第1章:請求書とは?意味・役割・関連書類との違いを完全解説【保存版】
◆ 請求書とは?簡単に言えば「正式なお金のお願い状」
請求書(せいきゅうしょ)とは、商品やサービスの提供に対して、「いくら支払ってください」という金額と支払い条件を正式に伝える書類です。
もっと言えば、「あなたに対して、これだけの対価を請求する正当な理由があります」という取引の証明書。ただの伝票ではなく、契約の履行や金銭の受け渡しに関わる超重要書類です。
たとえば以下のような場面で使われます:
-
印刷会社がパンフレット制作費をクライアントに請求するとき
-
美容室が内装業者からの備品請求を受けるとき
-
飲食店が仕入れ業者からの請求を確認するとき
-
フリーランスが納品した原稿に対して報酬を請求するとき
つまり、ほぼすべてのビジネスシーンで必要不可欠な存在なんです。
◆ 請求書の3大役割
請求書には、以下のような極めて重要な3つの役割があります:
-
代金請求の証拠
「これだけの仕事(or商品)を納品したので、○○円支払ってください」と記録を残すことで、支払いの根拠が明確になります。 -
取引の記録と会計処理の元資料
経理や税務申告の際に、帳簿と突き合わせて整合性を取るための基礎資料になります。 -
企業間の信頼を守る
請求書の発行が適切でなければ、「この会社大丈夫かな?」と信用不安に直結します。書式や書き方も「見られている」ポイントです。
◆ 請求書と他の書類との違い一覧
ビジネスではよく似た書類が複数ありますが、それぞれ役割が異なります:
書類名 | 目的 | タイミング | 請求書との違い |
---|---|---|---|
見積書 | 提案・価格提示 | 取引前 | 予想コストを伝える書類 |
発注書 | 注文依頼 | 取引開始時 | 相手に仕事を依頼するための書類 |
納品書 | 商品の納品証明 | 商品到着時 | 納品した事実の確認 |
明細書 | 内訳の詳細記載 | 請求時・参考用 | 請求書の補足的な位置付け |
領収書 | 支払の証明書 | 支払後 | 請求に対する支払い完了を証明 |
→ 請求書は「取引後、支払い前」に発行する書類であり、各フェーズをつなぐ接点です。
◆ 法律的に請求書は発行しないといけないの?
実は、法律で請求書の発行が義務付けられているわけではありません。
ただし、消費税法や法人税法における帳簿・証憑書類の保存義務があるため、実務的には必須です。
そして、2023年10月に導入されたインボイス制度では、仕入税額控除の要件として「適格請求書」の保存が必須に。
つまり、「出さなければ損をする」時代が来ています。
◆ フリーランス・個人事業主にも請求書は必要?
絶対に必要です。理由は3つ:
-
ビジネスとしての信頼性を高めるため
「口約束だけ」「メールだけ」よりも、書類で正式にやり取りすることが信頼構築につながります。 -
収入記録として必要
帳簿づけや確定申告で収入の証明になります。税務調査で「どこからいくらもらったか」説明する根拠書類になります。 -
支払い遅延を防ぐ
「払う側」が確認しやすい書類になっていることで、支払いの抜け・漏れを防げます。
→ misoca・freee・マネーフォワードクラウドなど、クラウド請求書発行ツールも豊富で簡単!
◆ 英語で請求書は“Invoice(インボイス)”
請求書は英語で「Invoice」と呼びます。海外取引では以下のような表現が多用されます。
日本語 | 英語表現 |
---|---|
請求書番号 | Invoice No. |
請求日 | Billing Date |
支払期限 | Payment Due |
合計金額 | Total Amount Due |
振込先口座 | Bank Details |
→ 海外クライアントとのやり取りでも、請求書のスタイル・構成は共通語になっています。
◆ 請求書は「ビジネスの顔」になることもある
ここが印刷会社ならではの視点です。
紙で出す請求書には、企業の品格・誠実さ・こだわりがにじみます。
-
きれいなレイアウト
-
わかりやすい内訳欄
-
誤字脱字なし
-
適切な用紙選び(複写式やミシン目付きなど)
それがそのまま、「この会社ちゃんとしてるな」「この人にまた頼もう」と思わせる印象形成ツールになるんです。
第2章:請求書の書き方と記載項目完全マニュアル【テンプレ付きで徹底解説】
◆ 請求書に「書くべき項目」は意外と多い!
