会社案内の作り方|新潟市の印刷会社が教える構成・文例・印刷のすべて

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名刺・チラシ・封筒・冊子・伝票からTシャツプリントまで、新潟市で幅広く対応しています。


✅ 導入文|会社案内、何から始めればいい?──作ったことがないあなたへ


はじめて会社案内を作る人が、必ずつまずく悩みとは?

「会社案内を作ってください」──そう言われたとき、多くの方が真っ先に感じるのは、「で、何を書けばいいの?」という戸惑いです。
営業担当、総務・広報、あるいは代表自身が担当になることも多く、デザインや文章のプロではないケースがほとんどです。

けれど安心してください。
会社案内で本当に大切なのは、「誰に、何を伝えるか」を考える気持ちです。技術やセンスではありません。


印刷会社が見てきた“成功する会社案内”の共通点

この記事では、新潟市の印刷会社として、これまで数百社の会社案内づくりを支援してきた立場から、作り方・構成・文例・印刷仕様の基本をすべてお伝えします。

  • どこから手をつけるか?

  • 何を載せるか?

  • どうやって伝えるか?

これらの悩みに、一つひとつ順番に答えていきます。


会社案内は、ホームページの“紙での具現化”

今はホームページやSNSで企業情報を発信できる時代ですが、会社案内は「その場で手渡し、想いを届ける」リアルなメディアです。
言い換えれば──会社案内とは、ホームページの“紙での具現化”

WEBが“待つ情報”なら、会社案内は“届けにいく情報”。
見てもらうのではなく、伝えるためのツールなのです。


この1本で「作ったことがない人」でも形にできる

この記事では、「会社案内ってどう作ればいいの?」と迷うあなたが、実際に行動できるように、

  • 目的の決め方

  • 構成テンプレート

  • そのまま使える文例集

  • よくある仕上がりサイズと紙面設計

  • 印刷・納品までの流れ

を、順を追ってわかりやすくご紹介していきます。
読み終える頃には、会社案内の全体像がスッキリ見えてくるはずです。


第1章|会社案内とは?──“商品カタログ”ではなく“信頼”を届けるパンフレット


そもそも「会社案内」って、どんな役割のもの?

会社案内というと、つい「会社の情報をまとめたカタログ」と考えがちですが、それだけでは不十分です。
実際には、会社案内とは“信頼を届ける”ためのコミュニケーションツールです。

商品やサービスを紹介するためのパンフレットや営業資料とは異なり、会社案内はもっと根本的な役割を担っています。
それは、「この会社は信頼できるか」「一緒に仕事をして大丈夫か」といった、人と人の関係性をつくる入口になるという点です。


会社案内は「初対面のあなた」の代わりに働く営業マン

たとえば、まだ面識のない取引先や、訪問できない遠方の企業に自社を紹介する場合。
直接言葉で説明することができない場面で、**会社案内は“あなたの代わりに会社を語ってくれる存在”**になります。

経営理念や事業内容、社風や実績といった「伝えるべきこと」を、整理された構成とデザインで伝えることによって、読み手の中に安心感が生まれます。


「とりあえず作る」はNG。まず“信頼を得たい相手”を明確に

会社案内は、ただ作ればいいというものではありません。
営業先に渡すのか、採用希望者に配るのか、展示会で使うのか──**「誰に向けて」「どんな場面で使うのか」**によって、載せるべき内容も言葉づかいも変わってきます。

目的を曖昧にしたまま作ると、「で、何を伝えたかったの?」という“印象に残らないパンフレット”になってしまいます。

次章では、その**「目的とターゲットの決め方」**について、具体的にご紹介します。


第2章|まず決める“目的とターゲット”──営業用・採用用で中身は変わる


「誰に渡すのか?」を決めれば、内容もデザインも自然に決まる

会社案内を作るときに、最初にやるべきことは**「目的」と「ターゲット」の明確化**です。
この2つが曖昧なままだと、載せる情報が散らかり、メッセージの焦点もぼやけてしまいます。

