【1】導入文:紙のサイズって、実はとっても奥深い
「A4ってよく聞くけど、B5とどっちが大きいの?」
「チラシ作るときって、A4でいいのかな…?」
こんな疑問、誰しも一度は抱いたことがあるはず。
私たちの身の回りには、名刺、はがき、パンフレット、冊子、ポスター…さまざまな紙のサイズが存在しています。でも、それぞれの“違い”や“使い分け方”を正しく理解している人って、意外と少ないんです。
実は、紙のサイズは「仕上がりの印象」「使いやすさ」「コスト」まで大きく左右する重要なポイント。どのサイズを選ぶかによって、印刷物の価値そのものが変わってくることだってあります。
私たち新潟の印刷会社「新潟フレキソ」では、これまで地域の企業・学校・イベント主催者の皆さまから、日々こんなご相談をいただいてきました。
「チラシのサイズ、A4とB5どっちがいい?」
「配布しやすくてコストも抑えたいけど…?」
「パンフレットって、どのサイズなら見やすいの?」
こうしたお悩みを解決するには、ただサイズ表を眺めるだけじゃダメ。それぞれのサイズの「意味」と「特徴」、そして「適材適所の使い方」まで知ることが大切なんです。
そこで本記事では――
A判・B判などの基本解説から、用途別おすすめサイズ、印刷会社ならではの裏話までを、ひとつひとつ丁寧に解説していきます。
もちろん、A0〜A10、B0〜B10のサイズ早見表や実寸図解付きで、ひと目でパッと分かる内容に!
さらに、「名刺って何ミリ?」「ポスターはどのくらい?」といった具体的なサイズ感も一覧で確認可能です。
印刷物を作るなら、まずはサイズから。
このブログを読めば、もう「どのサイズにしよう?」と迷うことはありません。
現場のプロである私たちが、実例とノウハウをもとに“すぐに役立つ”情報をお届けします。
紙のサイズは、ただの数字じゃない。
そこには“目的”と“想い”をカタチにする、デザインと印刷の出発点があるのです。
【2】用紙サイズとは何か?A判・B判の意味とその歴史
世の中には「A判」と「B判」という2つの主要な紙サイズの系統がある――
でも、それが何を意味しているか、ちゃんと説明できる人は意外と少ないかもしれません。
■ A判=国際規格、B判=日本独自の知恵
まず押さえておきたいのがこの違い。
A判(A0〜A10)は国際標準化機構(ISO)で定められた世界基準のサイズ。ヨーロッパやアジア諸国など、多くの国で使われており、日本でもビジネス文書や学校のプリントでおなじみのA4サイズがこれに当たります。
一方のB判(B0〜B10)は、日本独自に発展してきたサイズ体系。書籍や雑誌、ノートなど、日本の出版文化に深く根ざした“和の規格”とも言える存在です。
■ どちらも「1:√2」の黄金比をもとにしている
A判・B判ともに、実はどのサイズも縦横比が「1:√2(約1:1.414)」になるように設計されています。これは、「半分に折っても形が崩れない」ため。
たとえばA4を二つ折りにするとA5、さらに折るとA6…と面積は半分になるけれど、比率はそのまま。だから印刷・コピー・製本作業にもとっても便利なんです。
■ A0とB0の「原点サイズ」とは?
-
A0サイズ:841mm × 1189mm(面積:1㎡)
-
B0サイズ:1030mm × 1456mm(面積:約1.5㎡)
ここから、半分、また半分…と折るたびに、A1→A2→A3…とサイズが小さくなっていきます。
A4やB5は、この流れの中の“標準サイズ”というわけです。
■ A判とB判、どう使い分ける?
用途 | よく使われるサイズ |
---|---|
ビジネス文書 | A4 |
学校配布物 | A4・B5 |
雑誌・書籍 | B5・A5 |
チラシ | A4・B5・A5 |
ポスター | A2・B2・A1 |
実務では、「A判=事務用」「B判=読み物系」とざっくり覚えておいてもOK。
ただし、印刷物によって“最適なサイズ”は変わるので、次章でより詳しく紹介していきます!
