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0章|導入──letterはなぜ「文字」と「手紙」を同じつづりで表すのか?
英語の letter(レター) は、
-
A・B・C の 「文字」
-
誰かに送る 「手紙」
の両方を意味する不思議な言葉です。
これは偶然ではなく、ヨーロッパの言語史において
“書かれたもの”という本質が一つだったために生まれた現象と考えられています。
では、その語源と歴史をたどりながら、
「なぜ letter に二つの意味があるのか?」
をわかりやすく解説していきます。
1章|語源──letterの原点はラテン語 littera(文字)
letter の語源はラテン語 littera。
意味は 「文字」「書かれたもの」。
なお、語源研究では
さらに古い語にさかのぼる説がいくつかあります。
-
一説:ギリシャ語 diphthera
動物の皮に書かれた文書を指す語 -
他説:直接ラテン語由来と見る説
つまり letter は起源の段階から
**「言葉を記録して残す」**行為と深く結びついた語だったと言えます。
2章|歴史──「文字」から「手紙」へ意味が広がった経緯
● 古代ローマ
littera は「音を表す記号=文字」。
その複数形 litterae は
**「書かれた文書」や「手紙」**を意味することがありました。
→ この段階ですでに二重の意味が存在
● 中世ラテン語〜古フランス語へ
littera → lettre(レートル)
この語も
-
文字
-
書状(手紙)
の両義で使われたことが確認されています。
● 英語へ輸入
フランス語文化が英語に入った過程で
letter として定着。
こうして
「文字」と「手紙」を一つの語で表す英語の姿が完成していきました。
3章|文化背景──“書いて伝える”社会が後押しした
中世ヨーロッパでは、
書き言葉で情報を伝えることが政治や社会の根幹でした。
-
法律や契約
-
宗教文書
-
国や都市間の連絡
-
個人的な伝言
-
学術の記録
こうしたあらゆるコミュニケーションが
**「書かれた言葉=letter」**に依存していたため、
「文字」も「手紙」も
同じ“書かれたもの”として扱われた
と考えられています。
4章|意味の整理──letterの核は「書かれた言葉」
整理すると、現代英語における letter は
| 用法 | 意味 | 中心概念 |
|---|---|---|
| letter(文字) | 言語を構成する記号 | 音や意味の情報 |
| letter(手紙) | 記号で構成された伝達文 | 思想や意志の伝達 |
つまりどちらも
言葉を“書いて残す”ためのもの。
漢字でたとえるなら、
「字(記号)」と「書(文書)」を
ひとまとめにしたような存在です。
5章|まとめ──letterは「書かれたもの」の歴史が生んだ語
-
語源はラテン語 littera(文字/書かれたもの)
-
複数形が文書・書状を意味し、そこから“手紙”へも発展
-
フランス語 lettre を経て英語 letter に定着
-
核にある意味は “書かれた言葉”
つまり
letter は、文字と手紙を分けずに扱っていた時代の名残。
言語とコミュニケーションの歴史が
1つの単語にぎゅっと詰まっているのです。
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