介護施設・福祉施設で本当に使われている印刷物を全網羅|チェックリスト付きで徹底解説|新潟の印刷会社より

第1章|はじめに|介護・福祉施設では「紙の力」がまだまだ重要

デジタル化が進む現代。しかし、介護や福祉の現場では、「紙」が持つ力が、今なお大きな意味を持っています。利用者一人ひとりの生活を支え、スタッフ同士の連携を確かなものにし、そしてご家族や地域との信頼関係を築く――そのすべての場面で、紙の印刷物は目立たずとも確実に役割を果たしているのです。

たとえば、利用者さんの名札ひとつをとっても、それがしっかりと印刷されていることで、名前を呼ぶ安心感、尊厳を守る接し方、認知症ケアの導入ポイントにもなります。掲示板に貼られた月間予定表や、レクリエーションの塗り絵プリントが、利用者さんの1日を明るく彩り、リズムある生活を後押しします。現場で使う記録票やチェックリストは、スタッフ間の情報共有ミスを防ぎ、ケアの質を高める重要なツールです。

もちろん、ICTや介護ソフトが導入されている施設もあります。しかしすべてがデジタルで完結するわけではなく、高齢者にとって「見やすい」「手に取れる」安心感のある媒体は、やはり紙が一番。手書きの記録はミスを防ぎ、複写式の記録票は証拠としても残り、法的にも有効なエビデンスになります。

また、施設運営の現場では「とにかく忙しい!」が日常です。そんな中、必要な印刷物が揃っていない、印刷が切れた、というだけで業務はストップしてしまいます。だからこそ、「あらかじめ印刷して備えておく」ことの価値は想像以上に大きいのです。

本記事では、介護・福祉施設の運営において「本当に必要な印刷物」を一覧形式で紹介します。現場のリアルを知る印刷会社だからこそわかる視点で、見落としがちなアイテムもピックアップ。最後にはチェックリストもご用意しましたので、ぜひご活用ください。

「すべては、よりよいケアのために」。その第一歩として、紙の力をもう一度見直してみませんか?

介護・福祉施設では「紙の力」がまだまだ重要


第2章|施設運営で必要な「日常業務系」印刷物

介護施設や福祉施設の運営において、**毎日必ず使う「定番の印刷物」**があります。特別なイベント用ではなく、日々の生活と業務を支える基本ツールたち。だからこそ、見やすさ・扱いやすさ・耐久性など、細部にこだわった印刷が重要になります。

以下に、施設でよく使われる「日常業務系」印刷物を一つひとつ紹介します。


■ 利用者名札・ネームプレート

入所者の氏名を記載した名札は、ベッド、ロッカー、食堂席などあらゆる場所で使用されます。名前がしっかり見えることで、職員間の連携ミスを防ぎ、尊厳ある接遇にもつながります。耐水・ラミネート加工、マグネット仕様、取り外し可能な差し込み式など、設置場所に応じた工夫が必要です。


■ 職員名札・ネームカード

介護・看護・調理・事務…職種ごとに色分けされたネームカードや、役職名入りの職員名札も必須です。顔と名前が一致し、利用者・ご家族からの信頼感にも直結します。ストラップ付きカードや、抗菌フィルム使用など、清潔感と安全性への配慮も大切です。


■ 入所案内パンフレット・概要資料(仕様一覧付き)

新規入所を検討している方やそのご家族にとって、最初に手にする資料がこの「入所案内パンフレット」です。つまりこれは、**施設の第一印象を決定づける「営業ツール」**でもあり、安心感や信頼を伝えるうえで極めて重要な役割を果たします。

「どんな雰囲気の施設なのか」「料金はどうなっているのか」「サービス内容や医療連携は?」――利用者本人や家族が不安を抱える中、このパンフレットがどれだけ見やすく、親切に、温かく情報を届けられるかが、選ばれる施設かどうかを左右すると言っても過言ではありません。


▼おすすめ構成(コンテンツ例+ポイント解説)