請求書はただ金額を書けばいいと思っていませんか?
実際は、以下のように10項目以上の情報を的確に記載する必要があります。
しかも、それぞれの配置や文言には意味があるのです。
以下が一般的な請求書の基本構成です:
【請求書の記載項目一覧】
項目名 | 説明 | ポイント |
---|---|---|
請求書タイトル | 「請求書」「INVOICE」など | 見やすく、上部中央に配置 |
請求書番号(管理番号) | 連番で管理 | 会計処理・トラブル回避のため必須 |
請求日 | 書類を発行した日付 | 支払期日の起点になる |
支払期限 | 支払いをお願いする締切日 | 明確に書くことでトラブル防止 |
請求先(宛名) | 相手の会社名・部署名・担当者名 | 「御中」「様」など敬称に注意 |
発行者情報 | 自社名・住所・電話番号など | ロゴ入りでブランディング効果も |
商品・サービス名 | 何を提供したか | わかりやすい商品名・工数記載が◎ |
単価・数量・金額 | 単価×数量で合計を明示 | 単位(時間・個・件)も必ず書く |
消費税・内訳 | 税抜/税込の区別や税率 | インボイス対応では特に注意 |
振込先口座 | 金融機関名・支店・口座番号 | 名義の相違に注意! |
備考欄 | 支払条件・特記事項など | 検収後払い・振込手数料負担など |
◆ 書き方テンプレート:実際の請求書イメージ(図解)
—————————————————–
請求書(INVOICE) No. 2025-0048 請求日:2025年4月30日
—————————————————–
株式会社〇〇〇〇 御中
〒950-XXXX 新潟県新潟市中央区××××
TEL: 025-XXX-XXXX
担当:営業部 ○○様
以下の通りご請求申し上げます。
【件名】ロゴ制作・パンフレット印刷デザイン料
—————————————————–
内容 数量 単価 金額
—————————————————–
ロゴ制作費 1式 50,000円 50,000円
パンフレット印刷費(A4×1000部) 1式 80,000円
—————————————————–
小計 130,000円
消費税(10%) 13,000円
合計金額 **143,000円**
【振込先】〇〇銀行 新潟支店 普通 1234567
口座名義:カ)新潟フレキソ
※振込手数料は御社ご負担にてお願い申し上げます。
—————————————————–
◆ 【重要】インボイス制度に対応するには?
インボイス制度(適格請求書等保存方式)に対応する請求書には、以下の追加項目が必須です:
項目名 | 内容 |
---|---|
登録番号 | 「T」+13桁の番号(例:T1234567890123) |
税率別の記載 | 税率ごとの対象金額と消費税額 |
適格請求書発行事業者の名称 | 登録名と一致している必要あり |
→ 登録番号の記載がないと、相手先が仕入税額控除を受けられません!
テンプレートには、登録番号記載欄を忘れずに!
◆ 単位の書き方:「1式」だけでいいの?
たとえば「ロゴ制作 1式」などが多く見られますが、サービス内容によっては「件」「時間」「人日」などに分けたほうが親切です。
-
【OK】パンフレットデザイン 1式
-
【ベター】パンフレットデザイン(構成2P+表紙1P)3点
→ 見る側の立場になって、納得感のある表記を意識しましょう。
◆ 請求書の番号管理は“超重要”!
「請求書番号?そんなの適当に振ってるよ」
→ それ、トラブルの元です。
番号をつけていないと、こんなリスクが:
-
同じ番号を2回使ってしまい、会計処理で混乱
-
過去の請求書が探せず、再発行が面倒
-
取引先から「番号が抜けてるけど大丈夫?」と信頼低下
→「2025-001」「2025-002」など、発行日+連番で管理するのがオススメ!
◆ 振込先の記載は丁寧に・正確に
よくある間違いがこちら:
-
口座名義が法人名と異なっていて入金エラー
-
支店名の記載がなくて振込時に迷わせる
-
口座の種別(普通・当座)を忘れてトラブル発生
→ 金融機関名・支店名・種別・口座番号・名義(カナ表記も)を明記しましょう。
◆ 「備考欄」は“信用”を作る欄!
