段ボール印刷後の印版洗浄が楽になる!インキ残り・紙粉付着を減らす方法

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0章|導入:終わらない洗浄作業


段ボール印刷の現場で、印刷が終わってもすぐに帰れない──そんな経験はありませんか。
特にフレキソ版では、印刷後の洗浄作業が長引くことがあります。インキ残りがなかなか落ちない、紙粉がこびりついてしまうなど、想像以上に時間と労力がかかります。
こうした後処理の負担は、生産効率にも大きく影響します。


1章|なぜ版洗浄に時間がかかるのか


フレキソ版の表面は微細な凹凸で構成されており、そこにインキや紙粉が入り込むと除去が難しくなります。
特にベタ面積が広い版では、インキの乾きやすい部分や、印刷中に紙粉が付着した部分が洗浄のネックになります。
また、印刷中に発生する摩擦や熱でインキが固着しやすくなることも、作業時間を延ばす要因です。


2章|紙粉付着がもたらす悪影響


紙粉は単なる見た目の汚れではありません。
付着した紙粉は次回の印刷でインキをはじき、かすれやムラの原因となります。さらに、版の表面を傷め、寿命を縮めることもあります。
そのため「次の印刷に悪影響を与えない」ためにも、紙粉の除去は欠かせません。


3章|洗浄負担を減らすためのアプローチ


洗浄性と紙粉離脱性を高めるためには、版表面の凹凸形状を最適化することが有効です。
表面が粗すぎるとインキや紙粉が入り込みやすくなりますが、逆にツルツルすぎてもインキ保持量が不足し、印刷品質が落ちます。
このバランスを取った表面設計により、印刷中のインキ転移と洗浄性を両立できます。


4章|微マットカバーフィルムの効果


版表面の最適化例として、微マット加工を施したカバーフィルムがあります。
表面の粗さを微細にコントロールすることで、インキが均一に転移しつつ、洗浄時には残りにくくなります。
さらに、表面凹凸の最適化は紙粉の離脱性も向上させ、印刷中の付着を減らす効果が期待できます。

  • 洗浄時間の短縮

  • ゴシゴシ洗い不要で版寿命延長

  • 紙粉による汚れや印刷トラブルの減少


5章|想定される改善イメージ


例えば、ベタ面積の大きいデザインを印刷した後でも、微マット加工版なら軽く洗うだけでインキ残りや紙粉が取れやすくなります。
洗浄にかかる時間が短くなれば、その分現場の稼働効率が上がり、作業者の負担も軽減できます。
さらに版の摩耗が減ることで、長期的なコスト削減にもつながります。


6章|まとめ


版洗浄の負担や紙粉付着は、日々の作業効率や印刷品質に直結する課題です。
その解決には、表面構造の最適化による洗浄性・紙粉離脱性の向上が有効です。
当社では、旭化成「テナフレックス™-SR」液状感光性樹脂版と微マットカバーフィルムの組み合わせで、こうした課題に対応した製版をご提案しています。
後処理の負担を減らし、印刷品質と生産効率の両立を目指します。


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