\ ようこそ!段ボール印刷用フレキソ製版会社「株式会社新潟フレキソ」のブログへ /ご発注をご検討の際はぜひ、[フレキソ製版事業紹介ページ]もご覧ください!
0章|導入:印刷現場にもSDGsの視点を
環境配慮は製版選びの新しい基準
段ボール印刷の製版方法を選ぶ際、これまでは「印刷品質」や「コスト」が主な判断軸でした。
しかし近年は、環境配慮やSDGsの観点から「どれだけ環境負荷を減らせるか」が重要な要素になっています。
取引先やエンドユーザーからの環境対応要求は年々増加し、製版工程そのものの見直しを求められるケースも増えています。
液状感光性樹脂版への注目
その流れの中で注目されているのが液状感光性樹脂版です。
同じフレキソ樹脂版でも、板状タイプと液状タイプでは、廃棄物の量・再利用性・CO₂排出量に大きな差があります。
今回は、環境面での違いを比較し、なぜ液状版がSDGsに適した選択肢となり得るのかを解説します。
1章|液状感光性樹脂版とは
製版工程の特徴
液状感光性樹脂版は、液状の感光性樹脂にUV光を照射して硬化させ、刷版を形成します。
未硬化部分は洗い出して回収・再利用できるため、廃棄物を最小限に抑えることが可能です。
必要な部分だけ硬化させるため材料ロスが少なく、資源効率の高い製版方法といえます。
印刷性能と環境性能の両立
環境配慮型の製版でありながら、印刷品質や耐久性も板状版に劣りません。
特に段ボール印刷では、軽印圧対応や細字再現性、段目抑制など、多様な現場条件に対応できるのが特徴です。
2章|板状樹脂版との環境面での違い
廃棄物発生量の差
板状樹脂版は、製造段階で版全体が硬化しており、不要部分を削り落とす際に再利用できない廃棄物が発生します。
この削りカスは産業廃棄物として処理され、リサイクルが困難です。
液状版の優位性
液状版は未硬化樹脂をそのまま再利用できるため、廃棄物量を大幅に削減可能です。
また、製版時に必要な材料だけを硬化させるため、余剰資材の無駄もほとんどありません。
3章|液状版がSDGsに貢献できる理由
廃棄物削減と資源効率向上
-
不要樹脂を回収し再利用できるため廃棄物ゼロ化に近づく
-
材料ロスが少なく、限られた資源を有効活用
CO₂排出削減
廃棄物処理工程が減ることで、処理時に発生するCO₂排出量も低減します。
長寿命化による環境負荷低減
液状版は表面構造や弾性を最適化できるため、適切な洗浄で寿命が延び、交換頻度を減らせます。
4章|現場における効果
コスト面のメリット
廃棄物削減は産廃処理費用の削減にもつながります。
また、資材の再利用によって購入量も減り、長期的なコストダウンが期待できます。
取引先へのアピール
環境配慮型の製版工程は、CSR活動や環境報告書での実績として提示可能。
取引先からの評価向上や入札条件の優位性にも寄与します。
5章|想定される導入効果
例えば、年間数百版を使用する現場が板状から液状版へ切り替えた場合、廃棄物量を大幅に削減できる可能性があります。
これにより、環境報告での数値改善や、環境認証取得に必要な条件を満たしやすくなります。
6章|まとめ
液状版は環境と品質を両立する選択肢
環境配慮やSDGsの観点から製版方法を選ぶなら、液状感光性樹脂版は非常に有力です。
廃棄物削減・資源効率向上・CO₂排出低減などの効果を、印刷品質を犠牲にせず実現できます。
当社では、旭化成「テナフレックス™-SR」液状感光性樹脂版を採用し、環境性能と印刷性能を両立した製版をご提案しています。
\株式会社新潟フレキソはダンボール用印版・フレキソ製版会社です。/
あらゆる要望に想像力と創造力でお応えします!
段ボール印刷用フレキソ版のことならお気軽にお問い合わせください。
🔗こちらのブログもおすすめです
■低印圧でもベタが決まる!段ボール軽量ライナー印刷の発色不足を防ぐ方法
■段ボール印刷で細字やバーコードが太る?段目を抑えて品質を守る方法
■段ボール印刷後の印版洗浄が楽になる!インキ残り・紙粉付着を減らす方法