■ 印刷現場でのサイズの選び方、裏話…
ちなみに、印刷の現場では「紙の仕入れロット(原紙サイズ)」によって、サイズ選びがコストにも直結します。たとえばA3で刷る方が、A4を2枚刷るよりも効率が良いケースも。
だからこそ、単純な「大きさの違い」だけでなく、「目的・用途・印刷コスト」まで見据えたサイズ選びが大事なんです。
【3】A判・B判の用紙サイズ一覧|早見表&用途ガイド
「A4とB5、どっちが大きいの?」「A3ってどのくらい?」
そんな疑問をスッキリ解消するために、ここではA判・B判の各サイズを一覧表で比較してご紹介します!
■ 用紙サイズ一覧表(ミリ表示)
サイズ | A判(mm) | B判(mm) | 主な用途例 |
---|---|---|---|
0 | 841 × 1189 | 1030 × 1456 | ポスター、大型設計図など |
1 | 594 × 841 | 728 × 1030 | 大判ポスター、展示用 |
2 | 420 × 594 | 515 × 728 | 店頭POP、プレゼン資料 |
3 | 297 × 420 | 364 × 515 | 小ポスター、メニュー |
4 | 210 × 297 | 257 × 364 | チラシ、配布資料、文書 |
5 | 148 × 210 | 182 × 257 | 書籍、雑誌、ノート |
6 | 105 × 148 | 128 × 182 | 文庫、ハンドアウト、小冊子 |
7〜10 | 細かい付録サイズなどに使用 |
※数字が大きくなるほど小さくなります。A4=いわゆる“コピー用紙のサイズ”です!
■ よく使われるサイズまとめ
用途 | サイズ | 補足 |
---|---|---|
名刺 | 91 × 55mm | JIS規格(定形サイズ) |
はがき | 100 × 148mm | 官製はがきサイズ |
チラシ・フライヤー | A4・B5・A5 | 手配り・ポスティングに適した定番サイズ |
小冊子・冊子 | B5・A5 | 読みやすさと持ち運びやすさのバランスが◎ |
ポスター | A2・B2・A1 | インパクト重視!遠目からも見やすい大判 |
■ サイズの「体感」を知るには?
数字だけじゃサイズ感ってピンとこない。
そんなときは、A4やB5の紙を実際に並べてみるのがおすすめ。
「A3=A4の2枚分」「B4=B5の2枚分」など、折りたたんでいくイメージで覚えると分かりやすいよ!
■ 印刷物の設計段階で“サイズ選び”は超重要
印刷物は、「サイズを決める」ことからすべてが始まります。
仕上がりイメージ、折り加工、コスト、手配りのしやすさ…これらはすべてサイズに直結するからです。
「どのサイズが正解?」と思ったら、次の章で紹介する**“用途別おすすめサイズガイド”**をチェックしてみてください!印刷のプロが用途ごとにベストなサイズを提案します。
【4】印刷物の種類別!おすすめ用紙サイズガイド
「どのサイズがベストか」は、作る印刷物の“目的”や“使われ方”でまるで変わります。
ここでは、よくある印刷物を用途別に分類して、実際に多く使われているサイズと、その理由を新潟の印刷会社・新潟フレキソが徹底解説!
■ チラシ・フライヤー
おすすめサイズ:A4、B5、A5
サイズ | 特徴 |
---|---|
A4 | 一般的な配布サイズ。プリンターでも印刷しやすく、折込・手渡し・店頭配布など万能。 |
B5 | やや小さめで扱いやすく、手に取られやすい。コストも抑えやすい。 |
A5 | 可愛らしいサイズ感で、イベントやショップカード風チラシにおすすめ。 |
ポイント:「読みやすさ」+「携帯性」+「印刷コスト」で選ぼう!
■ ポスター
おすすめサイズ:A2、B2、A1
サイズ | 特徴 |
---|---|
A2 | 店頭や施設掲示に。視認性とコストのバランス良し。 |
B2 | 少し大きめで目を引く。展示会や案内掲示に最適。 |
A1 | イベント告知や広報掲示に。インパクト重視の場面で活躍。 |
ポイント: 掲示場所の広さと、どこまで「目立たせたいか」で選ぶのがコツ!
