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このブログはブログシリーズ「コンピュータの思想と誕生」④です。
前の記事はこちらから▶③ハーマン・ホレリスとは?パンチカード集計機と情報処理のはじまり【IBMの前身】
🟦 第0章|導入:織物が、情報処理の原点だった?
🧵「織機」が、コンピュータのはじまり?
コンピュータの歴史は、20世紀の電子回路やプログラミングから始まったと思っていませんか?
実は、そのルーツは織物にあります。
それも、ただの布地の話ではありません──機械に命令を与えるという発想そのものが、織機から始まったのです。
📇 穴を開けたカードに、命令を込める
19世紀初頭、フランスで生まれた「ジャカード織機」。
これは、糸の通し方を**穴の空いたカード(パンチカード)**で制御する、まったく新しい織物機械でした。
「この穴の位置なら、この糸を持ち上げる」
「次のカードを読むと、別の糸が動く」──
つまりこの機械は、“カードの穴”という情報を読み取り、動作を制御していたのです。
💡 この仕組みは、まさにコンピュータにおける「プログラム」と同じ構造。
織物の美しさの裏に、情報処理という思想の萌芽が隠れていたのです。
🧠 バベッジ、ホレリス、そして現代のコンピュータへ
そのジャカード織機の仕組みを見て驚いたのが、チャールズ・バベッジ。
彼はここからヒントを得て、パンチカードで命令を与える**「解析機関」**を構想します。
さらに約50年後には、ホレリスがパンチカードを「人間の属性情報」を記録する手段に応用し、
世界初の情報処理機械を完成させました。
そして今、私たちの手元にあるPCやスマホも──
あの「穴あきカード」の思想を、どこかで引き継いでいるのです。
🧭 本記事の旅路
このブログでは、
-
ジャカード織機とは何か?
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なぜそれが「命令」の考え方につながったのか?
-
どうやってバベッジ、ホレリス、IBM、そして現代のコンピュータへつながったのか?
という壮大な情報史の旅を、**“糸からコードへ”**という視点でたどっていきます。
情報社会の出発点は、思ったより柔らかくて、手ざわりのあるものだったのかもしれません。
🟦 第1章|ジャカード織機とは?織物を“記憶”した機械
🧵 手作業だった織物に、プログラムを与えた発明
1804年、フランス・リヨン。
この地で誕生した「**ジャカード織機(Jacquard Loom)」は、織物の模様を機械的に自動で織るという前代未聞の技術でした。
それまでは、複雑な模様の織物(ドビー織りやダマスクなど)は、職人が頭の中で柄を覚え、手作業で糸を操作していました。
その高度な技術は時間も労力もかかるうえ、誰でも真似できるものではなかったのです。
📇 パンチカードで“模様”を記憶する
ジャカードが行った革新は、職人の記憶を**“紙のカード”に置き換えること**でした。
-
一連の**穴あきカード(パンチカード)**を用意し、
-
各カードに「持ち上げる経糸の位置」を穴の位置で記録し、
-
それを1枚ずつ読み込むことで、織物の模様を順に制御する。
まるで**「模様の設計図を機械に読ませる」**ような仕組み。
しかもカードを並べ替えたり追加したりすることで、パターンの変更やループも自在。
💡 つまりこれは、「命令列による動作制御」そのもの。
織物は、機械が読む“命令コード”で作られるようになったのです。
⚙️ 構造のイメージ(図解風に紹介)
┌──────────────┐
│ ▪ ▫ ▪ ▪ ▫ ▫ ▫ ▫ ← 穴のパターン(パンチカード)
├──────────────┤
↓カードを読み込む
↓
🔩 針が穴の位置を検知
↓
🎛️ 経糸を持ち上げるか下げるかを決定
↓
🧶 特定の緯糸が通る
↓
🖼️ 模様が1段進む!
