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第1章|マカロンカラーの意味と語源
マカロンカラーの意味
マカロンカラーとは、フランスの伝統菓子「マカロン」から生まれた色の呼び名です。
パステル調の淡いトーンをベースにしながらも、スイーツのようにカラフルでポップな印象を与えるのが特徴。
ピンク、ミントグリーン、レモンイエロー、ラベンダーなど、甘くやさしい色合いをひとまとめにして「マカロンカラー」と呼びます。
語源はフランス菓子「マカロン」
名前の由来となったマカロンは、17世紀にフランスで広まったカラフルなお菓子。
外側はさくっと、中はしっとりの食感と、可愛らしい色のバリエーションで世界中に愛されています。
この「お菓子のように色とりどりでかわいい」イメージが、ファッションやデザイン用語として転用され、「マカロンカラー」=マカロンを思わせるやさしいカラートーン という意味を持つようになりました。
色名としての新しさ
伝統色名の多くが「植物」「鉱物」「動物」由来なのに対し、スイーツが語源になった色名は珍しいのも特徴です。
これは、現代社会で「かわいさ」や「映え」が重視されるようになった文化背景とも深くつながっています。
第2章|パステルカラーとの違い
共通点:やさしい淡色トーン
マカロンカラーとパステルカラーは、どちらも淡くやさしい色合いをベースにしています。
原色の強さを抑え、白を多く含んでいるため、軽やかでリラックス感のあるトーンを持っています。
そのため「パステルカラー=マカロンカラー」と思われがちですが、実はニュアンスに違いがあるのです。
違い①:イメージの方向性
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パステルカラー:淡色全般を指す広い概念。アートや色彩学で昔から使われてきた用語。
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マカロンカラー:淡色の中でも「スイーツのようなかわいさ・ガーリーさ・映え」を意識した現代的な呼び方。
つまり、パステルカラーが“色彩のジャンル”なのに対して、マカロンカラーは“ライフスタイルやトレンドを含むイメージカラー”といえます。
違い②:色の幅
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パステルカラー:ホワイトを混ぜた淡い色全般(ソフトブルー、ペールピンク、ライトグリーンなど)
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マカロンカラー:特に「カラフル&スイート」を感じさせるトーン(ミント、ラベンダー、レモンイエロー、ストロベリーピンクなど)
違い③:文化的背景
パステルカラーは絵画やインテリアなど芸術的な文脈から浸透しましたが、マカロンカラーはスイーツ文化・かわいい文化(Kawaii Culture)・SNS映えといった現代的な背景から生まれたのが大きな違いです。
▶併せて読みたい記事 パステルカラーとは?意味・語源・歴史・特徴・心理効果・ビビッドカラーとの違いを徹底解説
第3章|マカロンカラーの特徴
① 明度が高く、彩度を抑えたやさしい色合い
マカロンカラーは、白を多く含んだ明るいトーンが基本です。
ただし、パステルカラーよりも「色の鮮やかさ」を少しだけ残しているため、やさしいのにポップで華やかな印象を与えます。
② ガーリーでフェミニンな雰囲気
ピンク、ラベンダー、ミントグリーンなど、マカロンカラーは女性らしさ・かわいらしさを表現するのにぴったり。
「甘い雰囲気」「おしゃれ感」を同時に演出できるのが魅力です。
③ カラーバリエーションの豊富さ
マカロンというお菓子がさまざまな色を持つように、マカロンカラーも幅広い色展開が可能です。
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ピンク系:ストロベリーピンク、ベビーピンク
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グリーン系:ミントグリーン、ピスタチオグリーン
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イエロー系:レモンイエロー、バナナクリーム
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パープル系:ラベンダー、ライラック
この「スイーツのように多彩で可愛らしいカラーバリエーション」こそ、マカロンカラーならではの特徴です。
④ 見る人に幸福感を与える色
マカロンカラーは、ただの淡色ではなく「美味しそう」「甘い」というポジティブな連想を呼び起こします。
そのため、広告やファッションで使うと自然に幸福感やときめき感を届けることができます。
第4章|お菓子が色名に?歴史的に珍しいケース
色名は自然由来がスタンダード
歴史的に見ると、色の名前は自然界の素材や現象から取られることがほとんどでした。
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鉱物・顔料:ターコイズ(トルコ石)、インディゴ(藍)、コバルトブルー
