低印圧でもベタが決まる!段ボール軽量ライナー印刷の発色不足を防ぐ方法

\ ようこそ!段ボール印刷用フレキソ製版会社「株式会社新潟フレキソ」のブログへ /ご発注をご検討の際はぜひ、[フレキソ製版事業紹介ページ]もご覧ください!


0章|導入:軽印圧印刷のジレンマ


段ボール印刷の現場では、「もっと軽い印圧でベタがきれいに出せたら…」という声をよく耳にします。
特に軽量ライナーや強化中芯を使ったシートでは、印圧を上げすぎると段潰れや段ズレが発生します。
一方で印圧を下げると、ベタが薄くなったりムラが出たりと、品質が安定しません。
この“軽印圧でも濃いベタを出す”というテーマは、段ボール印刷における永遠の課題のひとつです。


1章|なぜ軽印圧だとベタが決まらないのか


ベタ印刷の発色には「インキの転移量」が大きく関わります。
印圧が低いと、版と紙の接触面積が減り、インキがしっかりと紙に乗らなくなります。
特に軽量ライナーは表面強度や平滑性が異なり、インキを均一に受け止めにくい構造になっています。
そのため、同じ条件でも重量ライナーと比べて色が浅く見えたり、印刷ムラが発生しやすくなります。


2章|発色不足は歩留まり低下につながる


印刷後の仕上がりが基準に届かない場合、再調整や刷り直しが必要になります。
これは単にインキや時間のロスだけでなく、納期や現場スケジュールにも影響します。
近年は短納期・多品種少量が増えており、印刷条件の微調整に時間を割けない現場も少なくありません。
「軽印圧=発色不足」という課題を解消することは、品質だけでなく生産効率の向上にも直結します。


3章|軽印圧でもベタを安定させる方法


解決のカギは「インキ転移量を最適化すること」です。
印圧を上げずに発色を確保するためには、版表面の構造や加工方法を工夫し、少ない圧力でもインキが均一に紙へ移る状態をつくる必要があります。
表面の微細な凹凸や加工を最適化することで、軽印圧でもインキがスムーズに転移し、色ムラやかすれの発生を抑えられます。


4章|版表面の最適化がもたらす効果


版表面を最適化すると、軽印圧でも次のような改善が期待できます。

  • ベタ濃度が安定し、デザイン全体の印象が引き締まる

  • 印圧条件の調整幅が広がり、現場対応がスムーズになる

  • 段潰れや段ズレを抑えつつ、高発色が可能になる

これにより、軽量ライナーを使った印刷案件でも高い品質基準を保つことが可能になります。


5章|現場で想定される改善イメージ


例えば、軽量ライナー案件で印圧を下げざるを得ず、ベタ濃度不足が課題となるケースがあります。
こうした場合でも、版表面の構造を工夫した製版を採用すれば、印圧を抑えつつ発色を確保できる可能性があります。
これにより、段潰れや段ズレを防ぎながら、安定したベタ品質での印刷が期待できます。


6章|まとめ


軽印圧印刷でのベタ不足は、印圧を上げる以外の方法でも改善できます。
その中でも、版表面の最適化は発色と品質の安定、現場効率の改善を同時に叶える有効な手段です。
軽量ライナーや強化中芯の印刷でお困りの際は、まずは版表面の設計に注目してみてください。

当社では、旭化成「テナフレックス™-SR」液状感光性樹脂版を採用し、微マットカバーフィルムなどの加工で軽印圧でも高いベタ品質を維持できる製版をご提供しています。
現場条件に合わせたカスタマイズも可能ですので、印刷課題の解決にお役立ていただけます。


▶段ボール印刷の課題と解決策まとめブログはこちらから


\株式会社新潟フレキソはダンボール用印版・フレキソ製版会社です。/

あらゆる要望に想像力と創造力でお応えします!

段ボール印刷用フレキソ版のことならお気軽にお問い合わせください。

フレキソ製版の事業ページはこちらから

事業概要はこちらから


🔗こちらのブログもおすすめです

液状感光性樹脂版とは?ダンボール印刷に革新をもたらす技術

段ボール印刷で細字やバーコードが太る?段目を抑えて品質を守る方法

段ボール印刷後の印版洗浄が楽になる!インキ残り・紙粉付着を減らす方法

段ボール印刷用製版の目止め時間をゼロに!短納期対応を可能にする方法

段ボール印刷で軽量ライナーが潰れる?印刷後の段潰れ・傾きを防ぐ方法

段ボール印刷の環境配慮なら液状感光性樹脂版!板状との違いとSDGs効果

段ボール印刷の環境配慮なら液状感光性樹脂版!板状との違いとSDGs効果