紙は何回折れるのか?7回の壁を科学で解説|厚さの増加と数学の仕組み

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0章|紙は何回折れる?7回の壁の科学


「紙は7回以上折れない」という話、聞いたことがありますか?
コピー用紙や新聞紙を何度も折り畳むと、途中からすごく硬くなって折れなくなりますよね。
これは単なる都市伝説ではなく、数学や物理のルールで説明できる事実なんです。

紙は折るたびに厚さが倍になり、その厚さはあっという間に手の力では折れないほどに増えていきます。
この記事では「なぜ7回以上折れないのか?」を科学の視点でわかりやすく解説し、記録挑戦や実験の楽しさも紹介します。


第1章|なぜ紙は何度も折れないのか?


厚さは倍々に増える

紙を1回折ると厚さは2倍、2回で4倍、3回で8倍と、指数関数的に厚くなるのがポイントです。
普通のコピー用紙(厚さ0.1mm)を7回折ると、1.28cmもの厚さになり、もう手では簡単に折れなくなります。


折る力も急増する

紙が厚くなると、折るために必要な力も急激に増加します。
6回折った紙を7回目に折るには、人間の腕力では足りないほどの力が必要になるのです。


第2章|数学でわかる紙折りの限界


厚さは2のn乗で増える

紙の厚さを t(1枚の厚さ)、折った回数を n とすると:

厚さ = t × 2^n

コピー用紙の厚さを0.1mmとして計算すると:

0.1 × 2^8 = 25.6mm = 2.56cm
0.1 × 2^10 = 102.4mm = 10.24cm
0.1 × 2^12 = 409.6mm = 40.96cm

わずか10回折るだけで 10cm超え、12回で 40cm近くになります。
紙折りは、日常生活で指数関数の成長スピードを体感できる最高の例です。


指数関数を体感できる

普段はピンと来ない指数関数の成長スピードを、紙折りの実験で目で見て体感できるのが面白いポイントです。


第3章|世界記録は12回折り


大型紙を使った挑戦

2002年、アメリカの高校生ブリットニー・ギャリヴァンさんが、体育館サイズの巨大なトイレットペーパーを使って12回折りに成功。
特別な紙と広い空間を使うことで、理論上の限界を超えました。


大きい紙なら理論上もっと折れる

紙のサイズが大きいほど折り回数を増やせます。
普通のA4コピー用紙は6回が限界ですが、長い紙なら8回以上も可能です。


第4章|実験してみよう!紙折りチャレンジ


コピー用紙や新聞紙で試す

コピー用紙は6回が限界ライン。
新聞紙や包装紙など、薄くて大きな紙で挑戦すると記録更新が狙えます。


厚さを測ってみる

折るたびに厚さを測ってグラフにすると、指数関数の伸び方がよくわかります。
自由研究や理科の授業のネタにもおすすめです。


第5章|まとめ:紙折りで科学と数学を体感


「紙は7回折れない」というのは単なる迷信ではなく、

  • 厚さが倍々に増える数学の仕組み

  • 折るために必要な力の急増

  • 実験で見える指数関数の成長
    こうした科学的理由が裏付けています。
    紙を折るだけで、数学や物理の面白さを身近に感じられるんです。


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