■ 名刺・ショップカード
おすすめサイズ:91×55mm(JIS名刺サイズ)
その他のサイズ | 用途 |
---|---|
欧米サイズ(89×51mm) | 海外向け |
二つ折り名刺(91×110mm) | 情報量を増やしたい場合 |
変形カード(正方形など) | デザイン重視・目立ちたい方向け |
**ポイント:**名刺は“第一印象”。規格サイズで印刷しておけば、名刺ホルダーにもぴったり収まる!
■ 冊子・パンフレット・会報誌
おすすめサイズ:A5、B5、A4
サイズ | 特徴 |
---|---|
A5 | 読みやすく、コンパクトで配布しやすい。 |
B5 | 書籍や冊子で一般的。読み物としての安定感あり。 |
A4 | 写真や図解を大きく見せたいパンフレット向き。 |
ポイント: 「文字量の多さ」「持ち運びやすさ」「デザインの見せ方」でサイズを選ぼう!
■ はがき・DM(ダイレクトメール)
おすすめサイズ:100×148mm(官製はがきサイズ)
その他の選択肢 | 特徴 |
---|---|
長3封筒対応A4三つ折 | ビジネスDMでよく使われる |
正方形はがき | インパクト重視、デザイン勝負 |
ポイント: 郵便料金やポストへの投函しやすさも考慮して!
■ メニュー・POP・卓上ツール
おすすめサイズ:A4、B5、A5(横型もアリ)
サイズ | 特徴 |
---|---|
A4 | 店内掲示用メニュー、ラミネート前提でぴったり |
B5 | コンパクトで見やすく、手元に置くのに最適 |
A5横 | 卓上POPやイベントブースで活躍! |
ポイント:「立てる」「貼る」「手に取る」…用途の動きに合わせて形を選ぼう!
【5】サイズに迷ったらコレ!シーン別おすすめサイズアドバイス
「チラシ作りたいけど、A4とB5どっちがいい?」
「パンフレットにしたいけど、サイズってどれが正解?」
こんな悩みを持つ人は多い。そこでここでは、新潟フレキソが実際の相談事例をもとに、“目的別に最適なサイズ”をズバッと提案していきます!
■ 【学校配布プリント・お知らせ】
おすすめサイズ:A4
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一般的な家庭用プリンターで出力しやすい
-
配布物として定番、保護者も見慣れている
-
学校現場でも統一されているケース多数
**ひとことアドバイス:**A4にしておけば「誰でも印刷・保管しやすい」。迷ったらまずA4!
■ 【地域イベントのチラシ・ポスター】
おすすめサイズ:B5(配布用)、A2 or B2(掲示用)
-
手配りやポスティングにはB5が扱いやすい
-
掲示するなら遠くからでも見えるB2が◎
**ひとことアドバイス:**配布用と掲示用で「2サイズ作る」のも手。印象を統一しつつ、用途に応じた設計ができる!
■ 【会社案内・サービスパンフレット】
おすすめサイズ:A4三つ折り or A4冊子
-
情報量を多く載せたいときはA4が王道
-
三つ折り加工で、ポケットにも入るスタイルに
-
会社概要などは冊子形式で信頼感UP!
**ひとことアドバイス:**三つ折り+カラー印刷で「伝わる営業ツール」に早変わり!
■ 【飲食店のメニュー表・POP】
おすすめサイズ:A4ラミネート or A5横
-
A4ならしっかり情報が載せられる
-
A5横型POPは卓上でスペースをとらない
**ひとことアドバイス:**耐水・防汚のラミネート加工で長持ちさせるのがポイント!
■ 【名刺・ショップカード】
おすすめサイズ:91×55mm(JIS規格)
-
名刺入れやホルダーと相性抜群
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ショップカードでも違和感なく利用可能
**ひとことアドバイス:**デザインにこだわりたいなら「角丸加工」「厚手用紙」で差をつけよう!
■ 【アンケート・申込書】
おすすめサイズ:A4またはA5
-
書き込み欄の多いものはA4が安心
-
コンパクトさ重視ならA5がベスト
ひとことアドバイス:「書きやすさ」=「回収率の高さ」に直結!A4ならスペースに余裕ができる。
■ 【DM(ダイレクトメール)】
おすすめサイズ:官製はがきサイズ(100×148mm) or A4三つ折り
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郵送費が安いはがきサイズが基本
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多くの情報を送りたいならA4を折って対応!