💡 革新の本質:記憶・制御・再現を機械に任せた
ジャカード織機は、以下の3つを実現しました:
-
記憶の外部化:模様の記憶を人間の脳からカードに移す
-
動作の自動化:人間がやっていた制御を機械が代行
-
再現性の確保:誰でも、同じクオリティで同じものが織れる
これは、今でいう**「プログラミング」「自動実行」「テンプレート処理」**にほかなりません。
🎯 機械が、人間の知識と判断を“読む”ようになった瞬間──それがジャカード織機でした。
次章では、この革命的な発明を生んだ人物、ジョゼフ・マリー・ジャカールの思想と“静かなる天才性”に迫ります。
🟦 第2章|静かなる天才──ジャカールの本当のすごさ
👤 織物職人が「記憶」を外部化した
ジャカード織機の発明者、ジョゼフ・マリー・ジャカール(Joseph-Marie Jacquard)は、決して有名な科学者でも、政治家でも、企業家でもありません。
彼はもともと、父親の跡を継いだ町工場の織物職人にすぎませんでした。
けれど彼が作った織機は、世界を変えました。
🧠 なぜなら彼は、人間の記憶と判断を「紙に穴をあけたカード」に置き換えるという、
情報処理の根本的発想を最初に「実装」した人物だからです。
📇 穴のパターン=命令コード
ジャカールの発明の本質はこうです:
-
模様を覚えるのは人間じゃなくていい。
-
機械が「次にどうすべきか」を外部から読み取ればいい。
-
それを「穴の位置」という単純なルールで制御できればいい。
つまり彼がやったのは、
職人の“頭の中”を、カードに置き換えたということ。
🔄 プログラムの基本構造をすでに備えていた
現代のプログラミングに不可欠な構造──
-
順次実行(命令を上から順に読む)
-
繰り返し(同じパターンをカードでループ)
-
条件分岐(穴の有無で経糸の動作が変わる)
これらすべてが、19世紀初頭のジャカード織機にすでに存在していたのです。
そしてそれらを、彼は「美しい織物を再現するため」に、無意識に情報処理として完成させていた。
💡 織物のパターンを、情報のパターンに変えた男──
ジャカールは、静かなる“最初のプログラマー”だったのかもしれません。
🔧 職人であり、情報科学の先駆者でもあった
ジャカールは大学にも通わず、大規模な研究所にも属していません。
彼の知識の源は、現場の不便さと日々の工夫でした。
-
熟練者がいないと模様が再現できない
-
ミスがあるとやり直しになる
-
発注者ごとに違う模様が必要になる
こうした現場の“困った”を解決するために、彼は機械に「記憶」「判断」「命令」を担わせようとしたのです。
📜 後世の評価──ナポレオンも賞賛した発明
ジャカールの織機は、発表当初は熟練職人からの反発を受けました。
「人間の技術を機械に奪われる」という不安は、今で言うAIに対する不安とそっくりです。
しかしその有用性が認められると、フランス政府が全国に導入を推奨。
ナポレオン・ボナパルト自身も、ジャカールの功績を称え、年金と表彰を与えたと伝えられています。
🎖️ 「情報を記録し、読み取り、実行する」という思想を、最初に形にしたのは、
決して計算機科学者ではなく、1人の織物職人だったのです。
次章では、そんなジャカールが生んだ“穴あきカード”が、どうして「命令コード」として扱われるようになったのか──
パンチカード=情報メディアとしての始まりを見ていきます。
🟦 第3章|パンチカード=“命令コード”という革命
📇 ただの穴が、「機械への指令」になる世界
ジャカール織機に使われていたのは、厚紙に小さな穴をあけたカード。
それぞれのカードは、ある瞬間の織物の“模様”を指示しており、
それを読み取った機械が自動で経糸(たていと)を持ち上げたり下げたりして模様を織り出していました。
この仕組みを情報的に言い換えれば──
💡 カード1枚が「命令」、カードの列が「命令列(プログラム)」になっていたのです。
🔁 穴の位置 = 状態のスイッチ
-
穴がある → 経糸を持ち上げる(ON)
-
穴がない → 経糸を動かさない(OFF)
このように、0と1、ONとOFFの世界を視覚的に・物理的に表現していたパンチカード。
今のコンピュータが使っている**バイナリ(2進数)**と、構造的にはほぼ同じです。
