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第1章|推しカラーとは?──色が“推し”の代わりになる時代
名前よりも“色”で伝わる時代へ
「推しカラー」とは、好きな人物やキャラクターを象徴する色のこと。
アイドルグループの“メンバーカラー”から始まり、今ではVTuberやアニメキャラ、スポーツ選手、地元のゆるキャラにまで、色が割り当てられるのが当たり前になっています。
たとえば「赤=主人公っぽい」「紫=ミステリアス」「黄色=元気枠」といった共通イメージがあるからこそ、
「この子は紫担当」などと聞けば、名前を出さなくても性格まで伝わる──そんな時代です。
“色”が人格や世界観そのものになる
今や推しカラーは、ただの目印ではなく、その人の人格や世界観の象徴になっています。
赤の推しなら情熱的で頼れる感じ。青なら冷静で誠実そう。ピンクならかわいくてあざといかも?──
そんな風に、色はその人のキャラ設定や魅力そのものとして受け取られているのです。
しかも最近は、「この色が好きだから推す」という“色先”の推し方もあれば、
「推しがこの色だから好きになった」という“逆輸入型”の共感パターンも増加中。
推しカラーは“気持ちの言語”になっている
こうした現象は、単なる偶然でも流行でもありません。
色にはもともと、人間の心理に直接働きかける力があり、長い歴史の中で「この色=こういう性格」といった意味付けが積み重ねられてきました。
いま私たちは、その色の力を“推し”に重ね、
さらに“自分の感情”まで投影しながら、「色で語る」文化を生きているのです。
色を“手に持てる形”にするには、印刷が欠かせない
そして現代では、その「推しカラー」をTシャツやうちわ、アクリルスタンドや缶バッジなどの物理的なアイテムとして持ち歩く人が増えています。
推しカラーは、もはやデジタルの中だけの話ではありません。
だからこそ重要になるのが、その色を“ちゃんとした色”で再現する技術──つまり「印刷」の存在です。
画面ではキラキラの蛍光ピンクも、印刷すれば「くすんだサーモンピンク」に…なんてことも。
“推しの色”を正しく届けるためには、色に関する知識と、印刷に関する理解が欠かせません。
次章では、そもそもなぜ私たちは「色に惹かれるのか?」を探っていきます。
第2章|なぜ人は色に惹かれるの?──色彩心理と“わかる〜”の理由
「あの色、なんか好き」には理由がある
推しの色を見て「この人はこの色が似合うよね」と感じたり、
逆に「この色を身につけてる人、性格よさそう」なんて印象を抱いた経験はありませんか?
こうした“なんかわかる”感覚の正体は、色彩心理と呼ばれるもの。
人は本能的に、色から性格や感情のイメージを受け取り、自分の気持ちをそこに重ねてしまう生き物なのです。
色には「意味」や「感情」がセットで宿っている
たとえば──
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赤:熱意・行動力・リーダー
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青:冷静・知性・信頼感
-
緑:癒し・穏やかさ・自然体
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紫:神秘・個性・高貴さ
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ピンク:愛情・かわいさ・無邪気さ
これらは単なる思い込みではなく、文化や歴史の中で繰り返し刷り込まれてきた集合的な色の意味。
つまり、人は色を「感情の言語」として自然に読み取っているのです。
推しカラーは「自分の理想」を映す鏡でもある
面白いのは、色が“推しのイメージ”だけでなく、自分自身の願望や理想を投影する存在にもなっていること。
-
「赤い推し=私がなりたい自分」
-
「青い推し=こんな人に守られたい」
-
「紫の推し=自分にはない魅力に惹かれる」
こうした感情が交錯することで、推しカラーはただの“印”ではなく、感情そのものを持った色として心に残ります。
だから「この推しの色を見ると安心する」「この色を見ると元気が出る」といった感覚が生まれるのです。
印刷で“その色の感情”まで伝えられるか?
推しカラーは、単なるカラーチップではありません。
そこにあるのは、共感・憧れ・安心感・高揚感──感情のかたまりです。
だからこそ、印刷でその色を再現するときには、「近い色で妥協」ではなく、“その感情を乗せた色”にできるかどうかが問われます。
印刷はただのインクの再現ではなく、推しへの“気持ち”を手に取れるかたちにするための表現手段。
そしてそれを叶えるには、次章で紹介するような色の歴史的な背景と文化的文脈も無視できません。
第3章|色ごとの意味と歴史──その色、ずっと前から“そういう役割”だった
「赤ってセンターっぽい」「青はクール系」「紫は唯一無二」──
こうした“色のイメージ”って、意外とみんな共通してると思いませんか?
