PP加工とは? 印刷業界での活用法とその利点【新潟市の印刷会社】

1. はじめに

1.1 PP加工とは?

PP加工(ポリプロピレン加工)は、印刷物にポリプロピレン(PP)フィルムを施すことによって、耐久性、耐水性、耐汚性を向上させる加工方法です。ポリプロピレンは非常に強度が高く、軽量でありながら柔軟性も持ち合わせているため、様々な印刷物に適用することができます。

PP加工は、紙やカードの表面に薄いフィルムを貼りつけることで、印刷物の表面が強化され、傷や汚れに強くなります。この加工は、特にパンフレット、カタログ、名刺、ポスターなど、日常的に扱われる印刷物にとって非常に有効です。さらに、PP加工を施した印刷物は、より高級感を漂わせることができるため、ビジネスシーンでも広く利用されています。

1.2 PP加工の基本的な仕組み

PP加工は、ポリプロピレンフィルムを印刷物の表面に貼り付けることで行います。このフィルムは、熱や圧力を加えて貼り合わせる方法や、接着剤を使って貼り付ける方法があります。貼り付けたフィルムは、その後、印刷物の形状に合わせてカットされ、最終的な仕上がりとなります。PP加工は、仕上がりに光沢感を与えるだけでなく、印刷物自体の強度を大幅に向上させ、長期間使用できる状態を保つことができます。


2. PP加工の特徴と利点

PP加工を施すことで、どのような利点があるのでしょうか? 以下にその特徴を詳しく説明します。

2.1 耐久性の向上

PP加工の最大の特徴のひとつは、印刷物の耐久性を大きく向上させる点です。ポリプロピレンフィルムは、耐摩耗性に優れ、傷がつきにくいため、名刺やカタログなど頻繁に手に取られる印刷物に特に適しています。特に、屋外で使用されるポスターやメニュー表などでは、風や湿気、汚れなどにさらされるため、耐久性が求められます。PP加工を施すことで、これらの外的要因に強くなり、印刷物が長期間美しい状態を保つことができます。

2.2 防水・防汚性

PP加工は、印刷物に防水性を与える特性があります。ポリプロピレンフィルムは水をはじく性質を持っており、雨に濡れても印刷物が傷むことがありません。例えば、カタログやメニュー、チラシなど、屋外で使われる印刷物は、雨や湿気にさらされることがありますが、PP加工が施されていれば、これらの問題を防ぐことができます。また、防汚性にも優れており、汚れが付きにくく、もし汚れてしまった場合でも簡単に拭き取ることができるため、メンテナンスが非常に楽になります。

2.3 見た目の美しさ

PP加工を施すことで、印刷物の見た目が格段に美しくなります。特に光沢PP加工を施すと、印刷物の色が鮮やかに見え、写真やグラフィックが引き立ちます。光沢感があることで、高級感を演出することができるため、商品カタログや高級な名刺などに多く使用されます。一方、マットPP加工を施すと、落ち着いた印象を与え、控えめでありながらも上品な仕上がりとなります。このように、印刷物の目的に応じた美しい仕上がりを実現できます。

2.4 印刷物の保護

印刷物は、時間とともに色あせたり、擦り傷がついたりすることがあります。しかし、PP加工を施すことで、これらの問題を防ぐことができます。ポリプロピレンフィルムは、印刷物を物理的なダメージから守る役割を果たし、例えばパンフレットが摩擦や汚れに強くなります。また、色落ちを防ぐため、屋外広告や販促物においても効果的です。印刷物が長期間鮮明なまま保たれるため、コストパフォーマンスの面でも非常に優れています。


3. PP加工の種類

PP加工にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。以下で代表的なものを紹介します。

3.1 光沢PP加工

光沢PP加工は、ポリプロピレンフィルムの表面が光沢を持つ仕上がりです。印刷物の色が鮮やかに見え、特に商品の写真やグラフィックが引き立ちます。光沢感は、商品の魅力を最大限に伝えることができるため、商品カタログやポスターなど、視覚的に印象を強めたい印刷物に最適です。

3.2 マットPP加工

マットPP加工は、光沢感がない、落ち着いた質感が特徴です。この仕上がりは、高級感や品位を重視した印刷物に適しています。名刺や企業のブランディングに使用されることが多く、触り心地が良く、見た目にも上品な印象を与えます。光沢を避けた落ち着いた雰囲気を求める場合に最適な選択肢です。

3.3 エンボスPP加工

エンボスPP加工は、フィルム表面に立体的な模様をつける加工方法です。これにより、視覚的にも触覚的にも印象が強化されます。たとえば、名刺や高級なパッケージに使用することで、触れたときに印象に残りやすくなります。エンボス加工を施した印刷物は、非常に高級感があり、企業のイメージを一層引き立てることができます。