セクション 内容 解説ポイント
表紙 施設名・キャッチコピー・代表写真 第一印象を決める重要なパート。外観・笑顔・明るさを伝える写真が効果的。キャッチコピーは「安心」「信頼」「地域密着」を感じさせる短文が◎。
ごあいさつ 理事長や施設長のメッセージ トップの想いや理念が伝わることで、利用者・家族は安心する。文面には顔写真を添えると信頼度UP。難しい言葉は避け、やさしい語り口で。
施設概要 所在地・定員・建物構造・職員体制など 施設規模や体制の信頼性を示す客観情報。介護職員や看護師の配置、建物のバリアフリー性など、安心材料を明記するのがポイント。
ご利用対象者・サービスの種類 入所・ショート・デイなど 自分(家族)が利用できるか一目で分かるように。介護度の条件や、医療ニーズの対応可否も明示するとトラブル防止につながる。
一日の流れ・生活イメージ タイムスケジュールや食事風景など 具体的な生活リズムが伝わると、入所後のイメージがしやすくなる。写真やイラスト付きの図解が効果的で、視認性を重視。
医療・介護体制 看護師の有無・嘱託医連携など 医療面の安心感を伝えるパート。夜間対応の有無、服薬管理、急変時の対応体制など、家族が不安に感じやすい情報を丁寧に書くと好印象。
ご利用料金表 介護度別・食費・居住費・加算など 一番気になるところ。表形式で分かりやすく、加算項目も簡潔に。金額が多岐に渡る場合は「例:要介護2/個室利用時」など具体例も添えると◎。
アクセスマップ・連絡先 地図・住所・電話・メール 見学や問い合わせに直結する部分。駅やICからの所要時間、送迎の有無なども記載すると親切。GoogleマップのQRコード添付もおすすめ。
見学・申し込み方法 フロー・予約方法・担当窓口 行動に移してもらう導線づくり。「お気軽にどうぞ」など心理的ハードルを下げる文言+見学受付時間や連絡先明記が効果的。

このように、ただの「内容紹介」ではなく、「読む人の不安や疑問を1つずつ解消する構成」にすることが、介護施設パンフレットにおける信頼獲得のカギです。


▼おすすめ仕様一覧(紙・加工・サイズの選び方)

項目 内容 備考
サイズ A4サイズ(3つ折り or 中綴じ8P〜12P) 郵送・配布しやすく定番
紙質 コート紙 or マットコート紙 写真が多い場合はコート、落ち着いた印象ならマット
紙の厚さ 90kg〜135kg しっかり感がありつつ折りやすい
加工 三つ折り/観音折り/中綴じ製本 内容量に応じて最適な折り加工を選択
表面加工 PP加工(ツヤ or マット) 高級感+汚れ防止、耐久性UP
デザイン 施設カラー・ユニバーサルデザイン意識 高齢者にも読みやすい色・文字・写真レイアウト
写真撮影 プロ撮影推奨 実際の笑顔・現場写真が信頼感を生む

▼印刷会社に依頼するメリット

  • Word原稿やラフスケッチからでもデザイン化可能

  • 法人印刷実績多数 → レイアウトや文言の相談も安心

  • 施設のイメージカラーに合わせた完全オリジナルデザイン可

  • 在庫管理・増刷・PDF化・Web掲載用データ作成まで一貫対応


特に見学会や説明会で直接手渡されることの多いこのパンフレットは、**“安心の入口”**としての役割が大きく、競合施設との差別化を図るためにもこだわって制作することをおすすめします。


■ 月間予定表・スケジュール掲示

利用者にとってもスタッフにとっても、毎日の予定を「視覚的に共有」できることはとても重要。行事・レクリエーション・入浴日・訪問診療日など、一目でわかるレイアウト+大判サイズ+ラミネート加工で長期使用にも耐える掲示物に仕上げましょう。


■ 送迎車用プレート・送迎ルート表

デイサービスなどで使用される送迎車には、施設名入りのプレートや送迎ルート掲示が不可欠です。車内に掲示する「本日のルート」や「利用者リスト」なども、あらかじめテンプレート化して印刷しておけば、当日の準備もスムーズ。A4サイズで、耐水紙・マグネット・クリアファイル用など、仕様に応じてカスタマイズ可能です。


■ 介護記録票(介護日誌・複写式対応)※帳票一覧付きで解説!