実は地味だけど重要なのが備考欄。ここで誠実さが伝わります。
よくある記載例:
-
振込手数料は貴社ご負担にてお願いいたします
-
支払期日は検収完了日の翌月末です
-
本請求書は適格請求書発行事業者によるインボイスです
→ 事務的なやりとりに「丁寧さ」を添えることで、顧客との関係がよくなります!
第3章:請求書の値引き・マイナス表示の正しい書き方|インボイス対応もこれで安心!
◆ 「値引き」ってどう書けばいい?そのままだと逆に危険!
商品やサービスの代金を値引きしたとき、請求書上での表記が曖昧だと信用を損なったり、税務的にNGになることもあります。
たとえば…
NG例:
合計:100,000円
値引き:-10,000円
請求金額:90,000円
→ これはシンプルすぎて“なぜ値引きされたのか”が不明。
◆ 正しい値引きの書き方(明細に入れるのが基本!)
1. 値引きは“明細の一行として記載”が原則。
内容 数量 単価 金額
———————————————-
A4チラシ印刷 1,000枚 @10円 10,000円
デザイン料 1式 50,000円 50,000円
特別値引き 1式 ▲5,000円 -5,000円
———————————————-
小計 55,000円
消費税(10%) 5,500円
合計 60,500円
→ 「なぜ引いているのか」を明記することで、取引の正当性が担保される!
◆ インボイス制度下での値引きはどうする?
インボイス対応の請求書では、税率ごとの「課税対象金額」「税額」が明示されていることが求められます。
したがって、値引きも**「どの税率に対する値引きか」を明記する必要あり!**
【インボイス対応 値引きの書き方例】
品目 | 税率 | 金額(税抜) |
---|---|---|
ロゴ制作費 | 10% | 50,000円 |
値引き(ロゴ制作費) | 10% | ▲5,000円 |
合計(税抜) | – | 45,000円 |
消費税(10%) | – | 4,500円 |
合計(税込) | – | 49,500円 |
→ インボイス制度下では「税抜ベースで値引きして、その分の消費税も変わる」ので要注意!
◆ マイナス表示のルール|返品・キャンセル・調整にも使える!
値引き以外にも「マイナス行」が登場する場面はあります。
-
返品処理:商品が戻された場合の対応
-
キャンセル料の差し引き
-
過去の誤請求の調整
-
キャンペーン割引・ボリュームディスカウント など
これらも、単に「-○○円」と書くだけでなく、理由付きで明記するのがベストです。
◆ 「内税」「外税」どっちで書く?インボイスで変わる?
● 内税(価格に消費税が含まれている)
→ わかりやすいが、インボイス対応ではNGになる場合あり!
● 外税(消費税を別途表記)
→ インボイス制度では原則こちらを使用。
例:
合計(税抜):50,000円
消費税(10%):5,000円
合計(税込):55,000円
→ 値引きがある場合も、税抜金額から引いて、税額を再計算するのが原則!
◆ よくあるNG表記とその改善案
NG表記 | 問題点 | 改善例 |
---|---|---|
値引き:-10,000円 | 内容が不明 | 値引き(ロゴ制作 特別割引):-10,000円 |
総額のみ記載で内訳なし | 消費税・課税区分が不明 | 税抜・税込の内訳を明記する |
税率がバラバラなのに一括値引き | 計算根拠が不透明 | 各税率ごとに値引き内容を分けて記載 |
◆ マイナス表示は“見せ方”がすべて
マイナス表示って、書類の印象を大きく左右します。
ただの「赤字」「マイナス」じゃなく、こう見せることで信頼感が高まります:
-
「特別値引き」「早期入稿割引」「取引継続感謝割」など、ポジティブな表現
-
1行目にマイナスを書くのではなく、納得のいく流れで配置
-
PDFや紙では、文字色や強調で読みやすさを調整
→ 「帳票の美しさ」は、仕事の誠実さを映す鏡です。
◆ まとめ:値引きやマイナスも、正しく・美しく・インボイス対応で!