逆に、「どんな相手に何を伝えたいか」がハッキリしていれば、構成・文章・写真・紙面の雰囲気まで、自然と決まってきます。


目的別にまったく違う「伝えるべきこと」

たとえば──

  • 営業用:商品の強み、実績、信頼性を訴求

  • 採用用:働く人の声、職場の雰囲気、会社の将来像

  • 展示会用:事業の概要と独自性を端的に伝える

  • 銀行や行政提出用:沿革、組織体制、財務健全性などの客観情報

このように、会社案内の中に「何を載せるか」は、目的によって大きく異なります。
どの相手に、どんな行動を起こしてほしいのか──それを言語化してから構成に入ることで、ブレのない一冊が作れます。


ターゲット像は「社外の人」視点で具体化する

作り手が見落としがちなのが、「社外の人は、会社のことを何も知らない」という前提です。
どんなに当たり前のことでも、初めて見る人にとってはすべてが“未知の情報”。

たとえば「●●事業を中心に展開しています」と書かれても、業界外の人には意味が伝わりません。
だからこそ、「社名も、仕事の内容も知らない相手に、どうすれば伝わるか?」という視点が必要なのです。


決めるべきはこの2つ

  • 誰に渡すパンフレットか?(ターゲット)

  • どんな場面で使うか?(目的)

この2つを最初に言語化できるかどうかが、会社案内作りの成否を左右します。

次章では、それを踏まえてどのような構成で作っていくべきか、プロが実際に使っている構成テンプレートをご紹介します。


第3章|構成テンプレート公開──この流れで作れば間違いなし


情報を“順番に並べる”だけで、伝わり方が変わる

会社案内は、ただ情報を詰め込むだけでは意味がありません。
大切なのは、「読む人が自然と理解できる順番」で並んでいることです。

最初に理念やメッセージがあり、次に会社のプロフィール、そしてサービス紹介へと続く──
このような“流れ”を意識するだけで、パンフレット全体の説得力が格段に高まります。


会社案内の基本構成テンプレート(全4ページ想定)

もっとも一般的な仕上がりサイズである「A3二つ折り(A4×4ページ)」を前提に、印刷現場でもよく使われる王道構成をご紹介します。

✅ 表紙(1ページ目)

・ロゴや会社名/キャッチコピー
・印象的な写真やビジュアル

✅ ごあいさつ・理念(2ページ目)

・代表あいさつ
・企業理念やビジョン
・創業ストーリーなど、想いが伝わる部分

✅ 会社概要・沿革・サービス紹介(3ページ目)

・会社情報(社名・所在地・設立年など)
・事業内容の説明/主力サービス
・沿革(年表形式など)
・設備やスタッフ紹介、実績

✅ アクセス・お問い合わせ・裏表紙(4ページ目)

・地図・交通手段・営業時間
・問い合わせ方法(電話・メールなど)
・裏表紙にはロゴやWeb情報を簡潔に

この4ページ構成は、営業用・採用用・展示会用のどの用途にも応用が効くベースになります。


必ずしもすべてを載せなくてもOK

もちろん、上記の項目をすべて詰め込む必要はありません。
むしろ、「読んでほしい相手に伝えたいことだけ」を選び抜いて構成することが重要です。

迷ったときは、「このページを見た人が、次にどんな行動を起こしてくれたらうれしいか?」を軸に判断しましょう。


次は“言葉に困らない”ための文例集へ

構成が決まったら、いよいよ原稿作成です。
でも、「代表あいさつってどう書けばいいの?」「理念をどう表現すれば伝わる?」と悩む方も多いはず。

次章では、**そのまま使える“目的別の文例集”**をご紹介します。


第4章|そのまま使える文例集──業種別・構成別に“迷わず書ける”プロの型


「何を書けばいいか分からない」より、「どう書けば伝わるか」で悩もう

会社案内の原稿づくりで多くの方がつまずくのが、「書きたいことはあるけれど、言葉にならない」という壁です。
とくに代表あいさつや企業理念、事業紹介は、ありきたりではつまらない。でも独自の言葉にしようとすると手が止まる──その葛藤は、誰もが通る道です。

この章では、**目的別・業種別に使える“厚めの文例”**と、沿革・会社概要の実用フォーマットをまとめました。ベースとして活用し、自社の言葉で肉付けするだけで「伝わる文章」が完成します。