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植物・花:ローズピンク、サクラ色、バイオレット(スミレ)
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動物:キャメル(ラクダ色)、フラミンゴピンク、トビ色
こうした自然由来の色名は古代から現代までずっと続いてきた伝統です。
食べ物由来の色もあるが少数派
食材から生まれた色名もいくつか存在します。
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サーモンピンク(魚の身の色)
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チョコレート色(濃いブラウン)
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キャラメル色(淡いブラウン)
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抹茶色(日本文化の緑色)
ただし、これらは**「食材そのものの色」**を直接指すのが基本です。
マカロンカラーの珍しさ
一方で「マカロンカラー」は特殊な存在です。
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マカロンは特定の色を持たないスイーツ(自由に着色できる)
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それなのに「マカロン=カラフルでかわいい淡色」というイメージ全体を色名にした
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つまり、「スイーツそのもの」ではなく「スイーツの雰囲気」から色のカテゴリーが誕生した珍しいケース
これは歴史的に見てもユニークで、現代社会の「かわいい文化」「映え文化」があって初めて生まれた色名だと言えます。
第5章|マカロンカラーの心理効果
① 幸福感を与える
マカロンカラーはスイーツを連想させるため、**「美味しそう」「かわいい」**というポジティブな感覚を呼び起こします。
写真や広告で使うと、見た人に自然と「うれしい気分」「ときめき」を与える効果があります。
② リラックス効果
淡くやさしい色合いは、目への刺激が少なく、心理的に落ち着きをもたらします。
病院やカフェのインテリアに取り入れると、安心感や癒しの雰囲気を演出することができます。
③ 親しみやすさ
マカロンカラーは、やさしいトーンで人との距離を縮める効果があります。
広告や商品パッケージに使えば、**「かわいくて親しみやすいブランド」**という印象を届けやすいのです。
④ SNS映え・流行感
マカロンカラーは「かわいさ」「軽やかさ」「明るさ」を兼ね備えているため、写真映えする色としても人気。
インスタグラムやTikTokでは、マカロンカラーのコーデやアイテムが「おしゃれで今っぽい」イメージを強化しています。
第6章|なぜマカロンカラーは人気なのか?
① 「かわいい文化(Kawaii Culture)」にマッチ
現代は「かわいい」がひとつの価値観として世界的に広がっています。
マカロンカラーはまさにその象徴で、ガーリーさ・フェミニンさ・親しみやすさを色で表現できるため、若い世代を中心に高い支持を得ています。
② SNSで「映える色」だから
InstagramやTikTokの時代、見た目に映えるかどうかが重要です。
マカロンカラーは明るく淡いトーンでありながら、写真にすると華やかさが増すため、スイーツ・ネイル・ファッションなどSNSで拡散されやすいカラーとして人気があります。
③ 軽やかでやさしい「時代感覚」
ビビッドな色は強すぎる、モノトーンは冷たすぎる──そんな中で、**「やさしく軽やかなのにカラフル」**というバランスが、現代の感覚に合っています。
リモートワーク空間やカフェのインテリアなど、癒しや快適さを求める場面にもマッチするのです。
④ ジェンダーレスに楽しめるかわいさ
かつては「ピンク=女性、ブルー=男性」とされる固定観念がありましたが、今は誰もが「かわいい」を楽しめる時代。
マカロンカラーは性別を超えて「かわいくておしゃれ」と感じられる色であり、多様性の時代にも合った色彩といえます。
第7章|ファッション・デザインでの活用
ファッションでのマカロンカラー
マカロンカラーは、春夏ファッションの定番トレンドです。
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全身コーデに使う:マカロンピンクやミントグリーンをワンピースに取り入れると、爽やかでフェミニンな印象に。
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差し色として使う:シンプルなモノトーンにマカロンカラーのバッグや靴を合わせれば、かわいさと大人っぽさを両立できます。
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ネイルやアクセサリー:小物で取り入れるだけでも、やさしい華やかさを演出。
特に「マカロンカラー ネイル」はSNSでも人気で、季節感やガーリーさを簡単に表現できる鉄板のスタイルです。
デザインでのマカロンカラー
Webデザインや広告の世界でも、マカロンカラーは多用されています。
