blue(ブルー)の語源とは?──暗い“青”から爽やかな“信頼の色”へ変わった理由

ようこそ![新潟市の印刷会社・株式会社新潟フレキソ] のブログへ 企業・個人事業主様の印刷・販促物制作をサポートしています。


0章|導入──「blue」は最初から“爽やか”ではなかった


空と海の色。
清潔感やクールな印象。
現代の blue は、とてもポジティブな色名です。

しかし、言語史をたどると──

blue=暗い、沈む、憂鬱

と結びついていた時期もあるとされています。

色の名前は、社会や文化とともに変化するもの。
blue の歴史を覗いてみましょう。


1章|語源──「暗めの青」を表す言葉がルーツとされる


現代英語の blue は、
古フランス語 bleu を経て英語に入ったと考えられています。

さらにその背景には、
ゲルマン語派の語(例えば blæwaz など)があり、

青黒さ・鈍い青みを帯びた色

を表していたという説が主流です。

当時の青は、
現代のように明るく鮮やかなものではなく、
濃く暗い印象の青だったと推測されています。


2章|文化①──青は“貴重な色”だった時代がある


歴史的に、青い染料は貴重でした。
特に西洋では、

  • ラピスラズリ由来のウルトラマリン:高価な顔料

  • 藍染め:交易で広まった技術

といった背景があり、
入手が限られていたことから

権威・神聖・格式

を象徴した場面が多かったと記録されています。

ただし、青の価値づけは
文化や地域によって大きく異なります。


3章|文化②──blue=憂鬱・悲しみの色というイメージ


英語では blue が
「憂鬱」「悲しみ」の意味でも使われます。

  • feel blue(悲しい気分)

  • blues(ブルース音楽など)

この背景は諸説あり、

  • 暗い色味→沈んだ気持ちと重ねられた説

  • 船乗りの喪文化に由来する説

などが挙げられます。

青が“心の陰り”を映す色
として扱われた時代があったと考えられています。


4章|近代以降──“空と海の青”がイメージを変えた


顔料が量産できるようになったことで、
青は一気に人々の身近な色へ。

同時に、

  • 果てなく広がる空の青

  • 生命を育む海の青

が象徴するイメージが強まりました。

その結果、現代の blue は

  • 信頼感

  • 清潔感

  • 知性

  • 爽やかさ

などの ポジティブな意味の中心に。

企業ロゴに青が多い
のも、この印象の変化と関係すると考えられています。


まとめ──blueは文化とともに“意味の軸”が変わった色

時代 blue の主な印象(代表例)
古い時代 暗さ、喪、神秘性
一部地域での近代 高価・聖なる色
現代 空と海の色/信頼・清潔・爽やかさ

つまり、

blue は「憂鬱の青」から「希望の青」へと変化してきた
色のイメージが歴史とともに塗り替わった代表例といえます。


📌[新潟市の印刷会社・株式会社新潟フレキソ]

▶地元企業様や個人事業主様をサポートし、シール・名刺・チラシ・封筒・冊子・伝票からTシャツプリントまで、幅広く承っています。

新潟でオリジナルグッズを作成するなら!オリジーへ!

↑オリジーではTシャツやグッズを作成してます!インスタで作品公開してます!


🔗こちらの記事もおすすめ

青とは?意味・心理・文化・顔料・印刷・色コードまで徹底解説|科学と歴史で知る“世界で最も特別な色”

REDの語源とは?|古英語・印欧祖語に遡る“赤”の成り立ちと歴史をやさしく解説

Yellow の語源|なぜ黄色は「光の色」なのか?歴史と意味をわかりやすく解説

green(グリーン)の語源|なぜ「緑」は若さと成長の象徴なのか?歴史と意味をやさしく解説

COLOR(カラー)の語源とは?──ラテン語から生まれた「色」の本当の意味

banner(バナー)の語源とは?旗・幟・横断幕との違いまで完全ガイド

BOOKとは?語源は「木」だった|ブックの歴史・成り立ちをやさしく解説

インディゴ・藍・ジーンズ・ネイビーの違いとは?──人類が惹かれた“青”のすべて

エジプシャンブルーとは?紀元前3000年に誕生した世界最古の合成顔料と古代エジプトの色彩技術

プルシアンブルーとは?──偶然の発見で絵画・印刷・科学を変えた“革命の青”