✅ 代表あいさつの文例|目的別3パターン

【営業・信頼獲得系】

平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
弊社は創業以来、地域に根差した●●業を通じて、数多くのお客様と信頼関係を築いてまいりました。
私たちは、単にモノを納めるだけでなく、“問題解決のパートナー”としての役割を果たすことを使命としています。
社員一人ひとりが誠実さと責任感を持ち、最後まで仕事に向き合う。そんな組織づくりをこれからも大切にしながら、皆さまにとって安心して相談できる存在であり続けたいと考えております。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

【採用・共感重視系】

私たちは「人のつながりこそが、企業の原動力」だと考えています。
商品やサービスのクオリティはもちろん大切ですが、最後に選ばれるのは“人”です。だからこそ、社員が互いに支え合い、失敗を恐れず挑戦できる環境づくりを何より大切にしています。
会社の未来をつくるのは、いま目の前にいる“あなた”かもしれません。
経験よりも、誠実に向き合う姿勢や、チームの一員として成長したいという気持ちを、私たちは何よりも尊重します。
一緒に働く日を、楽しみにしています。

【地元密着・地域連携型】

新潟というこの街で、私たちは長年にわたり地元の皆さまとともに歩んでまいりました。
会社は地域に育てられ、地域に応える責任がある──それが、私たちの根底にある想いです。
どんなに時代が変わっても、必要とされる会社であるために、私たちは“小回りの利く対応力”と“顔が見える信頼関係”を強みとし、これからも地元の課題に寄り添い続けます。
「あそこに頼めば安心だよね」と言っていただける企業であり続けられるよう、日々精進してまいります。


✅ 企業理念・ミッション・ビジョンの文例

私たちの企業理念:シンプルで、まっすぐなものづくり。
複雑な時代だからこそ、伝え方も、働き方も、できるだけシンプルでありたい。
余計なことをしない分、目の前のお客様にまっすぐ向き合える。
私たちは、技術や知識だけではなく、“人の気持ちを読み取る力”を大切にしながら、ものづくりに取り組んでいます。
一つひとつの小さな積み重ねが、未来の信頼につながっていく──
その信念を胸に、私たちは今日も手を動かし続けます。


✅ 事業紹介の文例|業種別3パターン

【製造業】

弊社は、産業用機器に使用される精密部品の製造・加工を中心に事業を展開しています。
試作から量産、アセンブリまで一貫して対応できる体制を整えており、複雑な形状や短納期案件にも柔軟に対応可能です。
また、最新のCNC工作機械と熟練オペレーターの技術を融合させることで、品質とコストの最適化を実現。
「困ったときに頼れる加工屋」として、数多くのお取引先様にご評価いただいております。

【IT・システム開発】

中小企業の業務改善をテーマに、オーダーメイドの業務支援システムやWebアプリの開発を行っています。
ユーザーインタビューからUI設計、開発・保守までワンストップで対応し、「現場で本当に使えるツール」を提供することを何より重視しています。
複雑なシステムよりも、“使い続けられるシステム”を。導入後の活用サポートや社内研修まで伴走し、長く信頼されるパートナーを目指しています。

【建設・住宅】

一戸建て・店舗改装・リノベーションを手がける建設会社として、「人の暮らしに寄り添う空間づくり」をコンセプトに施工を行っています。
デザイン性やコストパフォーマンスだけでなく、“そこに住む人・使う人の人生”を想像しながらプランニングを進めることを大切にしています。
設計から施工管理、引き渡し後のメンテナンスまで、一貫して顔が見える体制で対応しています。


✅ 採用パンフ向け|社員の声(例文2本)

「自分の意見を言える風通しの良さが魅力です」
入社して一番驚いたのは、若手の声をしっかり聞いてもらえることでした。
前職では、上司の指示に従うだけの働き方でしたが、当社では「どうしたらもっと良くなるか」を一緒に考え、実行に移すことができます。
失敗を恐れずチャレンジさせてもらえる風土が、自分の成長にもつながっていると実感しています。

「家庭との両立を重視できる働き方に満足しています」
育児と仕事を両立できる職場を探していた中で、当社のフレキシブルな勤務体制に魅力を感じました。
上司や同僚も理解があり、突発的なお休みにも柔軟に対応してもらえるので、本当に助かっています。
仕事と家庭のバランスを大切にしながら、キャリアも諦めずに続けられる環境だと思います。