🔄 命令の“分離”という革新
それまでは、機械は職人が「どう動かすか」を直接操作するものでした。
ジャカード織機の革新は、操作内容を事前に設計されたカードに任せたこと。
-
命令を人間の手から切り離し
-
記録された順番に従って機械が動作する
つまりそれは、現代でいう「ソフトウェアとハードウェアの分離」のはじまりだったのです。
📁 カードを入れ替えれば、動作も変えられる
-
A社の模様 → Aのカード束
-
B社の模様 → Bのカード束
同じ機械でも、入れるカードを変えるだけでまったく別の柄が織れる。
つまり、機械は「汎用的な実行装置」となり、命令内容は**交換可能な“データ”**として扱われるようになったのです。
この発想は、現代のコンピュータにおける:
-
本体(CPU・ハード)
-
プログラム(コード・ファイル)
-
入力データ(DB・ユーザー情報)
という分離構造へ、まっすぐにつながっていきます。
🖥️ 物理から論理へ──パンチカードが生んだ新しい世界
パンチカードは、もともとは“織物を織るための道具”でした。
けれどその「穴のパターンで命令を与える」という性質が、やがてバベッジやホレリスに大きな影響を与えていきます。
🧠 物理的なカードが、“抽象的な命令言語”として再解釈された瞬間──
パンチカードは、情報時代の扉を開けたのです。
🟦 第4章|バベッジとラブレス──“織機”を見て描いた未来
🧠 バベッジがジャカード織機に衝撃を受けた
チャールズ・バベッジ(Charles Babbage)は、イギリスの数学者・工学者。
彼が構想した「解析機関(Analytical Engine)」は、現代のコンピュータに通じる世界初のプログラマブル計算機でした。
そのバベッジが決定的なインスピレーションを受けたのが──
ジャカード織機のパンチカード制御です。
📇「織機が模様をカードで制御できるなら、
計算手順だってカードで制御できるはずだ」
彼はそう考え、命令をパンチカードに記録して読み取らせることで、
加算・乗算・条件分岐などの複雑な演算を機械が自動で実行する仕組みを構想しました。
📈 解析機関=世界初の「汎用プログラム内蔵型計算機」
バベッジの解析機関には、現代コンピュータの要素がほぼすべて揃っていました:
| コンピュータの要素 | 解析機関での対応 |
|---|---|
| メモリ(記憶) | 値を一時的に保持する「ストア」 |
| 演算装置(ALU) | 加算・乗算・論理演算をする「ミル」 |
| 命令(プログラム) | パンチカードに記録された命令列 |
| 入出力装置 | 印刷機、プロッタなど |
| 条件分岐/ループ | カードの順序や構成で実現 |
つまりこれは、今でいう「CPU+プログラム+IO」構造そのもの。
🧠 ジャカード織機の「模様を織る」仕組みが、
「計算を実行する」機械へと進化した瞬間でした。
▶併せて読みたい記事 チャールズ・バベッジとは?解析機関を構想した“コンピュータの父”の思想と功績
👩💻 そして、エイダ・ラブレスが「プログラム」を書いた
この解析機関の概念に心から感動したのが、詩人バイロンの娘、エイダ・ラブレス(Ada Lovelace)。
彼女は解析機関のための手順書に、**実際のパンチカード命令の設計例(アルゴリズム)**を記述します。
そこでは、ベルヌーイ数を計算させる手順がカードの構成として詳細に示されました。
この記述こそが──
👩💻 **「世界初のコンピュータプログラム」**と評価される歴史的文書です。
📌 ラブレスの視点がすごかった
ラブレスが特に優れていたのは、バベッジの機械をただの計算機ではなく、
**「記号や音楽、あらゆる規則性ある情報を処理できるもの」**として捉えていたことです。
彼女はこう書きました:
「解析機関は、数値だけでなく、**“関係”そのものを処理できる機械”**である」
つまり──
💡「機械が“意味のない記号”を、命令に従って“意味ある結果”に変える」
という今のソフトウェア思想を、1840年代にすでに見抜いていたのです。
▶併せて読みたい記事 エイダ・ラブレスとは?世界初のプログラマーが生んだ情報処理の原点
🔄 織物のパターン → プログラムのパターンへ
