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印刷の単価が下がる理由は「版代の割り勘」にあった
印刷物の単価が安くなる仕組みは“固定費の分割”
「なぜ印刷って、枚数が多いと1枚あたりが安くなるの?」
この質問は印刷業界で頻出する疑問のひとつです。実はこの仕組みのカギを握るのが**「版代(はんだい)」**と呼ばれる、印刷前に必要な初期固定費です。
オフセット印刷などでは、デザインデータをもとに「刷版(さっぱん)」という金属や樹脂の“版”を作成し、それを機械にセットして印刷を行います。この版を作る費用=版代は、印刷枚数にかかわらず一律で発生する固定費です。
具体例で解説!「3万円の版代」をどう割るかで単価は激変
たとえば、この版代が3万円かかるとしましょう。
100枚しか印刷しなければ、版代は1枚あたり300円。
1,000枚なら30円、10,000枚ならたったの3円に。
このように、部数が増えるほど1枚あたりの版代が薄まり、単価がどんどん安くなるのです。これが「印刷物は枚数が多いほどお得」と言われる根拠です。
このロジックはチラシ、パンフレット、封筒、伝票、名刺、どんな商業印刷にも共通します。特にオフセット印刷を選択する際には、**“ある程度の部数を刷ったほうが結果的に安くなる”**という現象がはっきり現れます。
少部数ならオンデマンド印刷も選択肢に
とはいえ、近年では「オンデマンド印刷」という選択肢も広がっており、こちらは版を使わずにデジタル出力するため、少部数でも比較的リーズナブルに印刷が可能です。とはいえ、部数が増えればやはりオフセットの方が有利になるため、印刷方式と部数のバランスが価格に大きく影響するのです。
価格を抑えたいなら「何枚刷るか」が最重要ポイント
印刷コストを最適化する第一歩は、初期費用(版代)をいかに割り勘するかにあります。見積もりの段階で「あと300枚増やしたら1枚あたり5円安くなる」と言われたら、それは価格構造に基づいた正当な提案なのです。
印刷は“まとめて刷ると安い”ビジネス──その本質を理解しておくと、発注の判断力がグッと上がります。
なぜネット印刷は安いのか?秘密は「相乗り」と「自動化の極み」
h3:複数の注文をまとめる“相乗り印刷”がコストを激減させる
ネット印刷が驚くほど安いのは、単に「大量に印刷しているから」ではありません。最大の理由は、複数の注文を一枚の用紙にまとめて同時に印刷する「面付け印刷(ギャングアップ)」の仕組みにあります。
たとえば、全国から集まったA4サイズのチラシの注文を、8人分まとめて1枚の大判用紙に面付けして一気に印刷したとしましょう。この場合、版代が本来3万円かかっていたとしても、1社あたりの負担は3万円÷8=3,750円。なんと約87%オフという計算になります。
このように、ネット印刷は「相乗りすることで印刷の初期コストを分担」し、大量の注文を効率よく処理することで、個々のユーザーに対して破格の単価を提示できる仕組みになっているのです。
注文から印刷・発送まで、すべてが“機械で完結”する仕組み
もうひとつの理由が、工程の自動化とシステム化です。ネット印刷では、注文・入稿・データチェック・印刷指示・出荷まで、すべてがオンラインシステム上で完結します。人手を最小限に抑えられるため、人件費がかからず、作業スピードも高速。印刷会社側のオペレーションが効率化され、そのコストダウン分が価格に反映されています。
さらに、支払い・配送指定・履歴管理もすべてWeb上で完了するため、ユーザーにとってもスムーズで便利。リピート注文にも強いというメリットがあります。
仕様が合えば最強。でも“柔軟対応”は苦手
ただし、この安さは**あくまで「決まった仕様に限った場合」**に限られます。たとえば、紙を変えたい・加工を加えたい・微妙な色調整をしたいなど、個別の要望には基本的に対応不可。また、入稿データに不備があると、そのままキャンセルや再入稿対応になり、初心者にはやや難易度が高い面もあります。
ネット印刷の強みは「標準仕様 × 大量 × 短納期」。それに合う案件には抜群のコストパフォーマンスを発揮しますが、こだわりがある印刷物や、相談しながら進めたい案件には不向きです。
印刷費はどう決まる?知っておきたい「5つのコスト構造」
印刷費は“積み木”。構成要素を理解すればコストの正体が見える
印刷の見積もりをもらったとき、「これって何にお金がかかっているの?」と思ったことはありませんか?一見すると“紙にインクを載せるだけ”のように見える印刷にも、実はさまざまな工程があり、それぞれにコストが発生しています。
印刷費の内訳は、ざっくり分けると次の5つに分類されます:
-
版代(初期固定費)
-
用紙代(変動費)
-
印刷機の稼働費(時間・電力・メンテ費)
-
後加工費(断裁・折り・製本など)
-
人件費・管理費・梱包・発送費
この中で特に重要なのが、1番の版代と3番の機械稼働費です。どちらも「印刷枚数にかかわらずかかる固定費」であり、少部数では1枚あたりにかかる負担が大きくなり、逆に大量印刷ではコストを“割り勘”できるため、1枚単価が下がるという仕組みになっています。
用紙代は部数に比例。紙質や厚みによって価格差も大きい
用紙代は、当然ながら部数に応じて増えていく“変動費”です。ただし、同じA4サイズでも「コート紙」「上質紙」「マット紙」「再生紙」など種類によって価格差があり、厚みや質感でも大きくコストが変わるため、用紙選びは予算コントロールにおいて重要なポイントになります。
「なるべく安く仕上げたいから、一番安い紙で」と思いがちですが、印象やブランドイメージに直結するのも紙の質感。ここは価格と効果のバランスで考えるのが得策です。