✅ 展示会・営業現場で使えるキャッチ文

伝えるだけじゃ、届かない。──だから私たちは「届く」印刷を選びます。
新潟市で創業40年。企画・編集・デザイン・印刷までをワンストップで対応し、
中小企業の「伝えたいこと」を“伝わるカタチ”にして届けるのが、私たちの仕事です。


✅ 沿革の書き方フォーマット(例文つき)

2003年 新潟市にて創業(個人事業として印刷業を開始)
2006年 有限会社に法人化/事務所拡張
2011年 A3対応オンデマンド印刷機導入
2015年 社名を株式会社●●に変更/新ロゴ発表
2022年 オンライン入稿・データチェック体制を強化

※「社歴が短い=載せられない」ではありません。たとえ2〜3行でも構いません。


✅ 会社概要の書き方フォーマット(掲載用)

【会社名】株式会社●●●
【所在地】〒950-0000 新潟県新潟市中央区●丁目●番●号
【設立】2006年4月
【代表者】代表取締役 ●● ●●
【資本金】1,000万円
【従業員数】15名(パート含む)
【事業内容】商業印刷、販促物企画、Web制作
【取引銀行】第四北越銀行、新潟信用金庫
【主要取引先】県内外の官公庁、教育機関、民間企業



この章をベースに、次章ではいよいよ**原稿を紙面にどう落とし込むか?**という実務的な話──仕上がりサイズ・レイアウト・印刷物としての構成を解説します。


第5章|仕上がりサイズとページ構成──“4ページ”が選ばれる理由とは?


「どんな形で仕上げるか」は、内容と同じくらい大事な設計

会社案内の中身が決まり、原稿も書けた。
次に考えるべきは、「その情報を、どんな形で紙にまとめるか?」という設計面の話です。
これは見た目だけの問題ではなく、コストや読みやすさ、印象に大きく関わるポイントでもあります。

とくに紙のサイズやページ構成は、はじめての方にはなかなか想像がつきにくい部分。
ここでは、印刷会社の現場で**最も多く採用されている“仕上がり仕様”**と、そこに適した構成方法を解説します。


✅ 最も選ばれるのは「A3二つ折り・両面カラー・全4ページ」

会社案内の印刷物として、最もスタンダードでコスト・使い勝手・仕上がりのバランスが取れているのが以下の仕様です:

  • 仕上がりサイズ:A4(210mm×297mm)

  • 展開サイズ:A3(420mm×297mm)

  • 折り方:中央二つ折り

  • ページ数:A4換算で4ページ構成(表紙・中面2P・裏表紙)

  • 印刷方式:両面カラー印刷(フルカラー)

この「A3二つ折り」は、1枚刷りと冊子印刷のちょうど中間の感覚で扱え、パンフレットとしても信頼感のある体裁になります。


✅ 各ページに“意味”を持たせると伝わる構成に

ただ4ページあるから4つ情報を並べるのではなく、ページごとに「役割」を持たせることが重要です。
以下は実際の現場でよく採用される設計例です:

ページ 内容 目的
1P(表紙) ロゴ・会社名・キャッチコピー・ビジュアル写真 「第一印象」で惹きつける
2P(中面左) 代表あいさつ・企業理念・会社の強みなど 会社の“想い”を語る
3P(中面右) 事業内容・サービス紹介・実績・沿革など 事実・信頼性を伝える
4P(裏表紙) アクセス・地図・連絡先・Web情報など 「次の行動」へつなぐ導線

この構成をベースに、自社の目的(営業・採用・展示会など)に合わせて調整していくと、自然と伝わるパンフレットが完成します。


✅ “読みやすさ”は余白と改行がつくる

どんなに良い情報を載せても、文字が詰まりすぎていたり、写真が小さすぎたりすると読んでもらえません。
紙の面積には限りがあるからこそ、以下のポイントを意識しましょう:

  • 要素の詰め込みすぎはNG(7割の情報密度が目安)

