グロスPPとマットPPの違いとは?印刷物の雰囲気を左右するPP加工の選び方ガイド|新潟フレキソ

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はじめに:印刷の仕上がりは「PP加工」で決まる!

印刷物の“印象”は、紙の上に刷られたインキだけでは決まりません。
見る人の目を惹く“ツヤ”、指先に残る“質感”、長く使っても色褪せない“耐久性”――これらすべてに関わるのが**「PP加工(ポリプロピレン加工)」**です。

中でも、最も多く使用されるのが「グロスPP」と「マットPP」という2つのタイプ。
これらは単なる“見た目の違い”ではなく、ブランドの世界観や使用シーンに直結する設計要素とも言えます。

今回はこの2種のPP加工について、より深く、目的別・業種別に最適な選び方をお伝えします。

グロスPPとマットPPの違いとは?

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1.🔹 グロスPP加工とは?

「視覚で勝負する」印刷物に最適な光沢仕上げ

グロスPP加工は、印刷物の表面に強い光沢(ツヤ)を与える仕上げ加工です。
光を反射する性質があり、表面がつるつると滑らか。印刷された色がより鮮やかに見え、写真やビジュアルの発色が格段に引き立ちます。
そのため、商品パッケージやチラシ、販促パンフレット、写真集など、見た目のインパクトが重要な印刷物には非常に相性が良いとされています。

さらに、ポリプロピレンフィルムによってコーティングされているため、耐水性・耐摩耗性も高く、水濡れや擦れによるダメージにも強いという特徴があります。

✦ グロスPPの主なメリット:

  • 色がより深く・鮮やかに再現される(特に写真やグラデーションに強い)

  • 表面が硬く、耐久性が高い(輸送や持ち運びにも強い)

  • 防水性・防汚性があり、メンテナンスが容易(軽く拭くだけでOK)

  • 商品に“艶”を加えることで、高級感や鮮度を演出できる

✦ 注意点やデメリット:

  • 強い光沢ゆえに照明や太陽光が反射しやすく、読みづらいことがある

  • 指紋や油分が目立ちやすい(特に黒ベタや写真面)

  • 落ち着いた印象を求める印刷物にはやや派手に感じられることも

✦ グロスPPが最適な印刷物例:

  • 食品パッケージ(スーパー・コンビニなどの棚で目立たせたい)

  • 商品カタログ(写真やカラー表現が中心)

  • チラシ・ポスター(短期間で視線を集める販促物)

  • DVD・CDジャケット(エンタメ感・鮮やかさが重要)

  • ギフト用パッケージ(光沢によって華やかさUP)

グロスPPは、「目立たせたい」「視覚的な訴求力を最大限に活かしたい」場面で最も力を発揮する加工です。見る人の第一印象に残る、**“攻めの表面加工”**とも言えるでしょう。


2.🔹 マットPP加工とは?

「静かな品格」を演出するしっとり系ツヤ消し加工

マットPP加工は、グロスPPとは対照的に反射を抑えたマットな仕上がりが特徴です。
表面はツヤがなく、しっとりとした落ち着いた手触り。視線を強く引くことはありませんが、見る人に“丁寧さ”や“上質さ”を自然に伝えることができます。

グロスPPが「目を惹く加工」なら、マットPPは「信頼を築く加工」。
特に、文字が主役の名刺や会社案内、ブランドパンフレットなどにはこのマットな質感が非常にマッチします。

また、光を吸収する仕上がりのため、照明の下でも反射せず、文字や細かいデザインが読みやすいという実用的な利点も。ビジネス用途やフォーマルな場面でも好印象を与える要素になります。

✦ マットPPの主なメリット:

  • 上質で洗練された印象を演出(高級感・信頼感・安心感)

  • 指紋が付きにくく清潔感が保てる(医療・化粧品・士業などに◎)

  • 照明の反射を防ぎ、読みやすさが向上

  • 光沢を抑えることで、内容そのものに意識を集中させやすい

✦ 注意点やデメリット:

  • 表面が柔らかいため、擦れやキズが目立ちやすい

  • 色の印象が若干落ち着く(彩度が抑えられる)

  • 一部の用紙との相性に注意(吸水性が高い紙だと密着しにくい場合あり)

✦ マットPPが最適な印刷物例:

  • 名刺(特に士業・デザイナーなど、信頼感を伝えたい職種)

  • 高級ブランドのパンフレット(化粧品・ジュエリー・アパレル)

  • 書籍・ビジネス文書(反射のない読みやすさ)

  • 会社案内・IR資料(堅実で落ち着いた印象が必要な印刷物)

  • 美術系冊子・展示会案内(余白や質感を活かしたいデザイン)

マットPPは、表面的な派手さよりも、“余韻”や“印象の深さ”を重視する人に向けた仕上げ
視覚の静けさと触覚の柔らかさが、印刷物に“品格”を加えてくれます。


3. グロスPP vs マットPP 徹底比較表(拡張版)

項目 グロスPP加工 マットPP加工
外観 強い光沢・視覚的インパクト 落ち着いた上品な質感
発色 色が鮮やかに映える 彩度はやや抑えめ
手触り ツルツル・滑らか サラサラ・しっとり
反射 強い(照明映り込み注意) 反射が少なく読みやすい
耐久性 摩擦・水濡れに強い ややスレに弱い場合あり
汚れ 指紋が目立ちやすい 目立ちにくく清潔感◎
向いている印刷物 パッケージ・チラシ・写真冊子 名刺・会社案内・ブランド冊子

4. 印刷物ごとに変わるPP加工の正解とは?

● パッケージ印刷

  • 目立たせたい量販商品 → グロスPP

  • 高級感を伝えたい贈答品・ブランド品 → マットPP

● 名刺

  • 業種に応じた印象操作が可能
     士業・コンサル:信頼重視 → マットPP
     飲食・イベント系:華やかさ重視 → グロスPP

● カタログ・冊子の表紙

  • 写真主体/ヴィジュアル訴求 → グロスPP

  • 情報重視/ブランド冊子 → マットPP

● ポスター・販促ツール

  • 屋内展示・照明下 → マットPP(反射防止)

  • 屋外・強調目的 → グロスPP(発色強調)


5. 注意点|失敗しないPP加工のための実務アドバイス

  • 紙とフィルムの相性確認は必須:特にマットPPは上質紙・特殊紙との相性に要注意。

  • 摩擦が多い用途には注意:マットPPは擦り傷が出やすく、日常的に扱われる印刷物には保護強化が必要。

  • 色再現のズレに注意:マットPPでは色味が沈む傾向があるため、サンプル確認が効果的。

  • 面積の広いベタ塗りデザインは、指紋やムラが目立つことも。デザイン段階で質感を考慮するのが◎。


6. 新潟フレキソの対応範囲と活用事例

新潟フレキソでは、グロスPP・マットPPの両方に対応可能。名刺からパッケージ、冊子まで、用途や目的に応じたご提案が可能です。
仕上がり確認用の事前サンプル提供もOK。光の反射、色味、質感など、実際の手触りで確認しながらベストな選択をサポートします。


まとめ|“どう見せたいか”で選ぶPP加工

PP加工は「印刷物を守るため」だけのものではありません。
それ以上に、“どう見せたいか”“どう伝えたいか”を支えるデザイン設計の仕上げなのです。

グロスPPは「目立たせる・惹きつける」ために。
マットPPは「落ち着き・信頼・上品さ」を伝えるために。

どちらが正解というわけではありません。**印刷物の目的に合った仕上げこそが“最適なPP加工”**です。


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