3.4 その他の加工方法

PP加工には、その他にもホットスタンプやUVコーティングなどの特殊加工を施すことができます。ホットスタンプでは、金属的な光沢や色を加えることができ、特に高級感を求める印刷物に最適です。UVコーティングでは、紫外線硬化型の樹脂を塗布して表面を保護し、光沢を加えることができます。このような加工を組み合わせることで、さらに多様なデザインを実現することができます。


4. PP加工の具体的な用途

PP加工はさまざまな印刷物に応用できます。ここではその具体的な用途について説明します。

4.1 パンフレットやカタログ

商業印刷において、パンフレットやカタログは頻繁に使用される印刷物です。特に、顧客に手渡す場合や展示会などで使用されることが多いため、耐久性や見た目の美しさが重要です。PP加工を施すことで、外部環境に強いだけでなく、商品の魅力をより引き立てることができます。

4.2 名刺やカード類

名刺やカード類も、PP加工を施すことで印象が大きく変わります。名刺は企業の顔であり、第一印象が大切です。光沢PP加工やマットPP加工を施すことで、高級感を持たせることができ、ビジネスの場で好印象を与えることができます。さらに、PP加工を施すことで、名刺が耐久性を持ち、長期間きれいな状態を保つことができます。

4.3 パッケージや封筒

商品パッケージや封筒も、PP加工を施すことで耐久性が向上します。特に、パッケージは商品を保護する役割を果たすため、PP加工が施されていると、輸送時や保管時に傷がつきにくく、品質を保ちやすくなります。また、封筒にPP加工を施すことで、内容物を保護しつつ、よりプロフェッショナルな印象を与えることができます。

4.4 その他、日常生活で見かけるPP加工製品

PP加工は、日常生活の中でも多くの製品に利用されています。例えば、飲食店のメニュー表やポスター、販促物などです。これらはしばしば外部環境にさらされ、長期間にわたって使用されるため、PP加工が非常に有効です。


5. PP加工の導入を考える際のポイント

PP加工を導入する際には、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。

5.1 コストと効果のバランス

PP加工は追加費用がかかりますが、その効果を考慮すると十分に価値がある場合が多いです。特に、長期間使用される印刷物や、高品質が求められる製品には、PP加工を施すことで耐久性や美しさが向上します。コストと効果のバランスを考えた上で、どの印刷物にPP加工を施すかを決定することが重要です。

5.2 機械設備の選定

PP加工を行うためには専用の機械設備が必要です。これには、圧着機やフィルム貼り機、カット機などが含まれます。機械設備の選定には、コストやメンテナンスの効率、作業のスピードなども考慮する必要があります。導入する設備によって加工精度や作業効率が大きく異なるため、十分に検討することが求められます。

5.3 加工後の仕上がり確認

PP加工を施した後は、仕上がりを十分に確認することが大切です。仕上がりの状態がイメージ通りか、フィルムの密着具合や色の発色が問題ないかをチェックしましょう。場合によっては、サンプルを確認した上で本番の加工を行うことをお勧めします。


6. 新潟市の印刷業界におけるPP加工の可能性

6.1 地元でのPP加工ニーズ

新潟市の印刷業界では、PP加工のニーズが増加しています。観光業や地元産品の販促活動において、高品質な印刷物が求められるため、耐久性と美しさを兼ね備えたPP加工は、今後ますます需要が高まると予想されます。

6.2 新潟市における印刷会社の強み

新潟市内の印刷会社として、地元のニーズに応えることができる点が強みです。地域密着型のサービスを提供し、お客様とのコミュニケーションを大切にしています。PP加工を導入することで、さらに多様な印刷ニーズに対応できるようになります。


7. まとめ

7.1 PP加工の今後の展望

PP加工は今後ますます多くの業界で重要な役割を果たすでしょう。特に、環境に配慮した製品や長期間使用される印刷物において、その優れた耐久性や美しさが重視されるようになります。

7.2 当社のPP加工サービスのご紹介

当社では、高品質なPP加工サービスを提供しています。お客様のニーズに合わせて、最適な加工方法を選択し、長期間使用可能な印刷物をお届けします。新潟市内での印刷ニーズに対応するため、PP加工を積極的に導入し、地域社会への貢献を目指しています。

新潟フレキソは新潟市の印刷会社です。企画からデザイン、印刷、後加工、発送までを一貫して行える生産体制を備えております。 これにより、お客様の細かいご要望にも柔軟に対応し、高品質な印刷物作成をサポートいたします。

PP加工の下請けも承っております。

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