  • 写真は“飾り”ではなく“補足説明”になる位置に配置

  • 1ページ内で話題を詰め込みすぎず、流れを持たせる

必要に応じて6ページや8ページ構成にすることも可能ですが、初めての場合はまずは「A4×4ページ」で構成を組み切るのがおすすめです。


✅ 印刷部数と紙質もあらかじめ相談を

  • 印刷部数は、イベント配布なら300〜500部、営業ツールなら50〜100部程度が目安です。

  • 紙質は、しっかりした印象を与えたい場合は「マットコート135kg」が定番。高級感を出したいなら「マットポスト180kg」など厚めの選択も可能です。

印刷コストは紙の種類・部数・納期によって大きく変わるため、構成が決まった段階で一度、印刷会社に相談してみることをおすすめします。


次章では、いよいよ**原稿と素材をどうやって準備し、印刷会社に渡せばスムーズに進むか?**という実務パートに入ります。


第6章|原稿・素材の準備──印刷会社が喜ぶ“伝わる渡し方”


「何を渡せばいいのか分からない」は誰もが通る道

構成も文章も決まった。いよいよ印刷会社に相談しよう──
でもその前に多くの人がつまずくのが、「どこまで準備して渡せばいいのか?」という悩みです。

印刷物の制作は、原稿・写真・ロゴ・社内情報など、さまざまな素材を組み合わせて形にする共同作業
だからこそ、「きちんと準備された素材」があるかないかで、完成までのスピードも、仕上がりの質も大きく変わります。

この章では、**印刷会社が実際に助かる“理想的な素材の渡し方”**を、具体的に解説していきます。


✅ 渡すべき基本素材リスト(初回相談前に整えておくと◎)

素材項目 内容 形式例
原稿テキスト あいさつ文・事業紹介・会社概要など Word/Excel/Googleドキュメント
写真 社屋・社員・商品・現場風景など JPEG/PNG(なるべく高画質)
ロゴ 会社ロゴデータ AI/EPS(無ければPNGでも可)
図表・表 実績データや組織図など Excel/PowerPoint/PDFなど
地図・アクセス情報 GoogleマップURLや住所情報 テキスト+URL/参考画像

※「完璧なデータ」は不要ですが、「伝えたい情報がそろっている」ことが重要です。


✅ 原稿は“ざっくりでOK”──プロが整えます

「文章はプロじゃないので…」と遠慮される方も多いですが、むしろ“伝えたい中身”さえあれば、文章の整形は印刷会社側が対応可能です。

とくに以下のようなポイントを書き出してもらえると、制作がスムーズになります:

  • 誰に読んでほしいパンフレットか?(営業先/求職者/地元の方など)

  • 自社の強みを3つ挙げるとしたら何か?

  • よく聞かれる質問・説明している内容

  • 他社との違い・大切にしていること

たとえ箇条書きでも、“口語でラフに書いた”メモが一番役立つ原稿になることもあります。


✅ 写真は“多めに”送っておくのが正解

印刷物に使う写真は、画質・向き・構図によって使用の可否が分かれます
たとえばスマホで撮った写真でも使えるケースもあれば、ポスター印刷には不向きな解像度もあります。

よって、最初から「使える写真だけを厳選」するのではなく、

  • 社屋外観(昼・夕方など数パターン)

  • 社員・現場風景(加工前の自然な状態)

  • 商品・機材・手元の作業シーンなど

多めに用意し、“使えそうなものを選んでもらう”という感覚で渡すのが効果的です。


✅ ロゴデータは「元データ」があると仕上がりが変わる

会社案内で意外と見落とされがちなのがロゴデータ。
とくに印刷用では、.ai(Illustrator)や .eps の形式が理想です。
もし無ければ、できるだけ背景が透けていない高画質なPNG画像を提出しましょう。

※「名刺のスキャン」や「ホームページのスクショ」では画質不足になりがちなので注意が必要です。


✅ データ共有はオンラインでもOK。フォルダ構成が丁寧だとプロも助かる

やり取りの際には、以下のように素材フォルダを分けて渡すと好印象です:


会社案内用素材/
├── 01_原稿(WordまたはGoogleDoc)
├── 02_写真(社屋・商品・人物など)
├── 03_ロゴ(ai/pngなど)
├── 04_図表や資料(Excelなど)
└── 05_参考資料(旧パンフレット、Web情報など)