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化粧品やスイーツのパッケージ:かわいさ・親しみやすさを強調
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子ども向け教材やキャラクターグッズ:やさしさと安心感を表現
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SNSやECサイトのビジュアル:映える写真を作りやすく、シェアされやすい
「かわいい」「癒し」「明るい」印象を与えたいデザインには、マカロンカラーが効果的です。
インテリアでのマカロンカラー
マカロンカラーはファッションや広告だけでなく、インテリアにも浸透しています。
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カフェ風インテリア:ミントやラベンダーの家具でやさしい雰囲気
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北欧スタイル:淡いブルーやピンクを差し込むことで、シンプルながら華やかに
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子ども部屋:安心感とかわいらしさを両立できる
第8章|印刷におけるマカロンカラー
CMYK印刷での難しさ
マカロンカラーは淡く繊細な色合いが特徴ですが、印刷では再現が難しいことがあります。
理由は、CMYKの4色(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)ではインク濃度を低く抑える必要があるため、紙質や印刷環境の影響を受けやすいからです。
特に、
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ベビーピンクやミントグリーン:インクが薄すぎると白っぽく沈む
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ラベンダーやレモンイエロー:用紙によっては色味がくすむ
といった課題が生じます。
用紙による仕上がりの違い
マカロンカラーは用紙選びで印象が大きく変わります。
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マット紙:やわらかくナチュラルな仕上がり(スイーツらしい雰囲気に近い)
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コート紙:発色が鮮やかに出るため、SNSや広告向けに使いやすい
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特殊紙(パール紙・クラフト紙など):かわいさや高級感を演出できる
特色インクの活用
より忠実にマカロンカラーを再現するために、特色インクを使うこともあります。
PantoneやDICなどの特色を指定すれば、印刷物でも「スイーツのようなかわいさ」をしっかり表現可能。
ブランドや商品パッケージでは、この方法でマカロンカラーを正確に出すケースが増えています。
第9章|まとめ:マカロンカラーは“時代が選んだ色”
概念と特徴の整理
ここまで見てきたように、マカロンカラーとは──
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フランス菓子「マカロン」から生まれた色名
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パステルカラーに「かわいさ・映え・スイート感」を加えた現代的なトーン
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明るく淡いのに、華やかでガーリーな雰囲気を持つ
という、時代性と文化性が詰まったカラーカテゴリーです。
なぜ支持されるのか?
マカロンカラーが人気なのは、ただ見た目がかわいいからではありません。
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かわいい文化(Kawaii Culture) と直結している
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SNS映え する色である
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軽やかでやさしい時代感覚 にフィットしている
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ジェンダーレスに楽しめる 柔軟な色彩である
これらの要素が組み合わさり、ファッション・インテリア・広告・印刷と、幅広い分野で選ばれるようになったのです。
マカロンカラーの魅力と未来
マカロンカラーは、歴史的に見ても珍しい「お菓子由来の色名」でありながら、現代社会のニーズに合致した新しい色のカテゴリーです。
今後も「かわいさ」「癒し」「映え」を求めるシーンで欠かせない、トレンドカラーであり続けるでしょう。
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