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0章|導入──生まれた命はなぜ“赤”と呼ばれた?
毎日のように使う「赤ちゃん」。
でも、よく考えると不思議な言葉です。
なぜ「青ちゃん」でも「白ちゃん」でもなく、赤ちゃんなのか?
そこには、日本語が育んできた 色の感覚 と、
人々が生まれた命をどのように見つめてきたかという歴史が関わっています。
1章|語源──“赤”は「新生」や「無垢」を象徴する色だった
「赤ちゃん」の語源について、古くからいくつか説があります。
その代表例が次の2つです。
●説①:肌の赤み由来説
生まれたばかりの赤ちゃんは、皮膚が薄く血流が透けて赤く見えることが多い。
古代の人はその姿に 生まれたばかりの生命力 を感じていたと考えられています。
●説②:赤=魔除け・守護の色という文化説
日本の伝統では“赤”は
-
病や災いを遠ざける
-
祝いごとの色
として特別視されてきました。
例:
-
神社の鳥居の朱色
-
産着や祝い事に「赤」が使われる習慣
生まれた命に守りの色としての赤が結びついた、という解釈です。
2章|歴史──「赤子」→「赤ん坊」→「赤ちゃん」
言葉は時代とともに変化します。
-
古語では 赤子(あかご) が一般的
-
室町〜江戸期には
赤ん坊(=小さな子という意味の「坊」が付加) -
近代以降は親しみのある呼び方として
赤ちゃん が広く使われるように
語感の柔らかさから、現代では
「赤ん坊」より「赤ちゃん」が主流となりました。
3章|文化──赤は「生まれたての世界」を象徴した
「赤ちゃん」という呼び名が広まった背景には、
赤という色が持つ文化的イメージも影響したと考えられます。
●赤い肌=“生の証し”
赤は
-
血の色
-
命が宿る色
と重ねられ、「生まれたばかりの存在」の象徴に。
●赤は守りと祈りの色
古くから赤には
-
魔除け
-
邪気を払う
といった意味が込められてきました。
そのため赤ちゃんは
守るべき生命を象徴する存在 として捉えられたのでしょう。
4章|まとめ──赤ちゃんの“赤”は、命の尊さを映す色
赤ちゃんの「赤」は、単に肌の色だけで説明できないほど、
日本の文化や信仰と深く結びついています。
-
生まれたばかりの生命力の象徴
-
無垢さと新しい始まり
-
魔除けと守りの色
-
お祝いごとの色
こうしたイメージが支え合いながら、
命の色=赤 が言葉に刻まれてきたと考えられます。
つまり「赤ちゃん」という言葉には、
新しい命を大切に思う気持ち が込められているのです。
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