Googleドライブ/Dropbox/ファイル便など、オンライン共有でまったく問題ありません。


第7章|見た目とデザイン──読みやすく、印象に残すレイアウトの考え方


どんなに良い内容でも、読まれなければ意味がない

せっかく文章や写真が整っていても、それが“読まれるデザイン”になっていなければ意味がありません。
会社案内は“見せるもの”であると同時に、“読んでもらうもの”。
この2つを両立するには、視線の流れ・余白・色づかい・写真の配置など、レイアウトの基本を押さえる必要があります。

ここでは、印刷会社の現場でよく使われている「読みやすく・印象に残るデザインの考え方」をご紹介します。


✅ 1. 視線の“流れ”をつくる

人の視線は基本的に、左上から右下へと流れると言われています。
そのため、会社案内でも以下のような構成が読まれやすくなります:

  • 見出し → 写真 → 本文 → ボックス要素(実績・データなど)

たとえば「代表あいさつ」のページでは、

  • 上部:見出し+写真(代表の顔写真)
  • 中央:メッセージ本文
  • 下部:経歴や会社の信念をまとめたボックス

という構成にするだけで、視線誘導が自然になり、“読まれる確率”が大きく上がります。


✅ 2. 余白は“無駄”ではない──読みやすさの正体

詰め込みすぎたデザインは「情報が多くて疲れる」という印象を与えがちです。
特に文字情報が多い会社案内では、行間・段落間・写真周りの余白をしっかりとることで、格段に読みやすくなります。

目安としては、

  • 文字ブロックは1ページに3〜4かたまり程度

  • 改行は2行ごとに1つ入れる感覚で

  • 写真と文字の間には、必ず余白を1cm以上確保

このような「呼吸できる空間」があることで、読者のストレスは大きく軽減されます。


✅ 3. 写真は“飾り”ではなく“ストーリー”

よくある失敗が、とりあえず写真を並べただけのページです。
写真は、文字では伝わらない情報──たとえば空気感や規模感、雰囲気──を伝える大事な要素です。

たとえば:

  • 社員紹介のページには“働く姿”の写真

  • 会社紹介では“社屋外観”+“街の景色”をセットに

  • 実績紹介では“成果物”と“使っている様子”の対比

など、写真同士の“意味的なつながり”を意識して配置すると、紙面全体の説得力が一気に増します。


✅ 4. 色の使い方は「数を絞って統一感を」

色づかいは、パンフレット全体の印象を左右する重要な要素です。
会社案内では以下の原則を意識するのが効果的です:

  • 基本色は2〜3色に絞る(例:紺・白・アクセントでオレンジ)

  • 会社のロゴやCIカラーに合わせた色選び

  • 採用パンフは柔らかめのパステル、営業向けは信頼感ある寒色系が基本

色が多すぎると印象がバラつきます。**「読んだあとに色で会社を思い出してもらえるか?」**という視点で調整するのがベストです。


✅ 5. フォント選びは“印象操作”のカギ

フォントには感情があります。たとえば、

  • ゴシック体:読みやすく、フラットで誠実な印象

  • 明朝体:品格と信頼感が出るが、読みにくくなりやすい

  • 丸ゴシック:親しみやすさ、やさしい印象(採用向けに◎)

パンフレットでは、見出し・本文・強調部分でフォントを使い分けると、読みやすく印象的になります。


✅ 最終チェックは「誰かに読んでもらう」

デザインが整ったら、社外の人や第三者に一度見せることをおすすめします。
「見づらい」「意味が伝わらない」など、客観的なフィードバックをもらうことで、完成度は確実に上がります。


第8章|印刷・納品の流れ──よくあるトラブルと“納期崩壊”を防ぐコツ


「あとは印刷だけ」なのに、意外とつまずく工程です

構成を決め、原稿を揃え、デザインも完成──
でも、いざ印刷と納品の段階で「思ったより時間がかかる」「納期に間に合わない」といったトラブルが起こることは少なくありません。

この章では、印刷会社とスムーズにやりとりするために必要な流れと、現場でよくあるトラブルとその回避法をわかりやすく解説します。


✅ 印刷までの一般的な流れ(A3二つ折り4P想定)

  1. データ入稿(原稿・写真・ロゴなど)

  2. 初稿制作(レイアウトラフの提案)

  3. 初稿確認(誤字・内容・構成などチェック)

  4. 修正依頼 → 再校正(通常1〜2回)

  5. 最終確認(校了=印刷OKのサイン)

  6. 印刷工程(通常3~5営業日)

