日本で唯一“色”が入った県名は青森!森が青い理由と今の赤いブランドイメージ

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第0章|導入:日本で唯一「色」が付く県名、青森


日本で唯一の“色入り”県名

日本の47都道府県名の中で、色の名前が付いているのは青森県だけ
「青森」という名前は誰もが知っていますが、「あれ、森って緑じゃない?」と不思議に思ったことはありませんか?


「青森」という名前の不思議

青森はりんごやマグロ、ねぶた祭りなど観光資源が豊富で、「赤」のイメージすら強い県です。
それなのに、なぜ「青い森」という名前が付いたのか──。
その答えは江戸時代の港町の歴史と、昔の日本語の色の概念に隠されています。


この記事でわかること

この記事では、

  • 青森県名に「青」が入った理由

  • 昔の日本語における“青=緑”の文化

  • 江戸時代の港町が生んだ地名の由来

  • 現代の「赤いブランドカラー」とのギャップ

この流れで、青森の名前の秘密をわかりやすく解説していきます。
名前の歴史を知れば、青森がもっと魅力的に見えるはずです。


第1章|森が青?昔の日本語では緑も“青”だった


昔の日本語で「青」は緑を含む色

現代の感覚では「森=緑」ですが、昔の日本語では青は緑を含む広い意味の色を指していました。
「青々とした稲」「青信号」「青菜」など、今も“緑なのに青”という表現が残っています。
つまり「青森」は“深い緑に覆われた森”という意味で、何もおかしくない名前だったのです。


「青」という言葉の古い文化的背景

古代から中世にかけて、日本語の色名は今よりずっと少なく、青は青・緑・灰色までを含む広義の色でした。
平安時代の着物や工芸品の色記録を見ても、「青」が指す色は非常に幅広いことがわかります。
このため、江戸時代の人々が「青森」と名付けても、当時は自然な表現だったわけです。


「青」という響きが与えるイメージ

青は古来より清らかさや若々しさの象徴でもありました。
「青二才」という言葉が未熟さを示すように、青には生命力や初々しさのニュアンスもあり、
緑豊かな森を表現するにはふさわしい言葉だったといえるでしょう。


第2章|青森という地名の誕生と歴史背景


江戸時代初期、港町として誕生した青森

青森という地名が生まれたのは江戸時代初期の津軽藩の時代。
当時の津軽地方では、北前船の寄港地として整備された新しい港町がありました。
その港を見守るように立っていたのが、青々とした針葉樹が茂る小高い丘
船乗りたちはこの森を目印にして港へ向かい、「青い森」と呼ぶようになったのです。


地名は自然景観から名付けられた

江戸期の地名には、地形や自然景観をそのまま表すケースが多くあります。
「青森」もまさにその典型で、港町と森が密接に結びついた名前でした。
港を利用する人々にとって、「青い森」は安全な帰港のシンボルだったのです。


青森県名への定着

その後、港町の名前が地域全体を指す呼び名となり、明治時代の廃藩置県で正式に「青森県」となりました。
つまり、青森という県名は江戸時代の港町文化を背景にした歴史遺産なのです。


第3章|今は“赤”のイメージがブランド化!


青森りんご:世界に誇る赤いブランド

今の青森と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、真っ赤な青森りんご
生産量は日本一で、輸出ブランドとしても世界的に知られています。
この「赤い果実」が青森のイメージを大きく変えた要因のひとつです。


大間の本マグロ:漁港の赤い宝

青森県大間町の本マグロも世界的ブランド。
豊洲市場の初競りで高値がつくことで有名で、
県の名前と並んで「赤いマグロ」のイメージも強く根付いています。


ねぶた祭りの赤い灯りと迫力の演出

青森市のねぶた祭りは、巨大な山車と赤やオレンジの灯りが夜の街を彩ります。
夏の青森を代表するこの祭りも、青森=赤のイメージを後押ししています。


「青森」という名前と「赤いブランドカラー」のギャップ

名前は青なのに、ブランドイメージは赤。
このギャップが観光や特産品のPRで強烈な印象を与え、
青森を全国的にもユニークな存在にしています。


第4章|まとめ:名前の歴史とブランドカラーのギャップを楽しむ


「青森」は古語の名残を伝える貴重な県名

日本で唯一、県名に色の名前が入っている青森県。
「青」という言葉は昔は緑も含む広い意味で使われ、
江戸時代の港町を見守る深い森の姿から名付けられました。
青森という地名は、古語と歴史がそのまま残った貴重な文化遺産でもあるのです。


森と港町の歴史を背景にした名前

江戸時代、北前船の寄港地として栄えた港町と、その象徴だった森。
その風景を表す「青い森」という呼び名が、やがて地域全体を指す県名となりました。
地名を通じて当時の人々の暮らしや景色を感じられます。


今は「赤」のブランドカラーで世界へ

現代の青森は、りんご・マグロ・ねぶた祭りといった赤を象徴する名産や祭りで知られます。
県名の青とブランドカラーの赤のギャップが、観光や特産品のPRをさらに印象的にしているのです。


地名と色で楽しむ地域文化

「青森」という名前の意味を知れば、
旅先で目にする景色や特産品も、より深く味わえるはず。
歴史の青とブランドの赤──その対比が青森県の魅力のひとつです。


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