[印刷会社を新潟市でお探しなら株式会社新潟フレキソへ] 名刺・封筒・伝票・シールなど各種商業印刷、Tシャツプリント・販促物など幅広く対応しています。
0章|なぜ「息子」と「娘」どちらもムスがつくの?
息子(むすこ)と娘(むすめ)。
この2語は意味こそ違うのに、音がびっくりするほど似ています。
むすこ。むすめ。
まるで兄弟のように、語感が同じ型をしている。
でも、ここに偶然はありません。
むしろ逆です。似ているのは当然。なぜなら、どちらも同じところから生まれた言葉だから。
結論から言うと、「ムス」は「ムスコ」「ムスメ」という呼び方に共通する“核”です。
そしてその核は、現代の感覚で言えば、
ムス=生まれる/生じる/増える
という「命の発生」を表す古いことばです。
だから息子も娘も、最初に「ムス」が付く。
男か女かの区別よりも前に、まず “生まれた存在” という共通点を言葉の中心に置いていたからです。
1章|息子・娘の意味(現代の使い方)
現代語としては意味は明快です。
-
息子:自分の子(男の子、男性の子ども)
-
娘:自分の子(女の子、女性の子ども)
日常では、次のように使われます。
-
息子が中学生になって反抗期だ
-
娘が就職して家を出た
-
息子はスポーツが好き
-
娘は絵を描くのが得意
ここまでは、どの家庭でも普通に使う言葉です。
けれど、この「普通に使える言葉」ほど、実は奥が深い。
なぜなら、日常語にはその社会の感覚がそのまま沈殿しているからです。
2章|語源の核心:「むす」は“苔がむす”の「むす」
「むす」という音は、現代語では少し分かりづらい部分があります。
しかしヒントは、古い表現にあります。
たとえば、「苔がむす」という言い方。
これは「苔が生える」「苔が増える」という意味です。
つまり「むす」は元々、
-
生える
-
増える
-
生じる
といった、生命の増殖や発生の感覚を表していました。
そして、その意味が人間の誕生にもつながっていきます。
むす=生す(むす)=生み出す
むす=産す(むす)=子を産む
「ムス」は、ただの音ではなく
命が世界に“出現する”感覚そのものなんです。
3章|息子(むすこ)の由来:むす+こ
息子(むすこ)は、言葉の形としてとても素直です。
-
むす(生じる/生まれる/産す)
-
こ(子)
つまり、
むすこ=生まれた子/産まれた子
という構造です。
ここで面白いのは、息子という言葉の中心が「男」ではなく「子」であること。
もちろん現代では「息子=男の子」ですが、
言葉の成り立ちを見ていると、まず最初にあるのは “子が生まれた” という事実です。
「男の子であること」は、その次に乗ってきた情報。
つまり息子は、語感の最初から「家の跡取り」みたいな概念が入っているわけではなく、
もっと根源的に 命の誕生 を表している言葉だったと考えると、かなり見え方が変わってきます。
4章|娘(むすめ)の由来:むす+め
娘(むすめ)も同じ仕組みです。
-
むす(生まれる/産す)
-
め(女を表す要素)
つまり、
むすめ=生まれた女(の子)
となります。
ここで重要なのは、「め」という部品です。
日本語には古くから「男・女」を表す語の要素がいくつかあり、
「め」はその中でも比較的古い層の“女”のサインにあたります。
なので娘は、まさに
むす(生まれる)+め(女)
で成立する語なのです。
5章|なぜ漢字が「息子」「娘」なのか
「むすこ」「むすめ」は、大和言葉(和語)として先に存在し、
そこへ後から漢字表記が与えられていったタイプの言葉です。
ここが、日本語の面白さでもあり、ややこしさでもあります。
特に息子は、
産子でもなければ、生子でもない
それなのに 「息子」 と書く。
では、なぜ「息」なのか。
もちろん、古い言葉の表記が定着した理由は一つではなく、
漢字の選び方についても、時代・地域・書き手によって揺れがあったはずです。
そのうえで「息」という字は、
-
呼吸
-
生命
-
息づく(いのちの気配)
-
生きていること
といったイメージを呼びやすい字でもあります。
だから「息子」という表記は、
語源の中心にある “むす=生まれる/生じる” という感覚に、
生命の連想を重ねるために選ばれた表記――
そう捉えると、とても納得がいきます。
つまり、
-
言葉としての中心=むす(生まれる)
-
漢字が与える雰囲気=息(いのち・息吹)
という二重構造で「息子」は成立している、と言えるでしょう。
そして娘の「娘」という字もまた、
「むすめ」という語感や意味合いに合う形で、
日本語側の感覚に寄り添う字が当てられ、定着していった表記だと考えられます。
6章|文化:日本語が子どもを「増える命」と捉えてきた
息子と娘がどちらも「ムス」で始まることは、
単なる語源の話にとどまらず、日本語が“子ども”をどう見てきたかを映しているようにも思えます。
日本語では、子どもを単に
-
男だからこう
-
女だからこう
と分類する前に、まず
命が“むす(生じる)”ことで世界が続いていく
という感覚が、言葉の根っこに置かれているように見えるのです。
子どもが生まれるという出来事は、
家庭の中だけのニュースではなく、もっと大きく言えば、
世界が少し更新されるようなこと
命が次へ手渡されるようなこと
として受け止められてきた――
そんな文化的な見方もできるでしょう。
だから「むすこ」「むすめ」は、家族用語でありながら、
その底には、自然の言語が流れています。
苔がむす。
草が生える。
命が生まれる。
同じ「むす」という動詞の感覚が、人にも使われる。
そこにこそ、日本語のおもしろさがあります。
7章|息子・娘の使い方の例文(会話・文章)
最後に使い方を例文で確認します。
-
息子が最近、急に無口になった。
-
娘が成人式の写真を見せてくれた。
-
息子は父親に似ると言われる。
-
娘は母親にそっくりだね、と言われた。
-
息子・娘がそれぞれの道を選んでいくのが嬉しい。
改まった表現なら、
-
ご子息(息子)
-
お嬢さん/令嬢(娘)
も使えます。
まとめ|息子・娘の「ムス」は命が“生じる”という感覚
息子(むすこ)と娘(むすめ)。
どちらもムスが付く理由は、言葉の中心に
むす=生じる/生まれる/増える
という古い感覚があるからです。
-
むすこ=生まれた子
-
むすめ=生まれた女(の子)
男・女の前に「生まれた存在」がある。
その順番が、言葉に残っている。
だから息子と娘は似ている。
それは紛らわしいからではなく、
同じ“命の起点”を表す兄弟言葉だからなのです。
チラシ・名刺・シール・ポスターなどの商業印刷、販促物の制作など幅広く対応しています。お気軽にご相談ください。
↑オリジーではTシャツやグッズを作成してます!インスタで作品公開してます!
🔗こちらの記事もおすすめ
■いつとは?意味・語源・歴史をわかりやすく解説|「いつも・いつか・いつでも」の違いまで
■仕事とは?意味・語源・由来からわかる「仕える」ではない本当の意味【すること】
■午前・正午・午後とは?意味・語源・由来を解説|「午」はなぜ馬なのか(丑三つ時も)
■コップとカップの違いとは?意味・語源・由来を解説|コップは英語じゃない?
■ハットトリックとは?意味・語源・由来をわかりやすく解説|なぜサッカーで3点が「hat=帽子」なのか
■日・陽・曜の違いとは?意味と語源をやさしく整理|全部太陽なのに何が違う?【日曜日は紛らわしい】
■英語の序数とは?1st/2nd/3rdが特別な理由【first second thirdの語源】
