はたちとは?20歳をなぜ「はたち」と呼ぶのか|意味・語源・歴史から解説

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0章|二十歳だけ、なぜ「はたち」なのか


二十歳。
漢字だけ見れば「にじゅっさい」と読めそうなのに、私たちは迷わず「はたち」と読みます。

二十一歳はにじゅういっさい、三十歳はさんじゅっさい。
それなのに、二十歳だけが特別な呼び方を持っている。

これは読み方の例外ではありません。
「はたち」という言葉が、もともと特別な役割を持っていたからです。


1章|はたちの意味と読み方


現代の日本語で「はたち」と言えば、ほぼ間違いなく満20歳を指します。

「今年はたちになった」
「はたちの記念に」

こうした言い方には、単なる年齢以上のニュアンスがあります。
数値としての20ではなく、人生の区切りとしての20を指している感覚です。

一方、法律や制度の文脈では「20歳」という表記が使われます。
この使い分けだけでも、「はたち」が感情や文化を含んだ言葉だということが分かります。


2章|実は「はたち」は、もともと年齢の言葉ではなかった


「はたち」は、最初から年齢を表す言葉だったわけではありません。

もともとの「はたち」は、
二十(20)という数そのものを表す、日本語の言い方でした。

今でこそ「20」は「にじゅう」と読みますが、
古い日本語には、数を表すための別の言い方がいくつもありました。

その中の一つが「はたち」です。

つまり順番としては、

  1. まず「はたち」という数の言葉があった

  2. それが年齢にも使われるようになった

  3. 最終的に「20歳」を指す言葉として固定した

という流れになります。


3章|「はた+ち」という考え方について


「はたち」は、
「はた」+「ち」
という形で説明することができます。

ただし、これは語源を断定するものではなく、
言葉の作られ方=語の構造を整理した説明です。

  • はた
     古い日本語で、二十(20)という数を表していた要素


  •  数や区切りを示す語につく、数詞的な要素

ここで重要なのは、
この「ち」が年齢専用の単位ではなかったという点です。

同じような仕組みの言葉は、実は他にもあります。

三十路(みそじ)、四十路(よそじ)、五十路(いそじ)。
これらも元をたどると、
数を表す語に「区切り」を示す要素が結びついた言葉でした。

それが次第に
「十年単位の年齢」
という意味で使われるようになったのです。

つまり「はたち」は、
最初から年齢だけを指すために生まれた特別な言葉ではなく、
かつて存在した“数の言い方の一群”の中で、
年齢表現として定着した一例
と見ることができます。


4章|なぜ「はたち」だけが残ったのか


ではなぜ、
みそじ・よそじ・いそじといった言葉がありながら、
「はたち」だけが、現代でも明確な意味を保ったまま使われているのでしょうか。

例えば、三十路という言葉は、今でも普通に使われます。
ただし現在では、「30歳です」と年齢を正確に示すというより、
三十代に差しかかった頃の人生段階や雰囲気を語る表現になっています。

一方で、「はたち」は違います。

現代の日本語で「はたち」と言えば、
ほぼ例外なく満20歳を指します。
二十代という幅のある年代ではなく、
その一点だけを示す言葉として使われています。

この違いは、言葉そのものというより、
二十歳という年齢が置かれてきた立場にあります。

二十歳は長い間、

大人として扱われる年齢
責任を負い始める年齢
自立を求められる年齢

として、社会の中ではっきりと位置づけられてきました。

成人式という儀式があることからも分かるように、
20という年齢は、制度と文化の両方に深く結びついています。

その結果、

「はたち」
→ 数の言葉 → 年齢の言葉 → 節目を示す言葉

という変化が起こり、
現代では年齢をそのまま指す、ほぼ専用の呼び名として定着しました。

三十路が、年齢をぼかして人生を語る言葉として残り、
はたちが、年齢を正確に指す言葉として残った。

この違いが、
二十歳だけが今も「はたち」と名前で呼ばれている理由なのかもしれません。


5章|現代における「はたち」の使い方


今の日本語で「はたち」を年齢以外に使うことは、ほとんどありません。

だからこそ、「はたち」と言った瞬間に、
その人が人生のある地点に立っていることがはっきり伝わります。

  • 「はたちになった」

  • 「はたちの集い」

  • 「はたちの頃の自分」

どれも、数字だけでは言い切れない時間の厚みを含んでいます。


6章|まとめ|20歳は、なぜ「はたち」なのか


「はたち」は、
もともと年齢を表す言葉ではなく、二十という数の言い方でした。

それが時代の中で年齢表現に寄り、
さらに成人という節目と強く結びついたことで、
現代では「20歳」を指す特別な呼び名として残りました。

二十歳だけが、今も名前で呼ばれる。
それは、日本語が年齢を数字ではなく、人生の段階として見てきた証なのかもしれません。


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