-
値引きは明細行として記載が原則
-
インボイス対応では、税率ごとの記載を忘れずに
-
理由を添えて、納得感のある書式で提示
-
マイナス表記も丁寧に扱えば、信頼とリピートにつながる
第4章:請求書の送付・封筒・マナー完全ガイド|郵送もメールもこれで完璧!
◆ 請求書を「送る」=実は一番トラブルが起きやすい工程!
請求書を作成したあと、「どう送るか」まで意識してますか?
実は送付ミス、封筒の宛名ミス、失礼な言い回し、送付漏れ…など、送る段階でトラブルが頻発します。
だからこそ、ここでしっかりマナー・作法・プロの型を覚えておきましょう!
◆ 請求書はメールと郵送、どっちが正解?
● メールで送る(PDF添付)
-
速い・コストがかからない・保存しやすい
-
クラウド会計ソフトやテンプレとの相性◎
-
インボイス制度下でもPDF保存でOK(相手が電子保存に同意していれば)
● 郵送で送る(紙で封書)
-
信頼感・公的書類としての格式が強い
-
特に年配企業・士業・自治体では紙文化が根強い
-
複写式請求書・捺印ありの正式書面はやはり紙が安心
→ 相手の属性や慣習に合わせて選ぶのが正解!
◆ 郵送する場合のチェックリスト
項目 チェックポイント 封筒 長3(A4三つ折り) or 角2(A4そのまま) 宛名 会社名・部署名・担当者名まで正確に! 「請求書在中」 ゴム印 or 手書きで封筒表に明記(赤字が基本) 送付状 ビジネス敬語で簡潔に(例文あり) 折り方 A4は「三つ折り」が基本(観音開きはNG) 切手 重量オーバーに注意!請求書+送付状で約25g程度が目安
◆ 封筒の書き方のポイント
【長3封筒を使用する場合の記載例】
〒123-4567
東京都千代田区丸の内1-2-3
株式会社〇〇〇〇
営業部 ○○○○ 様(右下 or 中央に赤文字で)
□ 請求書在中
-
「御中」と「様」は併用NG
→ 部署宛ては「御中」、個人宛ては「様」で統一! -
社名や部署名を略さず記載するのがマナー
-
赤い二重線で「請求書在中」マークを囲むとさらに丁寧
◆ 送付状の書き方:たった4行で印象UPする例文テンプレ
拝啓 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、下記の通り請求書を送付申し上げますので、ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。※請求書1通(A4×1枚)
敬具
→ シンプルだけど誠実。ミスも少なく、すぐ使える!
◆ 英語で送るときのビジネスフレーズ(越境EC・輸出対応)
Dear Mr. Smith,
Please find attached the invoice for our recent transaction.
Should you have any questions, feel free to contact us.
We appreciate your business.Best regards,
〇〇〇〇(会社名)
→ 海外クライアントには、請求書名:Invoice + 取引番号もメール本文に記載するとベター!
◆ 封入時の「折り方」も地味に重要です
A4用紙を3つ折りで封筒に入れる際、折り方の基本は:
-
上から1/3を折る
-
下から1/3を折る
-
開いたときに「タイトル(請求書)」が見えるように!
→ 開封後に**「何の書類かすぐわかる」構造がベスト!**
◆ よくある送付トラブルとその対処法
トラブル 原因 対策 届かない 宛先ミス・切手不足 二重確認、返信封筒の導入 宛名が間違っている 敬称ミス or 誤字 顧客情報はExcel管理+複数人確認 送ったつもりが送ってない 紙管理の限界 クラウド管理 or 発送履歴を必ず記録
◆ まとめ:請求書の送付も“仕事のうち”!
-
郵送 or メールは相手の文化に合わせて選ぶ
-
封筒・送付状・折り方に気配りを
-
「請求書在中」マークや封筒印刷もプロ仕様にすると好印象
第5章:請求書トラブル対策Q&A|ありがちな失敗と正しい対応まとめ!
◆ Q1. 請求書を間違えて送ってしまった!どうする?
A:すぐに【正しい請求書+お詫び文】を再送しましょう!
