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0章|赤点とは?──なぜ“赤”で落第を示すのか
テストの答案って、
良くても悪くても赤ペンで採点されますよね。
なのに──
赤点だけは不合格の象徴として扱われる。
なぜ赤なのか?
そこには、成績表の記載の仕方と
視覚心理が重なった理由があると考えられています。
1章|赤点の語源──「成績表の赤い文字」が転じた説が有力
赤点(あかてん)という言葉の由来には諸説ありますが、
もっとも一般的に紹介されているのがこの説です。
成績表や通知表で、不合格・最低評価の点数を赤い文字(朱書き)で記していた
通常の科目は黒などで記入し、
進級基準に満たない点数だけを赤で目立たせる。
その “赤い字で書かれた点数” が
やがて
赤点=落第点・欠点
という意味で広まっていったと考えられています。
2章|なぜ赤?──間違い・注意を示す文化的な色
赤という色は、長い歴史の中で
-
注意喚起
-
危険の警告
-
誤りの指摘
-
重要箇所の強調
を示す役割で使われてきました。
また、人間の視覚は赤に強く反応しやすいため、
チェック色として合理的だったという背景もあります。
3章|戦後教育で全国に広まった「赤点」文化
戦後、日本の学校教育が全国に広がる中で
-
採点方法の標準化
-
成績管理の制度化
-
赤い文字による強調の慣習の普及
が同時に進行しました。
その結果、
赤点=成績不良を示す言葉
として、全国的に定着したと見られています。
4章|現代の赤点──数値よりも“危険域”の象徴
現在の赤点基準は、学校や科目によって異なります。
例:
-
60点未満
-
内申評価が基準に届かない
-
単位取得ライン以下
など様々ですが、共通しているのは、
赤点=落第の危険ゾーン
というイメージが教育文化として続いていること。
強調色=赤という心理が
言葉の印象に影響を残し続けているのです。
まとめ|色と教育が作ったことば「赤点」
| 要点 | 内容 |
|---|---|
| 語源(有力説) | 成績表で低い点数を赤字で記載したことに由来 |
| 赤が選ばれた理由 | 注意・危険・強調の色として利用されてきたため |
| 文化背景 | 戦後の教育標準化で全国に普及 |
赤い印を見るとドキッとする感覚は、
単なる色の効果ではなく――
教育の中で培われた、私たち共通の“赤の記憶”
と言えるのかもしれません。
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