介護施設で毎日記入される記録票は、まさにケアの証であり、連携の要。その内容は、ただ「今日の様子」を書くだけではありません。医療連携、事故防止、情報伝達、家族への報告、法的なエビデンスといった、重要な役割を担っています。

なかでも、複写式にすることで控えが同時に作成でき、スタッフ・家族・保管用など複数用途に活用できるのが最大のメリットです。


▼介護記録票に含まれる主な帳票種類一覧

帳票名 内容・目的 複写式活用例
日々の介護記録票(介護日誌) 食事・排泄・入浴・バイタル・睡眠・服薬など 2枚複写でスタッフ用+保管用/3枚複写で家族提出用も可
申し送り票(シフト引き継ぎメモ) 夜勤⇔日勤、リーダー⇔スタッフ間での注意点・連絡事項 業務引き継ぎの証跡として残せるよう複写式に
バイタルチェック表 体温・血圧・脈拍などの記録(朝昼夕) ナンバリング+穴あけで個人ファイルに保管しやすく
事故・ヒヤリハット報告書 転倒・誤薬・異変などの報告と対応内容の記録 事故発生後すぐに3枚複写で記録+提出+控え保存が可能
服薬記録表 服薬時間・服薬内容・与薬の有無など 月間様式でまとめて印刷、複写なしでも利用可
訪問診療・往診記録票 医師の往診時の内容メモ・処置内容・指示事項 医師控え+施設控え+ご家族報告用に複写式推奨
レク・活動記録表 参加状況・様子・反応・感想などの記録 施設だよりや家族報告資料に引用可能な素材に
入退所時アセスメントシート 入所前面談・退所時評価の記録 法定記録の保存+複写でご家族控えとしても使用可
夜間巡視チェックリスト 時間ごとの訪室記録・異常の有無など 時間管理の徹底、記録の正確性向上に有効
排せつチェック表/水分摂取量表 利用者の排尿・排便記録/飲水量の記録 頻度の多い記入項目は、チェック式テンプレ化が便利

▼帳票のカスタマイズ例(印刷会社で対応可能)

  • 用紙サイズ:A4/A5/B5/長3封筒挿入用サイズなど

  • 複写枚数:2枚・3枚・4枚対応(色違い紙に分けるのが一般的)

  • ナンバリング:報告書に連番を振ることで管理がしやすく

  • 穴あけ:バインダー保管用に2穴/4穴

  • ミシン目:提出用・控え用を切り離せる構造に

  • 記入しやすいレイアウト:罫線・チェック欄・時間帯枠など、現場に合わせて設計可能


こうした帳票は「施設のスタイルや業務ルールに合わせて、オリジナルテンプレート化する」ことが非常に効果的です。市販の汎用用紙よりも、使いやすく・見返しやすく・記録ミスが減るという大きなメリットがあります。


■ スタッフ用ユニフォーム(ポロシャツ・Tシャツ・エプロンなど)

施設の雰囲気づくりやチームワーク、そして来訪者への安心感にも大きく関わるのが、スタッフのユニフォーム。ポロシャツ・Tシャツ・エプロン・ジャケットなどの衣類に施設名やロゴを印刷し、統一感のある装いを整えることで、職員同士も来客も「ここはきちんとした施設だ」と感じることができます。

また、スタッフが日々着用するものだからこそ、動きやすさ・吸汗速乾・洗濯耐久性・色の統一感も重要なポイント。季節によっては、春夏用のドライ素材、秋冬用の裏起毛素材などを使い分ける施設もあります。


▼ユニフォームにおすすめの仕様例

アイテム 特徴 印刷方法
ポロシャツ 首元がきちんとして見える/カジュアルすぎない 胸にワンポイント+背面ロゴ(DTFプリントなど)
Tシャツ イベントやレク活動時に着用しやすい/動きやすい フルカラープリント可能/小ロット対応
エプロン 食事介助や調理担当に/制服感と衛生感 ロゴ印刷+汚れに強い素材が人気
スウェット・パーカー 冬場や屋外作業時に/制服の上から羽織れる フード付きでも印刷可能/季節限定導入もOK

▼施設ユニフォームを印刷会社に依頼するメリット

  • 小ロット対応可(スタッフ10人前後でもOK)

  • デザインから印刷・納品まで一括対応

  • サイズ・色展開も自由に選べる

  • **洗濯耐久性・耐摩耗性を考慮したプリント方法(DTF、刺繍など)**を提案可能


■ 名刺(職員の信頼を高める“紙の顔”)

