ようこそ！[新潟市の印刷会社・株式会社新潟フレキソ] のブログへ 企業・個人事業主様の印刷・販促物制作をサポートしています。
0章｜導入──「重要」はわかるようで説明しづらい
「重要な話があります」
「これは重要なポイントです」
「重要事項説明」
日常でもビジネスでも、当たり前のように使われる「重要」という言葉。
意味はだいたい分かる。でも、いざ説明しようとすると少し困ります。
なんとなく
・大事そう
・軽くない
・ちゃんと扱うべき
そんな感覚はあるのに、なぜ「重要」なのかまでは言葉にしづらい。
しかも「重い感じがする」という直感も、実はかなり正しいのです。
その理由を、漢字から順に見ていきましょう。
1章｜重要とは？現代での意味
**重要（じゅうよう）**とは、
物事の中心となり、特に大切で軽視できないこと
を意味します。
ポイントは次の2つです。
-
単に「大事」なだけではない
-
全体の中で位置づけが高い
「重要」は、
「なくても困らないもの」ではなく
欠けると全体が成り立たなくなるものに使われます。
2章｜「要」という漢字が示す本来の意味
まず注目すべきは「要」。
「要」はもともと、
-
かなめ
-
中心
-
まとめるところ
を意味する漢字です。
扇の要（かなめ）
建物の要
話の要点
どれも共通しているのは、
そこを押さえないと全体が機能しない場所であること。
つまり「要」は、
👉 構造の中心 を示す字なのです。
3章｜「重」という漢字が示す意味とニュアンス
次に「重」。
「重」は単なる重さだけでなく、
-
重ねる
-
重要視する
-
軽々しく扱えない
といった意味を含みます。
ここでの「重」は、
物理的な重さというより、
👉 扱いの重さ・責任の重さ
を表しています。
だから「重要」には、
「ちゃんと向き合わなければならない」
という圧が自然に生まれるのです。
4章｜「重要」という言葉の成り立ちと歴史
「重要」は漢語（中国由来の言葉）で、
古くから
-
政治
-
軍事
-
行政
-
思想
といった分野で使われてきました。
特に公的文書では、
-
重要人物
-
重要拠点
-
重要事項
など、全体の要となる存在を示す言葉として定着します。
日本でも、
制度・契約・説明責任と結びつきながら、
「軽く扱ってはいけない言葉」として定着していきました。
5章｜文化の中の「重要」──日本語的な感覚
日本語では、「重要」はやや硬い言葉です。
感情よりも
評価・判断・責任
に寄った表現。
そのため、
-
重要文化財
-
重要人物
-
重要案件
など、
公式・制度・判断の場面で多用されます。
逆に、
「大切」「大事」よりも距離があり、
冷静で客観的な響きを持つのが特徴です。
6章｜使い方と例文──重要はどんな場面で使う言葉か
例文
-
この資料は今後の方針を決めるうえで重要です
-
重要な点を見落としてはいけません
-
安全確保は最も重要な課題です
いずれも共通するのは、
👉 全体判断の軸になるもの
に使われている点です。
感情的に「好き」「大切」というより、
構造的・論理的な評価の言葉だと言えます。
7章｜「重要」と「重大」の違い
ここでよく混同されるのが「重大」。
重要
→ 中心・要・優先度が高い
重大
→ 結果・影響・被害が大きい
たとえば、
-
重要な書類（中心となる書類）
-
重大な事故（被害や影響が大きい）
「重要」は位置の話、
「重大」は結果の話。
ここを混同すると、
言葉の精度が一気に落ちます。
まとめ｜重要とは「中心に置かれるべきもの」
重要とは、
-
要（かなめ）であり
-
重く扱うべきものであり
-
全体の判断軸になる存在
です。
だから「重要」は、
ただ「大切」なのではありません。
👉 全体の中で、最優先で守り・考えるべきもの
その位置づけを示す、
少し重くて、責任のある言葉なのです。
▶地元企業様や個人事業主様をサポートし、シール・名刺・チラシ・封筒・冊子・伝票からＴシャツプリントまで、幅広く承っています。
↑オリジーではＴシャツやグッズを作成してます！インスタで作品公開してます！
🔗こちらの記事もおすすめ
■大事とは？意味・語源・由来を解説｜なぜ「だいじ」と「おおごと」は同じ漢字なのか
■大切とは？意味・語源・由来を徹底解説｜「大きく切る」が逆に見える理由
■奇想天外とは？意味・語源・由来・漢字を解説｜「奇想、天外より落つ」の本当の意味
■素早いとは？意味と使い方を解説｜「早い」との違いから考える“素”の正体
■選手とは何か？意味・語源・由来を解説｜「手」とは何を指す言葉なのか
■禁止とは？意味・語源・由来を徹底解説｜「禁」と「止」はなぜ並んだのか
■裏切るの語源とは？漢字・意味・歴史から読み説く「裏を切る」はなぜ最も嫌われる言葉になったのか【寝返るとの違いも】