ジャカード織機の**「穴のパターンで命令する」**という発想は、
バベッジの解析機関で「計算の手順」に置き換わり、
ラブレスによって「命令の列=プログラム」として明確化されました。
織物を作る技術が、いつの間にか、**“論理を織り出す技術”**に変わっていたのです。
🟦 第5章|ホレリスが“情報のカード”へと進化させた
🧠 バベッジが描いた「命令のカード」から、「情報のカード」へ
19世紀末、アメリカ。
ハーマン・ホレリス(Herman Hollerith)は、国家的課題だった国勢調査の処理問題に挑んでいました。
そこで彼が考案したのが、人間の情報(年齢・性別・職業など)を穴の空いたカードに記録し、機械で集計させるというシステム──
🧾 **パンチカード集計機(Tabulating Machine)**です。
この装置は、命令を与えるためのパンチカードではなく、
属性データそのものをカードに持たせて処理させるという新たな発想に基づいていました。
📇 パンチカード = 「1人分のレコード」
ホレリスが使ったパンチカードは、ジャカードやバベッジのような命令列ではなく、
1枚に1人分のデータが記録される「アナログ・データベース」として設計されていました。
-
穴の位置 → 性別、年齢階層、人種、職業などの属性
-
機械がそれを針で読み取り → 電気信号で分類・加算
カードは数万、数百万単位で使われ、自動ソート・条件集計・分類処理が可能。
💡 これはまさに「機械による情報処理」そのもの。
データ構造と条件分岐の自動化=コンピュータ的処理の実装でした。
🏛️ 1890年、国勢調査での劇的成功
アメリカ政府は、増え続ける人口データに頭を抱えていました。
前回1880年の調査では、結果の集計に7年もかかっていたのです。
そこでホレリスの集計機を導入した1890年、わずか1年で処理完了という革命的成果を実現。
これは単なる“計算の高速化”ではなく、
🔁 「構造化された情報」を機械が“意味で解釈”し、分類・統計処理を行った
という初めての成功例でした。
🔄 パンチカードの“意味”が変わった瞬間
バベッジが使ったパンチカードは**命令(プログラム)を記録するものでした。
ホレリスはそれを人間の情報(データ)**を記録する媒体として再発明しました。
つまり──
| 用途 | パンチカードの意味 |
|---|---|
| ジャカード織機 | 模様を制御する命令コード(機械制御) |
| バベッジ | 計算手順を制御する命令コード(プログラム) |
| ホレリス | データを記録する媒体(情報そのもの) |
💡 命令から情報へ──パンチカードの「意味」が書き換わったことで、
コンピュータの“入力”という概念が初めて実装されたのです。
🏢 この発明はIBMへとつながっていく
ホレリスは、パンチカード集計機を用いて創業した会社「Tabulating Machine Company」を成長させ、
その後、他社との合併を経て**IBM(International Business Machines)**の前身となります。
つまり──
🧩 ジャカード → バベッジ → ホレリス → IBM
という技術と思想の系譜が、ここで一本につながったのです。
▶併せて読みたい記事 ハーマン・ホレリスとは?パンチカード集計機と情報処理のはじまり【IBMの前身】
🟦 第6章|パンチカード社会──現代の情報構造の原点
🏢 コンピュータの登場前に、情報社会は始まっていた
1920年代以降、パンチカード技術はIBMによって洗練され、
政府機関・軍事・銀行・保険・鉄道・大企業のあらゆる現場で、
人間の情報・業務の流れ・判断ロジックが“穴あきカード”で処理される時代が到来しました。
この段階で、すでに社会は「情報構造」によって動くようになっていたのです。
📇 パンチカードは“物理のデータベース”だった
パンチカード1枚には、1人分または1件分の属性情報が記録されていました。
| 情報項目 | 穴の列番号(例) |
|---|---|
| 性別 | 3列目:男/4列目:女 |
| 年齢層 | 10代=5列目、20代=6列目… |
| 職業 | 教師=8列目、工員=9列目 |