名刺は、施設職員が外部と接する際に最も初めに手渡すツール。つまり、施設の第一印象=名刺の印象になるケースも少なくありません。特に、相談員や施設長、ケアマネジャー、看護師、地域連携室の担当者など、外部と関わることが多い職員にとって、**名刺は単なる自己紹介ではなく、信頼と安心感を届ける“ビジネスツール”**です。

施設のロゴや色味を取り入れたデザインにすれば、ブランドイメージを高める効果も◎。さらに、名前・肩書き・連絡先に加えて、顔写真を入れることで相手の記憶に残りやすくなり、後日改めて連絡を取る際にもスムーズな対応につながります

デザインの雰囲気も重要で、介護・福祉の名刺では以下のようなスタイルが好まれます:

  • 清潔感のある白ベース+明るい配色

  • 丸ゴシックなど柔らかい書体

  • 手書き風のアクセントやイラスト入りの親しみやすいデザイン


▼おすすめ仕様(名刺)

項目 内容
サイズ 標準:91×55mm(角丸加工で柔らかい印象にも)
用紙 上質紙180kg/マットコート紙220kg(書き込みも可能)
印刷 両面カラー or 表カラー+裏モノクロ(経費に応じて調整)
表記内容 氏名・肩書・所属・住所・電話・メール・施設ロゴ・顔写真(任意)

職員全員分を一括で制作することで、統一感のある名刺=組織としての信頼感を演出できます。もちろん、1名からの小ロット発注にも対応可能。デザインテンプレートを施設ごとに用意しておくと、新人や異動のたびにスムーズに対応できるようになります。


■ 封筒(“中身の印象”を守る、信頼のパッケージ)

封筒は、外部とのやりとりで最初に目に触れる、いわば施設の「顔」とも言える重要な印刷物です。請求書、契約書、スケジュール案内、行政への報告書類など、紙で届ける文書のほとんどがこの封筒に包まれて届きます。

「たかが封筒、されど封筒」。無地の白封筒では伝わらない、“施設の個性”や“安心感”を伝えるのに効果的なのが、カラー封筒の導入です


▼カラー封筒が選ばれる理由

  • 視認性が高く、すぐに“うちの施設から”と分かる

  • やわらかく親しみのある印象を与えやすい

  • 書類をまとめる際に混同されにくい(部署別色分けも可)

  • カラー地に一色で印刷することで、低コストでも高級感を演出できる

とくに福祉・介護系では、クリーム、グリーン、水色、薄ピンクなどの淡いトーンの封筒が人気です。文字も読みやすく、堅すぎず、優しさや信頼を感じさせる色味として好まれています。


▼おすすめ仕様(封筒)

封筒の種類 主な用途 サイズと特徴
長3封筒(カラー) 請求書・通知書などA4三つ折り書類用 定形内郵便でコストも抑えられる、最も使用頻度の高い封筒
角2封筒(カラー) パンフレット・報告書・契約書など A4がそのまま入るサイズ。クリアファイルも封入可
窓付き封筒(カラー可) 差し込み印字に対応、宛名印刷不要で業務効率UP 窓サイズや位置も自由設計でき、差出人表示付きが便利
地紋入り封筒 個人情報保護対策・中身透け防止 金融書類や個人情報送付時におすすめ。カラーと組み合わせも可

▼印刷内容例

  • 施設名+ロゴマーク

  • 郵便番号・住所・電話・FAX

  • 担当部署名・差出人名

  • 「重要」「請求書在中」などの強調表示

  • 裏面にQRコードやホームページURLも可


▼カラー封筒導入のコツ

  1. ブランドカラーやロゴ色に合わせることで、トータルデザインに統一感が生まれる

  2. 部署や用途ごとに色分けすると、保管や仕分けがしやすくなる

  3. 用紙色×印刷色の組み合わせでオリジナリティを演出できる


印刷会社に依頼することで、窓の位置調整や郵便枠の色変更、特殊紙への対応、ロット数の相談までトータルで対応可能。施設運営の“質”をさりげなく高める、そんな封筒づくりをぜひ検討してみてください。


名刺と封筒は、どちらも日々の業務に“あって当たり前”な存在だからこそ、印刷物としてしっかり整えておくことで施設の信頼性と事務効率の両方を支えてくれるアイテムです。
「今のままでいいや」と思いがちなツールこそ、ぜひ見直しを。施設の“印象”は、こうした細やかな部分から変わっていきます。