間違い例:
-
金額や消費税の計算ミス
-
請求日・支払期日の誤り
-
請求先の社名・担当者名を間違えた
【お詫び文例(送付状に添える)】
-
-
この度は弊社の請求書に誤りがございましたこと、深くお詫び申し上げます。
正しい請求書を改めてお送りいたしますので、何卒ご査収のほどお願い申し上げます。
→ ポイントは、「即対応・誠実な説明・再発防止の姿勢」!
◆ Q2. 請求書を送ったけど「未着」って言われた!
A:すぐにPDFで再送+「送付履歴がある」ことを穏やかに伝える
対策フレーズ(メール):
先日郵送いたしました請求書が未着とのこと、大変失礼いたしました。
念のためPDF版を添付いたします。郵送分についても再度確認いたします。
-
発送履歴(投函日・切手代など)を残すクセを!
-
郵送なら、送付状・封筒の写真を控えておくのも安心
◆ Q3. 支払期日を過ぎても入金がない…
A:まずは【丁寧な確認メール】を1本送りましょう!
メール例文:
先日ご請求いたしました件につきまして、
念のためご入金状況を確認させていただければ幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。
→ 「未払い」と断定せず、“確認のお願い”として送るのがコツ!
◆ Q4. 顧客から「請求書が来てない」と言われたけど、送ったよ?
A:送り忘れ or 相手の受け取りミス、どちらも想定して柔軟対応
対応例:
-
まずPDF再送
-
「○月○日に郵送させていただきましたが、届いていない場合は再送いたします」と案内
-
次回からは「発送完了連絡」も送るとミス防止に!
◆ Q5. お客様から「前払いだったはず」とクレームが…
A:契約書・メール履歴・見積書で“証拠”を確認!
-
請求書だけで判断せず、見積書や契約時の文言も見返そう
-
前払い/後払い/検収後払い など、取引ルールを最初に確認
→ 支払条件は請求書の備考欄にも書いておくのが大事!
◆ Q6. 請求書を二重に送ってしまった…
A:1本は「破棄してください」とお願いを!
誤送信時のフレーズ例:
誠に申し訳ございませんが、先ほどお送りいたしました請求書は誤送信となります。
恐れ入りますが、破棄いただきますようお願い申し上げます。
-
PDFなら「最新Ver.の番号」を明記して区別をつける!
-
通し番号管理をちゃんとしておくと、「どれが正しいか」がすぐ分かる!
◆ Q7. インボイス対応忘れたまま請求書を出してしまった…
A:修正インボイスを再発行し、適格請求書として出し直し!
-
自社の登録番号(T+13桁)が抜けていたらNG
-
消費税率ごとの金額・税額も記載されていないと無効
→ 再発防止のために「インボイスチェックリスト」導入を!
◆ Q8. 請求書に「内訳がない」とクレームがきた…
A:詳細な明細を「明細書」として別紙添付で対応!
明細が細かくなる場合:
-
請求書に「別紙明細書をご参照ください」と記載
-
A4で見やすく、「品目/数量/単価/備考」をしっかり記載
→ 見やすい帳票が“信用力”になる!
◆ Q9. 返品やキャンセルで金額変更が発生したら?
A:修正請求書を「差し替え or 返金処理」で再発行!
-
既に入金済みの場合は「返金明細書」を発行
-
請求書番号や日付を変えて、前のものは「破棄願います」と明記
◆ まとめ:請求書トラブルは“誠実さ”と“仕組み”で防げる!
-
ミスを恐れず、すぐ対応・すぐ再送・すぐお詫び
-
PDF活用と番号管理で履歴を残す
-
インボイス対応を習慣化
-
書式・送付・保管まで印刷会社がまるっとサポート!
第6章:請求書の管理・保存・発行ルール完全ガイド|プロの運用法を公開!
◆ 請求書の保存期間は何年?税法・業種別に違うの?
請求書って、どのくらい取っておけばいいの?という疑問にズバリ答えると…
種別 保存期間 法律・根拠 法人(一般) 7年(最長10年) 法人税法・消費税法・電子帳簿保存法 個人事業主 原則7年 所得税法・消費税法 電子保存 電子帳簿保存法に基づき「可視性・検索性」が必要 ※要事前申請 or インボイス制度対応で条件付きOK → インボイス制度下では「適格請求書」を保存しないと、仕入税額控除が受けられません!