後加工・人件費・配送コストも“見えないコスト”の代表格
印刷が終わったあとの断裁・折り加工・製本・ミシン目入れ・PP加工などは、案件の仕様によって大きく費用が上下します。特に、手作業が増える特殊加工が入る場合は、人件費や納期にも影響を与えます。
また、印刷物は納品しなければ意味がありません。梱包・配送も印刷費に含まれるケースが多く、意外と大きなコスト要素となります。特に複数拠点への分納が必要な場合や、重量が増すカタログなどでは、配送料が“第6のコスト”になることも。
安く印刷するには?ネット印刷と地元印刷会社の“かしこい使い分け方”
ネット印刷は「安さとスピード」に特化した合理型サービス
印刷費を抑えたいとき、まず比較対象に上がるのがネット印刷と地元の印刷会社。ネット印刷はその名の通り、オンラインで完結する印刷サービスであり、見積もり・注文・入稿・納品まですべて自動化されています。
その最大の魅力はやはり価格とスピード。テンプレート化された仕様であれば、驚くほどの低価格で短納期対応が可能です。
例えば、A4チラシ1,000枚・フルカラー・片面印刷といった“定番パターン”であれば、ネット印刷のほうが圧倒的にコスパが良く、迷う余地はありません。
ただし、価格の安さの裏には「自由度のなさ」があります。紙を変えたい、厚みを変えたい、部分的に特色を使いたい、トンボがずれないかチェックしてほしい──こうした細かな要望や不安を相談できる相手がいないのがネット印刷の難点です。
地元の印刷会社は「相談できる・融通が利く」のが最大の価値
一方で、地元の印刷会社の魅力は「相談できる安心感と柔軟な対応力」。お客様の目的や予算に合わせて、用紙の提案や印刷方式の最適化、仕上がり見本の確認、さらにはデータ作成サポートまで、人と人との対話で進められるのが最大の強みです。
たとえば「このイベントチラシ、急ぎで500枚だけ刷りたいけど、安くしたい」「色味にこだわりたいけど、どうすればコストを抑えられる?」といった相談にも、臨機応変に対応できるのが地元業者のメリットです。
また、印刷ミスやトラブルが起きた場合でも、迅速に状況を確認して対応できるため、リスク回避という意味でも信頼感は高いと言えるでしょう。
価格だけで選ばず、「何を作りたいか」で選ぶのが正解
コスト重視の案件にはネット印刷、仕様が複雑・サポートが必要な案件には地元印刷会社──それぞれの特性を理解して、目的や状況に応じて使い分けるのが最適解です。
【使い分けの一例】
適したケース | ネット印刷 | 地元印刷会社 |
---|---|---|
定番の仕様/大量印刷 | ◎ 非常に安い | △ 割高になりがち |
仕様の相談/カスタム加工 | △ 対応不可 | ◎ 柔軟に対応可能 |
データ作成サポート | × 基本なし | ◎ ヒアリング対応あり |
色調整/サンプル確認 | × 難しい | ◎ 色校正可能 |
急ぎ対応・融通 | △ 限定的 | ◎ 柔軟対応OK |
価格にだけ注目してしまうと、「あとで後悔する印刷」になりかねません。
誰に何を届けたいのか、その目的に合った“印刷のパートナー”を選ぶことが、本当のコストパフォーマンスにつながります。
印刷を安く、賢く発注するために知っておきたいこと
「版代」と「仕組み」を知れば、印刷のコストは読めるようになる
印刷物の価格が「枚数が多いほど安い」「ネット印刷は格安」と言われる背景には、印刷業界ならではのコスト構造と仕組みがあります。
中でも最も大きなポイントは**「版代という初期固定費」**。部数が少ないとこの費用の負担が重くなり、逆に大量に刷れば割り勘効果で1枚あたりの単価がグッと下がる。これが「印刷物の価格のカラクリ」です。
ネット印刷はこの原理を活かし、さらに面付け印刷と自動化でコストを徹底的に削減。標準仕様の印刷物なら、非常に安く、速く仕上げることができます。ただし、自由度や相談対応の面では限界もあり、仕様外やこだわり案件には不向きです。
一方、地元の印刷会社は柔軟性と相談対応に優れ、「少部数だけど仕上がりにこだわりたい」「初めての印刷だから不安がある」といった声にも丁寧に対応。価格だけでなく、完成までの安心感や納得感を重視したい方には、頼れるパートナーになります。
印刷会社選びで失敗しないための視点
大切なのは、価格の安さだけでなく、何を作りたいのか/どれくらいのクオリティが求められるか/サポートは必要かという視点を持つことです。
-
定型の名刺やチラシを大量に刷るならネット印刷
-
デザインや用紙にこだわった販促物なら地元印刷会社
-
納期がシビア、もしくは印刷初心者なら相談しながら進められる地元が安心
印刷費を安くするには、「部数を増やす」「適した印刷方式を選ぶ」「適切な相談相手を持つ」ことがポイント。
印刷の裏側のロジックを理解しているだけで、見積もりの見方も、発注の判断も大きく変わります。
新潟で印刷の相談なら、株式会社新潟フレキソへ
私たち株式会社新潟フレキソでは、オフセット・オンデマンド・特色印刷まで幅広く対応。価格・品質・納期・仕様のバランスを取りながら、最適な方法を一緒に考える“相談できる印刷会社”です。
「この部数でどこまで単価が下がる?」「特殊紙を使って印象に残るチラシを作りたい」など、まずはお気軽にご相談ください。印刷の疑問や不安をクリアにし、“納得できる価格と仕上がり”を一緒に実現していきます。
\株式会社新潟フレキソは新潟県新潟市の印刷会社です。/
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