このように、日々の運営に必要な印刷物は非常に多岐にわたります。使い勝手の良い仕様設計・加工が施された印刷物が、スタッフの作業効率を高め、利用者にとっても快適な環境づくりに貢献します。

次章では、感染対策や安全確保のために使われる印刷物を紹介していきます。


第3章|安全・衛生・感染対策に使われる印刷物

介護施設や福祉施設の現場では、日々の生活を支えるケアと同じくらい重要なのが、安全管理と感染対策です。特に近年は、新型コロナウイルスの流行やインフルエンザ対策をきっかけに、「目に見える対策」への意識が高まっています。その中で、印刷物が果たす役割は非常に大きく、欠かすことができません

ポスターやチェックリスト、ステッカー、掲示物…。これらはすべて、「伝える」「守る」「記録する」という目的を持って、施設内のあらゆる場所で活躍しています。ここでは、介護・福祉現場で実際によく使われている、安全・衛生・感染対策系の印刷物を詳しく紹介していきます。


■ 手洗い・うがい・マスク着用ポスター

感染予防の基本である手洗い・うがい・マスクの着用を促すポスターは、施設内の至る所に掲示されているべき重要ツールです。特にトイレや洗面所、職員出入口、利用者の共用スペースなど、行動の前後に目に入る位置に設置することが大切です。

高齢者にとっても一目でわかるよう、大きな文字・やさしいイラスト・明るい配色を使うのがポイント。四季やキャラクターを取り入れたデザインにすることで、「堅苦しくない」「思わず見てしまう」印象を作ることもできます。ラミネート加工をしておけば、湿気や汚れにも強く、長期間の掲示にも耐えられます


■ 消毒液・備品の掲示ステッカー

アルコールスプレーや自動体温計、使用済みマスク入れなど、感染症対策のために導入されたアイテムには、「これ何のためにあるの?」「使い方は?」を明確に伝える表示が必要不可欠です。職員には常識でも、利用者やご家族にはわからないことも多いため、視覚的に伝えるステッカーやラベルが大活躍します。

耐水性・粘着性のある素材で印刷し、マットラミネートで反射を抑えると見やすさもアップ。また、日本語だけでなく「英語・中国語・ベトナム語」などの多言語対応をすることで、外国人スタッフや来訪者への対応もスムーズになります。


■ 感染対策チェックリスト

現場の感染対策を「やったつもり」にしないためには、目で見て確認・記録できるチェックリストの存在がとても重要です。たとえば「体温測定の実施」「施設内の消毒完了」「換気の時間」「マスク着用の有無」など、毎日行うべき項目を一覧化し、チェックしていくことでミスや漏れを確実に防止できます。

日次・週次・月次など用途に応じたテンプレートをA4で作成し、複写式にしてスタッフ控え+施設管理用+本部報告用などに分ける使い方も便利です。担当者の署名欄や日時記入欄を設けると、より管理体制の信頼性も高まります。


■ 健康状態チェック票(日々の記録用)

毎日のバイタルチェックや体調の変化を記録する「健康状態チェック票」は、小さな異変を見逃さず、感染症の早期発見・対応につなげるための大切な記録用紙です。発熱、咳、下痢、倦怠感、食欲の有無、排泄の異常など、細かな症状をチェック式で記録しておくことで、医療機関への報告や家族への説明がスムーズに行えます

1人分ずつ管理できるA5〜A4サイズで印刷し、バインダーで保管できる穴あけ加工をしておくのが一般的。複写式にして家族提出用・医師提出用としても活用できるようにしておくと、現場の手間も減り、記録の信頼性も向上します。


■ 面会制限・ゾーニング案内ポスター

感染が広がりやすい冬季や流行時期には、「面会制限中」「立ち入り禁止」「赤ゾーン/青ゾーン」などのゾーニングポスターも重要です。施設の来訪者や非常勤スタッフ、家族に対して、一目で制限エリアがわかるように掲示することが求められます

見やすい大判サイズ(A3〜A2)で、視認性を高めるために色分けやアイコンを使用したデザインが効果的。雨風の当たる場所に掲示する場合は、耐水紙+屋外インク+厚手ラミネートでの印刷が安心です。


■ 非常口案内・災害時マニュアル掲示

安全対策は感染症だけではありません。地震・火災・台風などの自然災害に備えるための避難経路図・非常口案内・災害対応マニュアルの掲示物も、施設にとって必要不可欠な存在です。