**ひとことアドバイス:**サイズを超えると郵便料金が上がることも!コストも計算しよう。
【6】印刷会社のホンネ|用紙サイズでここまで変わる?コスト・効率・仕上がりの話
「サイズなんて、見た目で選べばいいんじゃないの?」
そう思っていた時期が、私にもありました――。
でも実際のところ、印刷現場において“サイズ選び”はコストにも、効率にも、仕上がりにも直結する超・重要要素なんです!
■ サイズによって「紙のロス」が出る!?
例えば、A4サイズのチラシを大量に印刷する場合、印刷会社では通常「原紙(四六判や菊判など)」という大きな紙を断裁して使います。
このとき、仕上がりサイズが原紙にぴったり収まるとロスが出ず、コストも下がる。逆に中途半端なサイズを選ぶと、余り紙が多くなり、ムダが出てしまうんです。
結果…印刷費が数千円〜数万円単位で変わることもある!
■ 「効率のいいサイズ」はあらかじめ決まっている!?
実は、印刷会社が“標準対応”しているサイズというのは、ある程度パターン化されています。
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チラシ:A4・B5・A5
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ポスター:A2・B2
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名刺:91×55mm
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はがき:100×148mm
これらはすべて、紙の取り都合が良く、断裁や折り加工との相性も抜群な“黄金サイズ”。
変形サイズや特殊な比率になると、用紙代だけでなく、加工費や納期にも影響してくるのが現場のリアル。
■ 加工・仕上げとの相性も意識しよう
たとえば「折り加工」「中綴じ製本」「ラミネート」などを予定しているなら、“折りやすさ”や“綴じやすさ”もサイズ選定の重要ポイント。
-
中綴じならA4冊子(A3二つ折り)やB5冊子(B4二つ折り)が王道
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折りチラシなら三つ折りがキレイに収まるA4がおすすめ
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ラミネートなら、既製フィルムサイズに合うA4・A5で効率UP
印刷会社に「加工あり」で依頼するなら、最初から“サイズと仕上がりイメージ”をセットで相談するのがベスト!
■ まとめ:サイズは「見た目+機能+コスト」で考えよう
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「見やすさ」だけでなく「印刷のしやすさ」「原紙との相性」も重要
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コスト・納期・仕上がりに差が出るから、選び方が超重要
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わからないときは、「こういう使い方をしたいんだけど…」と相談すべし!
私たち新潟フレキソでは、**「用途に合わせた最適サイズのご提案」**も日々行っています。
「この印刷物、どのサイズがいいの?」と迷ったときは、遠慮なく聞いてくださいね!
【7】まとめ|紙のサイズ選びは“印刷物の成功”を左右する!
印刷物をつくるうえで、「用紙サイズをどうするか?」は見た目の印象はもちろん、コストや配布のしやすさ、読みやすさまでガラリと変える超重要なポイントです。
A判・B判の違いを理解し、印刷物の種類や使い方に合わせた最適なサイズを選べば、仕上がりのクオリティも、読まれる率もグッとアップ!
「とりあえずA4でいいか…」ではもったいない!
それぞれのサイズには意味と価値があり、“最適解”を選ぶことで、伝わる印刷物になるんです。
■ 用紙サイズ選び チェックリスト
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□ 印刷物の目的・使い方は明確になっているか?
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□ A判とB判の違いを理解しているか?
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□ サイズが原紙や加工と相性の良いものか?
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□ 配布・収納・閲覧のしやすさは考慮されているか?
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□ 印刷コストや納期に影響が出ないサイズか?
ひとつでも迷ったら、新潟フレキソに相談を!
プロの目線で、あなたにぴったりのサイズをご提案します。
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