◆ PDFでも保存OK?電子データはどう管理すればいい?
OKです!
ただし、以下の条件を満たす必要があります:● 電子保存OKの条件(インボイス制度対応の場合)
要件 内容 改ざん防止措置 タイムスタンプ or 改ざん防止システム 検索性 日付・金額・取引先で検索可能であること 可視性 モニター・プリントで内容が確認できること → 会計ソフト(freee/マネーフォワード)やGoogleドライブなどでも対応可能!
◆ 請求書は「いつ」発行するのが正解?
請求書の発行タイミングは、取引の業種・内容によって異なりますが、以下が一般的です:
【基本ルール】
-
納品完了 or サービス提供完了後に発行
-
支払サイト(締め日→翌月末払い 等)に合わせて発行
【よくあるパターン】
タイミング 内容 月末締め・翌月末払い 月末までの納品分を翌月1日に発行 スポット取引 納品直後に即発行(検収完了ベース) 前払い契約 請求書を先に発行し、入金確認後に納品 → 支払い遅延を防ぐためには、「発行の早さ」がカギ!
◆ 「まとめて請求」ってアリ?月末に1本化するテク
特にデザイン・印刷・制作業などでは「案件ごとにバラバラに請求書を出す」よりも…
→ 月末で1本にまとめて発行するほうが管理がラク!
メリット デメリット 請求数が減り、経理の負担が軽くなる 顧客ごとに締め日が異なると管理が複雑に 通帳・帳簿の整合性が取りやすい 個別案件の支払確認がしづらくなることも 【ポイント】
-
「月間取引一覧」を明細化することで見やすく!
-
件名:2025年4月分請求書(株式会社新潟フレキソ様)
◆ 請求書の番号はどう管理する?
● 番号の付け方(オススメ形式)
形式 例 メリット 年月+連番 202504-001 発行日がわかりやすく重複リスク低い 顧客コード+連番 CUST01-003 顧客別管理に便利 日付+通番 20250430-001 1日あたりの発行も整理しやすい → Excel管理でもOK!
◆ 紙の請求書 vs PDF請求書の管理メリット比較
項目 紙 PDF 信頼感・見た目 高い(丁寧な印象) やや簡略だが手軽 管理のしやすさ ファイリングが必要 PC・クラウド管理で省スペース 検索性 紙では困難 PDFなら「Ctrl+F」で即検索可能 保存コスト 印刷・保管場所が必要 ほぼゼロコストで長期保存
◆ まとめ:請求書は「書いた後」が勝負!
-
保存は7年!電子データでも要件クリアすればOK
-
発行タイミングは月末・納品直後・前払いなど戦略的に
-
番号は重複させない!ルールを統一して自動化推進
-
第7章:印刷会社が教える請求書印刷のこだわり|信頼と効率を両立するプロの技
◆ 請求書は「中身」も大事。でも「見た目」はもっと大事!
請求書って、数字と文字だけの地味な書類…と思ってませんか?
実はそこが落とし穴。
相手に届いて一番最初に目に入るのが「請求書」だからこそ、紙の質感、レイアウト、見やすさ、封筒の書き方一つで“この会社、ちゃんとしてる!”と思ってもらえるかが決まるのです。
◆ 印刷会社イチオシ!“プロ仕様”請求書印刷のこだわりポイント
【1】通し番号入りで、トラブル防止&管理ラクラク!
-
「請求書No.」を印刷段階で事前設定
-
自社の発行ルール(年月+連番など)に合わせて印刷可能
-
手書きナンバリング不要でミスゼロ!
【2】複写式(2枚・3枚)で、控え・提出・社内処理がスムーズ!
-
お客様用/社内控え/経理提出用にぴったり
-
カーボンレスでペン圧だけでコピーできる
-
ミシン目入りで切り離しもラク!
【3】ミシン目・穴あけ・綴じ加工も自由自在!
-
台帳に綴じやすい「2穴パンチ加工」
-
会計ファイルにぴったり収まる「A4仕上がり」
-
「ピリッと気持ちよく切れるミシン目」もこだわれる!
【4】社名・ロゴ入りで“ブランディング請求書”に!