廊下や食堂、各居室の入り口など、「非常時に目に入る場所」への掲示が重要。高齢者でも見やすいよう、ピクトグラムやカラー矢印などを活用し、短時間で理解できるデザインに仕上げることが望まれます。


このように、施設の安心・安全を守るための印刷物は、単なる「お知らせ」ではなく、利用者・スタッフ・ご家族の命を守るコミュニケーションツールです。現場の声に耳を傾けながら、必要な情報を、必要な形で、きちんと伝える――それが、印刷会社ができる本当のサポートです。


第4章|イベント・レクリエーション系印刷物

介護・福祉施設において、イベントやレクリエーションは単なる「お楽しみ」ではありません。生活の張り合い、心のリフレッシュ、他者との交流の機会として、利用者の生活の質(QOL)を高める大切な時間です。

そんな場面で大活躍するのが、「レク用印刷物」や「イベント支援ツール」です。印刷物ひとつで場が明るくなり、参加率がアップし、スタッフの負担軽減にもつながる。つまり、現場にとっては“なくてはならない名脇役”なんです!

ここでは、施設の行事や日常レクで活用できる印刷物を、シーン別にご紹介していきます。


■ 季節行事ポスター・壁面装飾

春のお花見、夏祭り、敬老会、ハロウィン、クリスマス…。日本の四季に合わせた行事ポスターや装飾アイテムは、施設内の雰囲気を一気に華やかにしてくれます

職員の手作りも素敵ですが、プロが作ったフルカラーポスターや装飾パネルは時短になるうえに、統一感も出て写真映えも抜群!
A3〜B2の大判ポスター、短冊型の吊り下げ装飾、写真撮影用の背景ボードなど、用途に合わせて提案が可能です。


■ 塗り絵・脳トレ・プリント教材

レクリエーションで人気なのが、塗り絵・計算ドリル・間違い探し・ひらがなパズルなどのプリント教材。これらは印刷物でストックしておくことで、急な空き時間や少人数の活動にもすぐ対応できる“万能アイテム”です。

オリジナルデザインで季節感を盛り込んだり、行事に合わせた絵柄(例:節分の鬼、桜、金魚、紅葉、雪だるま)などを用意しておくと、より喜ばれます。A4サイズでモノクロ印刷すれば低コスト&大量印刷もOK!


■ お誕生日カード・メッセージカード

利用者のお誕生日や記念日には、オリジナルのメッセージカードやバースデーカードをプレゼントすると、とても喜ばれます。既製品ではなく、施設名入り+スタッフの一言メッセージ欄付きのオリジナルカードにすると、ぐっと気持ちが伝わります。

ハガキサイズや名刺サイズで厚紙印刷、ラミネートして“残る記念品”にするのもおすすめです。


■ フォトフレーム・撮影グッズ・背景ボード

行事の際は、写真撮影用の背景やフレームも人気。例えば「◯◯祭り2025」「敬老の日おめでとう」などの文字入りフレームを印刷しておけば、写真に映える+後でアルバムや広報誌にも活用できる便利なアイテムになります。

軽い発泡パネルや厚紙で制作すれば、持ち運びも簡単。背景ボードはロール紙で出力&マグネット式で壁に貼れる設計も可能です。


■ 行事予定表・参加者名札・座席札

イベント当日は、「誰が来るか・どこに座るか・何をやるか」がわかる印刷物があると、現場の混乱を防ぎ、スムーズな運営につながります

行事予定表はA4〜A3サイズで参加者用に、座席札は名刺サイズでテーブルに配置。参加者用の名札は、写真付き+大きな名前表記で会話のきっかけにもなります。


■ スタッフTシャツ・おそろいユニフォーム

イベントの日は、スタッフが“おそろいのTシャツ”を着るだけで雰囲気がグッと明るくなり、利用者も安心して話しかけやすくなります。施設カラーのポロシャツや、行事ごとのオリジナルプリントTシャツなどを用意しておくのもおすすめです。

新潟フレキソでは、小ロットからのTシャツ・エプロン印刷にも対応。施設ロゴ入り・職員の名前入りで、イベントの思い出とともに“チーム感”も強まります!