それは偶然ではなく、色ごとに込められてきた歴史や文化的な役割が、ずっと昔から脈々と受け継がれてきたからです。
今、私たちが推しの色に感じる印象の多くは、そんな過去の記憶をどこかで引き継いでいるのです。
🔴 赤(Red)──情熱と主役の色
昔から「戦い」や「命」「神聖さ」の象徴とされてきた赤は、日本でも鳥居や紅白まんじゅう、祭りの装束など、特別な場面に多く登場してきました。
そのため“強さ”“目立つ存在”“中心人物”というイメージが根付きやすいのです。
「赤担当=みんなを引っ張るセンター感あるよね」というのは、まさにその延長線上にあります。
🔵 青(Blue)──誠実で静かな力の色
青は、海や空など「広くて落ち着いたもの」の象徴。
古くはヨーロッパの王族が好んだ高級な顔料「ウルトラマリン」も青。日本でも制服や法被など、信頼や秩序の象徴として使われてきました。
「青担当=クールで優しい」は、もはやみんなの共通言語ですよね。
🟢 緑(Green)──癒しと自然体の色
緑は木や草、自然そのものの色。世界的にも「平和」や「再生」「安全」の象徴として扱われてきました。
イスラム圏では神聖な色でもあり、日本では田園風景や森林が「癒し」として根付いています。
「緑の人=穏やかで空気を読める」って、つい思っちゃうのは、こうした背景があるからです。
🟣 紫(Purple)──高貴と個性のはざまで
古代では超高価な染料だったため、紫は“選ばれし者の色”。日本の冠位十二階でも、最上位が「紫」でした。
その名残で、紫は今でも「唯一無二」「オーラがある人」「ちょっとミステリアス」といったイメージが強く残っています。
紫担当の推しに「何か惹かれるけど説明できない」感覚、わかる人多いのでは?
🩷 ピンク(Pink)──愛され力とあざとさの色
近代以降に“女性らしさ”の象徴として広まったピンクは、「かわいい」「やさしい」「恋」のイメージと直結。
バービー、キティちゃん、魔法少女──ピンクは常に「みんなの愛を受ける存在」の色でした。
「ピンクの推しはあざとい。でもそれがいい。」って思っちゃうの、完全に文化の影響です。
🟡 黄色(Yellow)──太陽みたいなムードメーカー
もともとは“注意喚起”の色だった黄色は、やがて「明るい」「楽しい」「希望」のイメージへと変化しました。
お笑い担当、盛り上げ役、エネルギーの源──そんな推しが黄色を背負ってると「やっぱりね」って納得してしまうこと、ありますよね。
⚫ 黒/⚪ 白──“無色”なのに語るものが多い色
黒=かっこいい、孤高、美学。白=清純、無垢、王道。
これらは“色のない色”とも言われるけれど、実はとても強いメッセージを持っています。
白黒の推しって、「言葉にできないけど心に刺さる」こと、多くないですか?
説明できない魅力を放つのが、この2色の共通点です。
第4章|でも印刷したら色が変わる?──RGBとCMYKのギャップにご注意!
「スマホで見た推しカラーと、印刷した色が違う…」その理由
アクスタの背景、小物のラミネート、オリジナルうちわ──
「推しの色を忠実に再現したい!」と思ってグッズを作ったのに、いざ届いてみたら「なんかくすんでる…」「思ってた色じゃない…」ということ、ありませんか?
それ、あなたの目のせいでも、印刷所のミスでもなく、**“色の仕組みの違い”**によるものなんです。
RGBとCMYK──画面と紙の色は、そもそも別世界
スマホやPCの画面で見ている色は、**RGB(光の三原色)**と呼ばれる仕組みで表現されています。
これは「赤・緑・青」の光を重ねて色を作る方式。明るくて鮮やかな発色が得意です。
一方、紙に印刷する際に使われるのは、**CMYK(インクの三原色+黒)**という仕組み。
こちらは「シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック」の4色のインクを重ねることで色を表現します。
この違いにより、特にビビッドな色(蛍光ピンク・ネオングリーン・ターコイズブルーなど)は画面ではキレイでも印刷では沈みやすいのです。
なぜ“あの色”は印刷で再現できないの?