-
会社ロゴ・住所・TEL・FAXを事前印刷
-
「フォントの選び方」「行間の余白」などで読みやすさも設計
-
ロゴカラーを使えば企業らしさもUP!
→ 単なる伝票が、“あなたの会社らしさ”を語るツールになる!
【5】封筒もセットで「請求書在中」印刷済の安心感
-
請求書と同じ社名・ロゴを入れたオリジナル封筒
-
長3(A4三つ折り)/角2(A4そのまま)両対応
-
「請求書在中」印刷済で、押印やスタンプ不要!
【6】毎月変わらないテンプレートなら“定型印刷”がコスパ最強!
-
同じレイアウトの請求書を大量印刷 → 自社で日付・金額だけ記入
-
ミス防止+経理業務のスピードUP
-
小ロットでもOK!
◆ 一歩先へ!請求書 × デザインで“差をつける”
「請求書なんてどこも同じ」って思ってませんか?
でも実際は、請求書の見た目ひとつで印象がグッと変わるんです。
-
シンプル&スタイリッシュな請求書
-
エレガントな書体で信頼感UP
-
窓付き封筒から社名と請求タイトルがぴったり見える設計
→ 営業資料・販促物と一体感ある請求書デザインは、他社との差別化になります!
◆ 請求書印刷、全部まかせてください!
-
用紙の種類(上質紙/ノーカーボン紙)
-
綴じ方(天綴じ/左綴じ/単票)
-
枚数・ロット・発送代行まで一括対応!
◆ まとめ:請求書は“お金の話”以上のものを伝えられる
-
丁寧に作られた請求書は、あなたの会社の信頼とブランドを伝える名刺
-
印刷会社ならではの読みやすさ・使いやすさ・安心感を提供
-
請求書を「業務効率化ツール」から「関係構築ツール」へ!
【まとめ】請求書は「ただの事務作業」じゃない。信頼と印象を左右する“ビジネスの顔”です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
請求書という存在は、単なるお金のやり取りを記録するだけのものではありません。
その1枚の紙に、会社の信頼感、誠実さ、ブランド力まで詰まっているのです。
-
書き方ひとつで、誤解が防げる
-
表記の丁寧さが、安心感につながる
-
デザインの美しさが、信頼を深める
つまり、“伝わる請求書”をつくることで、ビジネスの質も高まる。
そしてそれを支えるのが、私たち印刷会社の仕事です。
請求書印刷・封筒印刷まで、新潟フレキソにお任せください!
新潟フレキソでは、
請求書の印刷にまつわる あらゆる「こうしたい」をカタチにできます。
-
複写式・ミシン目入りの帳票請求書
-
通し番号入りの自動印刷
-
封筒のロゴ印刷+「請求書在中」既印刷タイプ
「なんとなく、ずっと使ってる請求書があるけど、そろそろ見直したい」
そんな方にこそ、ぜひご相談いただきたいです。
無料相談・お見積り、いつでもお気軽に!
納品書で迷ったら、まずは私たちにご相談ください!
株式会社新潟フレキソは新潟市の印刷会社です。
まずは、どんな些細なことでも構いません。
お気軽にご相談ください!
▶ 会社概要はこちら
🔗関連リンクはこちらから
-
- 【完全保存版】宛名の書き方|封筒・メール・御中・様の使い分けと敬称マナーを徹底解説!
- 納品書とは?書き方・送り方・保存義務・電子保存・法律まで完全ガイド|印刷会社がマナーと実務を徹底解説!
- 封筒の在庫管理完全ガイド|適正ロット数・在庫切れ防止・発注ミスを防ぐ方法を徹底解説!
- 【保存版】新潟の印刷会社が教える!領収書の書き方と必要項目|インボイス対応も丸わかり!印刷を頼む前に読むブログ
- 【完全保存版】時候の挨拶 一覧|1月〜12月・上旬中旬下旬別まとめ【ふりがな付き】
- 法人印鑑とは?実印・角印・銀行印・ゴム印の違い・使い分け・登録・作り方を完全解説|会社設立・契約・印刷物に必須の基礎知識
- 会社の印刷物はこれで安心!業種別チェックリスト