案内標識はなぜ青なのか?高速道路が緑なのか?色の理由を徹底解説

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第1章|案内標識とは?──青看板の正体


「青看板」の正式名称は「案内標識」

まず整理しておきたいのは、「青看板」という呼び方は通称であり、正式には 案内標識 といいます。
道路標識には大きく分けて「規制標識(赤)」「警戒標識(黄)」「指示標識(青)」「案内標識(青や緑)」の4種類があり、その中で目的地や経路を教えてくれるのが案内標識です。

交差点でよく見かける「左:新潟市中心部」「右:阿賀野市」と書かれた標識が、まさに 経路案内標識。これこそが、私たちが「青看板」と呼んでいるものです。


一般道は青、高速は緑

ここで重要なのが「色の違い」です。

  • 一般道路 → 青地に白文字(青看板)

  • 高速道路 → 緑地に白文字(緑看板)

この違いによって、ドライバーは無意識に「今は一般道を走っている」「ここから高速道路に入る」と認識できるわけです。もしすべて青だったら、高速の入口で混乱すること間違いなし。だからこそ、色分けには明確な意味があるのです。


青看板と緑看板の役割の違い

  • 青看板(案内標識) は、交差点や国道などで方向や距離を示し、日常の運転をサポート。

  • 緑看板(高速道路標識) は、高速道路のIC・SA・方面案内など、長距離移動を前提とした情報を提供。

つまり「青=街の中での道しるべ」「緑=都市や地域をつなぐ大動脈」という役割分担になっています。


第2章|科学的理由──なぜ青は見やすいのか?


青は背景に埋もれにくい色

道路標識の青は、実は人間の目の仕組みに沿った「合理的な色」です。
青の波長はおよそ450nm前後。自然界では空の青さを除けば目立つ場面が少なく、道路の背景であるアスファルト(灰色)、樹木(緑)、建物(白や茶)に比べて際立ちます。つまり、青は背景に埋もれにくい色 だからこそ、案内標識に選ばれたのです。


夜間に白文字が浮き上がる仕組み

青看板が「夜でも見やすい」のは、反射シートの特性と光学効果のおかげです。
ヘッドライトの光(白〜黄色)が当たると、青地部分は光をある程度吸収し、白文字部分だけが強く反射。そのため、夜間は暗い背景に光る文字が浮かび上がり、ドライバーにとって非常に読みやすくなるのです。
つまり、昼も夜も視認性が高いのが「道路標識 青 理由」の核心。


赤・黄は危険専用、残った青が案内に最適

人間の目は赤・緑・青の3色に最も敏感ですが、道路標識ではすでに役割が決まっています。

  • 赤 → 危険・禁止(止まれ、一時停止、進入禁止)

  • 黄 → 注意・警戒(カーブ、踏切、動物注意)

  • 青 → 情報・案内

こうして「危険=赤、警戒=黄」と専用化された結果、残った青が「安心して読める案内の色」として割り当てられたのです。


科学と標識設計の結論

「青看板はなぜ青いのか?」に科学的に答えるなら、

  • 波長的に背景に埋もれない

  • 白文字と組み合わせると夜間に際立つ

  • 赤や黄を危険に専用化した残りの合理的選択

この3つの要素が重なったから、ということになります。


第3章|心理的理由──青は「安心して読む色」


赤や黄は「危険・注意」の色

道路標識の色には心理的な役割分担があります。
赤は「危険・禁止」の色。止まれや進入禁止など、命に関わるシーンで使われています。黄色は「警戒・注意」。カーブや踏切、落石注意など「気をつけろ!」という合図です。
人間の脳はこれら暖色に対して本能的に緊張や警戒を覚えるため、赤や黄は強烈な注意喚起に向いています。


青は「落ち着いて読める情報の色」

一方、案内標識の青看板は真逆の役割を担っています。
青は副交感神経に働きかけて「落ち着き」「冷静さ」を与える寒色。心理学的に見ると「安心して読むための色」なのです。
運転中に赤や黄ばかりだとドライバーは疲れてしまいますが、青は安心を与え、「ここに書いてあるのは危険情報ではなく、進むための案内ですよ」と直感的に伝えてくれます。


「青=進め」の文化的背景も一役買っている

信号機を思い出してください。「青信号」と呼びますが、実際の色は緑寄り。それでも私たちは「青=進め」と受け止めます。
これは日本語文化で「青」が緑を含む広い色名として使われてきた歴史の名残でもあり、道路標識の色選びにも自然に馴染んだと言えます。


心理的効果と直感の融合

要するに、道路標識 青 理由 を心理的に説明すると、

  • 赤・黄は危険や警告で人を緊張させる

  • 青は冷静さ・安心感を与え、情報を整理しやすい

  • 「青=進め」の文化的イメージも重なる

これらが一体となって「案内標識は青」という色彩設計が完成したのです。


第4章|歴史的背景──いつから青と緑になったのか


戦前の標識はバラバラだった

今でこそ「案内=青」「高速=緑」が当たり前になっていますが、実は戦前の日本には統一ルールがありませんでした。
白地に黒文字だったり、黒地に白文字だったりと、地域や道路によってバラつきがあり、「道路標識 青」という概念はまだ存在していなかったのです。


