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第0章|導入──「ワンプ」ってなに?
印刷や製本の現場でよく耳にする「ワンプ」という言葉。
専門用語のように聞こえますが、実はシンプルに言えば 「包装紙の総称」 を指します。
印刷物や用紙を輸送・保管時の汚れ、摩擦、湿気から守るための必須アイテム。印刷業界や製紙工場では日常的に使われている言葉ですが、一般にはあまり知られていません。
この記事では、意味・用途・素材・語源 をわかりやすく解説していきます。
第1章|ワンプとは?意味と役割
ワンプ(わんぷ/英:mill wrapper)は、印刷工場や製紙工場で用いられる包装紙の俗称です。
断裁後の用紙束や印刷物を包み、輸送・保管時のトラブルを防ぐことが目的。
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保護機能:ホコリや汚れを防ぐ
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摩擦防止:積載・輸送時に表面が傷つかないようにする
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湿気対策:紙は湿度に弱いため、防湿処理されたワンプも多い
まさに「印刷物の守り役」と言える存在です。
第2章|主な素材と加工
基本素材
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クラフト紙:強度と耐久性に優れ、最も一般的
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上質紙・中質紙:内容物や用途に応じて使い分け
加工・処理例
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防湿加工(ロウ引き、PEラミネート):湿気をシャットアウト
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防水加工:長時間の輸送や倉庫保管に安心
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緩衝性アップ:合紙やクッション材として利用
紙そのものの性質に加えて、加工次第でさまざまな性能を持たせられるのが特徴です。
第3章|ワンプの用途
ワンプの用途は多岐にわたります。
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用紙束の包装:断裁した印刷用紙をまとめて出荷する際の外装
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印刷物の包装:冊子やチラシを配送する際の保護紙
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合紙・緩衝材:印刷物同士が擦れないように挟み込む
特に「製本後にスリップ止めや保護のため挟み込む紙」も、ワンプと呼ばれる場合があります。
第4章|語源について
「ワンプ」という言葉の語源には諸説ありますが、もっとも有力なのは 英語の “wrap(包む)” がなまった説 です。
製紙・印刷の輸入技術が定着する過程で、業界内の口語として根付いたと考えられています。
業界によっては「ミルラッパー(mill wrapper)」とも呼ばれることがあり、意味としては同じ「包装紙」を指しています。
第5章|まとめ
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ワンプ=印刷・製紙現場で使われる包装紙の俗称
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目的:汚れ・摩擦・湿気から印刷物や用紙を保護
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素材:クラフト紙が基本、防湿・防水など加工も多い
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用途:用紙束の包装、印刷物の外装、緩衝材など
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語源:“wrap” 由来とされる説が有力
印刷の裏側では欠かせない「ワンプ」。
普段は目立ちませんが、実は印刷物の品質を守るための大切な存在です。
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