熱・祝祭・喜び
-
トナカイの茶:大地・木・動物・安心感
同系統の暖色なので、
一緒に並べたときの“まとまり感”が段違い。
**寒い冬にぴったりな“ぬくもりの配色”**になっている。
② 明度差が絶妙──赤は目立ち、茶は支える
サンタの赤は 中明度〜高明度の強い色。
一方でトナカイの茶は 低明度〜中明度の落ち着いた色。
この明度差があることで、
-
主役(サンタ) → しっかり目立つ
-
相棒(トナカイ) → 背景として自然に馴染む
という 視線誘導が自然に成立する。
絵本・アニメ・広告で並べたときに破綻しないのは、このバランスのおかげ。
③ 彩度差も完璧──茶色が“赤の鮮やかさ”を引き立てる
赤いサンタ服は、彩度が高く見える色。
一方でトナカイの茶色は、中〜低彩度で落ち着いている。
この組み合わせは、
彩度の高い色だけが前へ出て見えるという色彩効果を生む。
つまり、
-
赤 → 飛び出す
-
茶 → 支える
という役割が完璧に分かれる。
キャラクターデザイン的にも、ものすごく安定した組み合わせ。
④ 心理的にも“物語”が完成している
この2色は、心理面でも意味が重なる。
-
赤 → 暖炉、火、祝祭、希望、イベント
-
茶 → 木の家、森、動物、自然、安心
つまり、
“冬の森に温かい赤が灯る”
という、クリスマスの絵本のような世界が色だけで完成してしまう。
サンタが現れた瞬間の“ワクワク”と、
トナカイがそりを引く“安心感”。
このコントラストが、クリスマスの情緒を作っているのです。
⑤ クリスマス飾り全体との相性も抜群
クリスマスの基本色といえば
赤 × 緑 × 白 × 金。
茶色は、このどれとも相性がいい色。
-
緑のモミの木 → 茶色の幹
-
白い雪 → 茶色が映える
-
金のオーナメント → 茶色が暖かさを出す
つまり、
サンタ&トナカイの配色は、
クリスマス全体の世界観を壊さず、むしろ“補強”する役割。
✔ 結論
赤 × 茶は、クリスマス物語を完成させる“運命のペアリング”。
サンタ(赤)=主役
トナカイ(茶)=世界観を支える存在
色の相性が良すぎるからこそ、
このコンビは100年以上にわたって世界中の人に愛され続けているのです。
7章|まとめ──赤は“歴史 × 心理 × 広告”の三層構造で勝った
サンタクロースの服は、最初から赤だったわけではありません。
むしろ、サンタが赤になるまでには 千年以上の歴史的揺れ があった。
-
聖ニコラウスの司教服
-
北欧の妖精ニッセ
-
イギリスのFather Christmas
-
アメリカの民間伝承
-
各地の挿絵家の試行錯誤
これらが混ざり合い、サンタは“多色の存在”として歩んできました。
歴史:赤の源流は“司教の赤マント”
赤サンタのルーツのひとつは、
4世紀の聖ニコラウスがまとった“宗教的な赤”。
ただし、これはあくまで 数ある要素の一つ。
サンタ服を赤に固定するほどの力はありませんでした。
心理・色彩:冬の世界で赤は“強すぎる色”
赤は、人の心を動かす色。
-
ぬくもり
-
祝祭
-
希望
-
ワクワク感
-
生き生きとした活力
冷たい冬の世界では、
赤ほど“心を温めてくれる色”はありません。
さらに、
雪の白・森の緑・空の灰色の中では、赤は圧倒的な視認性を誇ります。
赤は冬の世界で最強の見え方をする。
これがサンタを象徴化するのに最適な色だった。
広告:コカ・コーラが“世界標準化”した決定打
1930年代のコカ・コーラ広告が、
赤いサンタを世界中へ“爆発的に”広めました。
-
企業カラーとの一致
-
印刷物で最も強い色(赤)
-
毎年の世界キャンペーン
-
生活者の記憶を上書きするほどの露出量
結果として、
赤いサンタ=世界のサンタ という認識が完成。
赤は“広告の力”で文化そのものを塗り替えてしまったのです。
色彩バランス:トナカイの“茶色”が赤を引き立てた
サンタを語るうえで欠かせないのが、
隣でそりを引く トナカイの茶色。
この赤×茶が“クリスマス最強の配色”であることは、
コラムで詳しく解説した通り。
-
同じ暖色
-
明度差がちょうど良い
-
彩度差で赤が前に出る
-
物語性(冬の森 × 暖かい赤)が強い
赤サンタを視覚的にも文化的にも支えてきたのは、
まさにトナカイの茶色の存在だった。
総まとめ
サンタが赤い理由は単純ではない。
-
歴史(司教服や伝承)の積み重ね
-
心理(暖色としての赤の強さ)
-
デザイン(冬に最も映える色)
-
商業(赤は売れる色)
-
広告(世界規模の“赤いサンタ”キャンペーン)
-
色彩バランス(赤を引き立てる茶色の相棒)
これらが“偶然ではなく必然”として作用し、
赤サンタは世界の象徴となった。
🎅 最後に
赤は、単なる“派手な色”ではありません。
「寒い冬に灯る希望の色として、
サンタを世界の象徴に押し上げた色」なのです。
そして、赤いサンタの隣には、
いつも茶色のトナカイがそっと寄り添っている。
この“色の物語”がクリスマスを温かくしてくれているのだと、
どこか納得できる気がしますよね。
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