1963年、道路標識が国際基準に

大きな転機は 1963年(昭和38年)。この年、日本は道路交通法に基づき標識制度を全面的に改正しました。背景にあったのは、国際基準である ジュネーブ道路標識条約(1949年) です。
ここで「案内標識は青で統一」「高速道路は緑で区別」というルールが正式に導入され、日本全国で同じ色の案内標識が整備されていきました。


高度経済成長と「青看板」の普及

1960年代といえば、日本はまさに高度経済成長期。自動車の台数が爆発的に増え、道路網も急速に整備されていきます。
このタイミングで登場したのが、私たちにとって馴染み深い 青看板(案内標識)。都市の交差点から地方の国道まで一斉に設置され、人々に「進むべき方向」を示しました。

一方で、高速道路網が整備されると、その入口や方面案内には 緑の標識 が採用されました。こうして「一般道=青」「高速道路=緑」という色分けが、私たちの生活に深く刷り込まれていったのです。


「当たり前」になった色分け

つまり、道路標識が青と緑に分かれたのは偶然ではなく、

  • 国際基準への対応

  • 自動車社会の進展

  • ドライバーに直感的に伝わる色彩設計

この3つの要因が重なった結果でした。
今となっては当たり前すぎて疑問に思わない「青看板」も、半世紀ほど前に決まった比較的新しいルールなのです。


第5章|文化的背景──日本人と「青」「緑」の感覚


日本語の「青」は緑も含んでいた

「道路標識 青」と聞くと、現代人は「青=ブルー」を思い浮かべます。
しかし、日本語の「青」は本来もっと広い意味を持っていました。
「青葉」「青竹」「青りんご」…どれも実際には緑ですが、昔から「青」と呼ばれてきました。つまり、日本文化においては 青=緑を含む広義の色名 だったのです。


信号機の「青信号」にもつながる

信号機が「青信号」と呼ばれるのもその名残です。実際の信号の色は緑に近いのに、今でも「青で進め」と表現します。
この文化的背景があるからこそ、案内標識の「青看板」もすんなり受け入れられました。青は日本人にとって「進め」「方向を示す色」として自然に馴染んでいたのです。


緑は「自然・安心・長距離」のイメージ

一方、高速道路の「緑看板」にも文化的な意味合いがあります。
緑は草木や山の色であり、日本人にとって「自然」「安定」「安心」を連想させる色。長距離運転や大規模交通網を象徴する高速道路にふさわしい色彩だったのです。
さらに、緑は人間の目の感度が最も高い波長帯にあるため、疲れにくく長時間の走行にも向いています。これは科学と文化が見事に一致した選択といえます。


日本文化と標識デザインの融合

つまり、案内標識の青と高速道路の緑は、

  • 日本語の色彩文化(青=緑を含む)

  • 信号機の「青=進め」という慣習

  • 緑=自然・安心という国民的イメージ

こうした文化的下地があったからこそ、科学的合理性と違和感なく融合し、日本の道路に根づいたのです。


次の章では、日本だけでなく 海外の道路標識の色 を比べてみます。果たして「青」と「緑」は世界共通なのか、それとも国によって違うのか──。


第6章|国際比較──国によって違う標識の色


日本の「青」と「緑」は世界基準のひとつ

「道路標識 青」と「高速道路 緑 看板」という色分けは、日本だけの特殊ルールではありません。実は世界的にも大きく2つの流派があり、日本はそのどちらかを採用した形になっています。


ヨーロッパ型──一般道は青、高速は緑

ドイツやフランスなどヨーロッパ大陸では、日本と同じように 一般道の案内標識=青、高速道路=緑 という色分けがされています。
つまり、日本の「青看板」と「緑看板」はヨーロッパ型のスタイルを踏襲しているのです。


アメリカ・イギリス型──すべて緑で統一

一方でアメリカやイギリスでは、案内標識は 緑一色。一般道も高速道路も同じ色で、文字や配置によって区別します。
「案内=寒色系」という点は共通していますが、日本人から見ると「青がないのは不思議」と感じるかもしれません。


共通するのは「案内は寒色系」

国ごとに違いはあれど、赤や黄色といった暖色が案内標識に使われることはほぼありません。

  • 暖色は「危険・警告」に専用

  • 寒色は「安心・情報」に割り当て

この基本ルールは世界共通。つまり、道路標識の色を国際比較で見てみても、「案内=青や緑」というのは人間の目と心理に基づいた合理的な選択なのです。


日本の独自性

日本が特徴的なのは、一般道に「濃い青」を使っている点。海外の青看板よりもやや深い群青色で、都市部でも背景に埋もれにくいよう調整されています。ここに日本独自の工夫が光っています。