これを数千・数万枚単位で読み取っていくと:
-
フィルター抽出(WHERE句):特定の条件に合うカードだけを拾う
-
クロス集計(GROUP BY):集計項目ごとの人数を自動でカウント
-
ソート(ORDER BY):並び替えもソーター機で物理的に実現
💡つまりパンチカードは、アナログのSQLデータベースのように機能していたのです。
🔁 条件分岐・多軸集計=「串刺し処理」も可能だった
たとえば以下のようなクロス条件も処理できました:
👤「20代で未婚、職業が教師の女性の人数は?」
この条件に合致する穴の位置がすべて空いているカードだけを
自動で選別・分類・集計できたのです。
これは現代の:
-
Excelのフィルタ+ピボットテーブル
-
SQLの**
WHERE+GROUP BY** -
Googleフォームの回答分析
とまったく同じ構造。
📊 串刺しでデータを切り取り、意味ある傾向に変える技術は、すでにこの時点で完成されていました。
🧠 情報処理社会の構造が、すでに成立していた
この時代、まだ「コンピュータ」という言葉すら一般化していなかったにもかかわらず、
社会の実務・統計・事務処理は**すでに“情報として設計された構造”**の中で動いていました。
-
情報は「構造化されるもの」
-
構造化された情報は「機械で読み取り、処理できるもの」
-
情報処理は「意思決定のための前提」
この構造は、やがて:
-
メモリ
-
データベース
-
ソフトウェア
-
クラウド
-
AI・機械学習
といった進化を遂げながら、すべてパンチカードの思想を受け継いでいるのです。
🟦 第7章|糸のパターンが、情報のパターンになった
🧵 織物は、ただの布ではなかった
模様を織る。
そのために糸を上下させ、緯糸を通す──。
かつては職人の目と手と記憶に頼っていたこの作業が、**カードに空けた“穴のパターン”によって自動で実行されるようになったとき、
それは単なる機械制御ではなく、「機械に命令を与える」**という、まったく新しい発想の始まりでした。
💡 糸を制御する構造は、
やがて“情報を制御する構造”へと進化したのです。
📇 穴は、記号であり、命令であり、記録だった
-
ジャカード織機は、模様の指令をカードに記録し、機械に伝えた
-
バベッジの解析機関は、計算の手順をカードで制御した
-
ホレリスの集計機は、個人情報をカードに記録し、分類・集計した
すべてのカードは、**意味を持たない“穴”**というシンプルな手段を通じて、
意味を持つ“構造”を機械に渡す方法を提示していました。
🔄 命令から情報へ──カードの意味が進化した
ジャカード → バベッジ → ホレリスと受け継がれた思想は、やがてIBMの事務機器となり、
電子計算機へ、データベースへ、プログラミングへ、インターネットへ、AIへと進化していきます。
-
模様のパターンは
-
命令のパターンになり、
-
情報のパターンとなり、
-
ついには社会のパターンを決定するまでに至ったのです。
🧠 情報社会の“はじまり”は、ひとつの美意識だった
織物という、人間の美意識と手仕事の極み。
そこから、構造・規則・制御・自動化という論理性の体系が生まれました。
そしてその全ての出発点にいたのが──
静かなる天才、ジョゼフ・マリー・ジャカールでした。
🎖 糸を操る職人が、いつのまにか情報を操る思想家になっていた。
世界を変えたのは、カードの穴と、その順番だったのです。
▶次に読みたい記事 「コンピュータの思想と誕生」⑤IBMとは?パンチカードで世界を制した“情報処理帝国”の正体
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🖊ブログシリーズ「コンピュータの思想と誕生」はこちらから
①チャールズ・バベッジとは?解析機関を構想した“コンピュータの父”の思想と功績
②エイダ・ラブレスとは?世界初のプログラマーが生んだ情報処理の原点
③ハーマン・ホレリスとは?パンチカード集計機と情報処理のはじまり【IBMの前身】
④当記事
⑤IBMとは?パンチカードで世界を制した“情報処理帝国”の正体
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