  7. 納品(宅配・手渡しなど)

※これで約2〜3週間が標準的な目安になります。繁忙期はプラス1週間見ておくのが安心です。


✅ よくあるトラブル①:初校の確認が遅れる

制作側から初校(最初のデザイン案)が出たのに、「忙しくて見るのが遅れた」というケースは非常に多いです。
これだけで1週間納期が後ろにずれ込みます。

→ 対策:あらかじめ初校の“確認予定日”を共有しておく。
「〇日に初稿確認/〇日に修正/〇日に校了」というスケジュールを最初に組むと、全体がスムーズになります。


✅ よくあるトラブル②:PDF校正の見落とし

PDFで確認する場合、小さな誤字や行間のズレを見逃しがちです。
特にスマホ画面だけで確認すると、フォントの読み間違いやレイアウト崩れに気づけません。

→ 対策:必ず“紙に印刷して”校正する。
A4用紙に出力して、手元で赤入れするだけで精度が一気に上がります。


✅ よくあるトラブル③:ロゴや写真の解像度不足

印刷直前に「この写真では画質が足りません」「ロゴが粗いです」と判明するケースも頻出です。
結果として、代替案の用意や再スキャンなどで予定が大幅に遅れることも。

→ 対策:写真・ロゴは“最初にまとめてチェック”しておく。
印刷用に使える画質かどうか、早い段階で印刷会社に見てもらうことで後工程の崩壊を防げます。


✅ 校了(こうりょう)とは?──最終の「印刷OKサイン」

“校了”とは「すべて確認済み。このまま印刷してください」という最終チェックの合図です。
これをもって「後戻りはできません」という状態になるため、校了前の確認は慎重に行う必要があります。

**校了後の修正は基本的に不可。**仮にできたとしても別途費用がかかるので注意が必要です。


✅ 納品の形式と相談のタイミング

印刷物の納品は、以下のパターンから選ばれることが多いです:

  • 指定住所へ宅配(ヤマト・佐川など)

  • 手渡し納品(地元の印刷会社に依頼した場合)

  • 展示会場や営業先などへの“直送”も可能

→ 対策:納品日と場所は、制作開始時に相談しておく。
「この日までに確実に必要」という納期がある場合は、デザインの段階で逆算して進めましょう。


✅ 納期がタイトな場合は“早めの仮予約”が有効

特に年度末・新年度・採用シーズンなどは印刷工場が混み合うため、「印刷枠」が埋まってしまうことも。
納品日が決まっているなら、早めに“枠の確保”だけしておくのもプロの進め方です。


第9章|まとめ|“伝える覚悟”がある会社案内は、必ず届く


会社案内は、単なる印刷物ではありません

会社案内とは、会社の名刺でも、商品カタログでもありません。
それは、「この会社は、どんな人がいて、どんな考えで仕事をしているのか」を伝えるための“メッセージ”です。

私たちが日々手がけている印刷物の中でも、会社案内ほど人と企業の本質がにじみ出るツールはありません。

たとえそれが4ページという限られたスペースでも、そこには、あなたの会社が歩んできた道、向かっている未来、そして仕事に込める想いが確かに表れます。


今の時代にこそ「紙の会社案内」が生きる理由

「うちにはホームページがあるから、紙の案内はいらないのでは?」
そう感じる方もいるかもしれません。

でも、会社案内は**ホームページの“紙での具現化”**です。
違いは、“手渡せる”という点にあります。

  • 名刺交換のその場で

  • 展示会のブースで

  • 商談の冒頭で

  • 採用説明会の最前列で

会社案内は、デジタルでは伝わりにくい“質感”や“温度感”を補ってくれるメディアなのです。


情報の設計から印刷まで、「伝えることをあきらめない姿勢」がすべて

デザインが洗練されていても、紙が上質でも、そこに会社のメッセージが込められていなければ意味はありません。
逆に、多少デザインが素朴でも、「どんな会社なのか」「誰のために何をしているのか」が伝わる会社案内は、しっかりと相手の心に届きます。

このブログが、あなたの会社の魅力を正しく伝える一歩になれば幸いです。
そして何より、「ちゃんと伝えたい」というあなたの姿勢こそが、会社案内を通じて最も伝わるメッセージになるのです。


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