次の章では、さらに掘り下げて「標識の青や緑は特色で決まっているのか?」「紙で再現するならCMYK値は?」という実務的な視点に迫ります。


第7章|色の規格──特色で決まる「青看板」と「緑看板」


標識の色は「なんとなくの青」ではない

道路を走っていて必ず目に入る「青看板」や「緑看板」。実はこの色、単なる“青っぽいペンキ”“緑っぽい塗装”ではありません。
道路標識は法律と規格によって細かく定められており、JIS(日本産業規格)や日本道路協会の基準に沿って製造されています。


JIS規格と反射シート

現在の標識は塗装ではなく、反射材を貼ったアルミ板で作られています。
青や緑の部分は 反射シートそのものに色がついており、JIS規格で色度範囲が指定されています。メーカーは、その規格内で反射シートを生産しているのです。


夜に文字が浮かび上がる仕組み

青地や緑地が昼間に見える色と、夜間にライトで照らされたときの色が違うのは、マイクロプリズム型反射材の性質によるものです。
青や緑の地色はライトを吸収し、白文字だけが強く反射することで、暗闇に浮かび上がるように設計されています。
つまり「青看板の青」は、反射材込みでデザインされた特別色なのです。


印刷インクとは別物

印刷業界でいう「特色インク」とは少し違いますが、発想としては近いものがあります。道路標識の青や緑も「プロセスカラーの混色」ではなく、「規格に沿った特色材」で再現されているのです。


次の章では、この特色の青と緑を 紙の上で表現するならどうするか?──CMYK値での近似 を解説していきます。


第8章|印刷で再現するなら?──CMYK値で近似


標識の青と緑を紙で表現できるのか?

道路標識の青や緑は、実際には特色の反射シートによって表現されています。つまり「CMYKでそのまま印刷できる色」ではありません。
しかし、パンフレットや資料、デザインの中で「青看板っぽい青」「高速緑っぽい緑」を再現したい場合には、近似色をCMYKで表すことが可能です。


案内標識の青(青看板)

実際の道路標識青に近い色コードは、ウェブカラーで #004B97 前後。
これをプロセスカラーに変換すると、以下のCMYK値になります。

  • C100 / M60 / Y0 / K40

深みのある群青色で、印刷上でも「道路標識の青をCMYKで表した色」として使いやすい配合です。


高速道路の緑(緑看板)

高速道路の緑看板は #007B43 前後。
CMYK近似値は次の通りです。

  • C90 / M0 / Y80 / K30

落ち着いた濃緑で、長距離運転の視認性と安心感を印刷物でも再現できます。


注意点──特色指定が理想

印刷物では紙質やインク濃度で見え方が変わるため、標識そのものの発色を忠実に再現するなら、DICやPANTONEなどの特色指定がベストです。
ただ、近似で良いなら上記のCMYK値で十分に「青看板らしさ」「緑看板らしさ」を表現できます。


デザイン的なおもしろさ

一般の人には「道路標識 青」といえば単なる看板色に見えるかもしれませんが、印刷やデザインの視点から見ると「特色」「反射材」「CMYK近似」という裏側がある。
この違いを知ると、街の看板や道路標識を見る目がちょっと変わるはずです。


第9章|まとめ──道路標識の青と緑に隠された理由


青看板は偶然ではなく必然だった

「なぜ案内標識は青いのか?」という疑問に対する答えは、複数の視点が重なり合っています。

  • 科学的理由:波長が短く背景に埋もれにくい。夜間には白文字が際立ち、視認性が高い。

  • 心理的理由:赤や黄が「危険・警告」を示すのに対し、青は「冷静・安心」を与える色。案内情報にふさわしい。

  • 歴史的理由:1963年の道路標識制度改正で国際基準が導入され、青と緑が定着した。

  • 文化的理由:日本語の「青=進め」「青=緑を含む」という色彩感覚が、違和感なく受け入れられた。


高速道路が緑になった理由

一般道路と区別する必要があったことに加え、緑は「自然・安心・長距離」のイメージを持ち、人間の目が最も感度の高い波長域でもあります。
そのため、高速道路の標識は「疲れにくく見やすい緑」が採用されました。


色は規格で厳密に決まっている

青看板や緑看板は「ただの色」ではなく、JIS規格で色度範囲が定められた特色の反射シートによって作られています。
印刷物で近似する場合は、

  • 青看板:C100 / M60 / Y0 / K40

  • 緑看板:C90 / M0 / Y80 / K30
    といったCMYK値で再現可能。


何気ない標識に込められた知恵

普段ドライブで何気なく目にしている「青看板」と「緑看板」。そこには、

  • 科学の合理性

  • 心理効果

  • 国際的な歴史

  • 日本独自の文化

  • そして工業規格や印刷技術

こうした複数の要素が組み合わさった色彩デザインが隠されています。

次に交差点で「青看板」を見かけたとき、単なる案内表示ではなく「科学と文化が融合した青」だと思えば、少し楽しい気分で運転できるかもしれません。


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