たとえば、推しがピンク担当だった場合──
画面上ではキラキラの可愛いピンクに見えても、印刷するとサーモンピンクやくすんだ赤に見えてしまうことがあります。
それは、CMYKの色域(表現できる範囲)がRGBより狭いため。
特に明るくて彩度の高い色ほど、紙の上では“近い色”で代用されてしまうのです。
つまり、“あの色”がちゃんと出ないのは、仕組み上どうしても起こる現象。
推しが悪いわけでも、あなたの色感覚がズレてるわけでもありません。
対策できる?印刷で「なるべく近づける」工夫
-
デザイン段階でCMYKモードで色を選ぶ(Photoshopなどで変換して確認)
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蛍光やビビッド系を使いたい場合は特色インクや高彩度印刷を検討
-
こだわりがある場合は、印刷所に「推しカラー再現重視」と伝えるのも◎
印刷には物理的な限界がありますが、知っておけば“思ってたのと違う問題”はかなり回避できます。
第5章|“あの色”をちゃんと伝えたい──印刷という技術の役割
色は、感情そのものだから
推しカラーって、ただの「見た目」じゃないんですよね。
そこには“好き”の気持ちや、“あの人を応援したい”という感情が、しっかり詰まってる。
だからこそ、うちわやアクスタを作るときも、「この色だけは絶対にズレてほしくない」と思ってしまうのです。
ピンクは“かわいさ”、青は“信頼”、紫は“神秘”──
その色は、ただの色じゃなくて、**あなたの“推しへの感情のかたち”**なんです。
「色を再現する」ことは、「気持ちを届ける」こと
印刷の現場では、その“気持ちのこもった色”を、できるだけ正確に、きれいに、伝わる形で残そうと日々努力しています。
たとえCMYKの限界があっても、できるだけ近づける。
紙やインク、光の反射まで考え抜いて「これが一番近い」と判断して、色をつくっています。
印刷とは、**ただインクをのせる作業ではなく、「感情を翻訳して、紙に写す技術」**なんです。
“こだわり”がある人ほど、印刷でできることは多い
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「この色じゃなきゃダメなんです」
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「推しの色味、絶対に変えたくないんです」
-
「このペンライトの色に近づけたい」
そんな気持ち、印刷屋にはめちゃくちゃ伝わります。
むしろ、そういうこだわりを持ってくれる人ほど、私たちは全力で応えたいと思っています。
相談してもらえれば、特色インクや発色の良い用紙、色補正の提案など、プロだからできる方法はいろいろあります。
推しの色を、ちゃんとした“物”にして届ける
デジタルで見る色は儚くて、すぐ流れていくけれど、
印刷された色は、ちゃんと形に残って、手に取れて、誰かに渡せます。
だからこそ、“あの色”を印刷で再現することには、意味があるんです。
それは、あなたの“好き”を、誰かに伝えるための手段。
そして私たち印刷屋の仕事は、その気持ちを、正確に、きれいに、届く形にすることなのです。
第6章|まとめ|推しカラーとは、“好き”を色で語り、形に残す魔法のことば
赤とか青とか、ピンクとか。
一見ただの「色」にしか見えないのに、それがあるだけで「推しがそこにいる」気がしてしまう──
それが、推しカラーのすごさです。
名前を出さなくても、写真がなくても、「その色」だけで気持ちが通じる。
「あ、それ、うちの推しと同じ色だね」「わかる〜その色似合うよね」──
そんなふうに、“色”が新しいコミュニケーションの言語になっています。
色は、気持ちをつなぐツールになる
色は、誰かを好きになったときの記憶。
その人を初めて見て、惹かれて、応援したくなった瞬間の気持ちを、そっと包んでくれる。
そして推しカラーとは、その気持ちを“自分の外側”に置いておけるツールでもあるんです。
バッグにつけたキーホルダー、部屋に飾ったうちわ、ライブ会場で振ったペンライト──
どれも「その色」があるからこそ、気持ちを表せた。
そしてそれは、印刷という技術があってこそ届く
スマホの中だけじゃなく、手に取れる色として残すために。
誰かに見せて、「これが私の推しなんだよ」って伝えるために。
その色を、ちゃんと紙にのせて、現実に変えてくれるのが印刷なんです。
あなたの“好き”が宿る色を、きれいに、ちゃんと届けたい
だから、私たち印刷屋は思うのです。
「この人は、この色に、たくさんの想いを込めてるんだろうな」と。
ただの赤じゃない。
推しの赤。
その一滴まで、ちゃんと伝わるように──。
推しカラーとは、“好き”を色で語り、形に残す魔法のことば。
そしてそれを“この手に残す”ために、今日も私たちは、色と向き合っています。
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