■ 写真アルバム・行事レポート冊子

イベント後に撮影した写真を、アルバム形式にまとめてご家族に配布したり、館内に掲示することで、利用者の笑顔や活動の様子をしっかり「見える化」できます

手作り感のあるミニ冊子や、A4二つ折りパンフレット形式なども◎。スタッフのコメント付きにしておくと、ご家族にも安心と感動が届きます。


このように、イベントやレクリエーションを支える印刷物は、施設の「笑顔」「思い出」「人とのつながり」を形にするツールです。印刷会社に相談すれば、「行事用ポスター+塗り絵+スタッフTシャツ」を一式まとめて準備することも可能。現場の負担軽減にもつながります。


第5章|広報・お知らせ系印刷物

介護・福祉施設の取り組みを「外」に伝える――それは、単なる情報発信ではありません。ご家族との信頼関係づくり、地域とのつながり、そして施設職員のモチベーション向上にもつながる、大切な広報活動です。

現場で忙しく過ごす中、「印刷物でうまく広報できないかな」と感じたことはありませんか?
この章では、施設内外に向けた「広報・お知らせ系」の印刷物を用途別に紹介します。どんな時に何が必要か、どのように作ると効果的かを具体的にお伝えします。


■ 施設だより・ニュースレター

毎月または隔月で発行される「施設だより」は、利用者の様子や行事の報告、次月の予定、ご家族へのメッセージなどを届ける重要な広報ツールです。

A4両面または二つ折りが主流。写真を多く使い、文字サイズは大きめ、行間は広く、柔らかいフォントで作ると高齢のご家族にも喜ばれます。印刷会社に依頼すれば、写真・テキストを送るだけでプロがレイアウトを整え、印刷・発送まで一括で対応可能です。


■ 入所案内チラシ・キャンペーンDM

空床が出たタイミングや、ショートステイ・デイサービスの利用促進を目的に、**地域向けに配布するチラシやダイレクトメール(DM)**も大事なツールです。

内容には、サービス概要・料金・受け入れ条件・見学受付情報・スタッフ紹介などを簡潔に掲載。特に高齢者世帯をターゲットにする場合は、ポストに直接届く紙媒体の反応が非常に高く、デジタル広告よりも効果的です。

B5〜A4サイズが主流で、PP加工や厚紙使用により、信頼感や長期保存性を高めることができます。


■ 地域イベント用チラシ・ポスター

施設で開催する夏祭り・敬老会・地域ふれあいイベントなどの広報には、イベント告知用のチラシやポスターが欠かせません。地域の方々やボランティアに来てもらうには、目を引くビジュアルと温かみのある文言がポイントです。

印刷サイズはB4・A3ポスターが人気。掲示板・地域包括支援センター・町内会回覧板などに貼ることを想定して、紙質は厚め、屋外用には耐水加工も推奨されます。


■ ご家族向けお知らせ文書(通知書・同意書)

感染対策、面会ルールの変更、災害時対応、看取りの説明など、ご家族に確実に伝えるべき内容は、やはり紙で届けるのが基本。口頭や電話で済ませず、文書としてきちんと残しておくことが信頼のカギになります。

施設名・担当者名・押印欄付きのレター形式で印刷し、封筒とセットで配布。定型文のテンプレート化・文面校正・PDF+印刷同時納品など、印刷会社に依頼すれば業務の手間も減らせます。


■ 記念誌・周年報告書・取り組みレポート

10周年・20周年の節目や、特別なプロジェクトの報告など、施設の歩みや実績を一冊にまとめた印刷物も、地域へのアピール・採用広報・ご家族への報告などに活用できます。

冊子形式で、写真・年表・スタッフインタビュー・数字で見る施設の成果などを盛り込めば、読み応えのある一冊に。A4中綴じ冊子・PP加工付き表紙など、印刷の仕様も自由にカスタマイズ可能です。


■ 看板・のぼり・玄関前掲示物

施設前に掲げる「◯◯デイサービス営業中」「見学受付中」の看板やのぼり旗も、実は広報アイテムの一種。地域の人々に存在を認知してもらうには、まず“視界に入る”ことが第一歩です。

屋外対応のターポリン素材、風に強いポール設置型、雨に負けない耐候性インク使用など、印刷会社ならではの素材提案が可能です。


このように、広報・お知らせ系印刷物は、利用者・ご家族・地域との信頼をつなぎ、施設の魅力や方針を丁寧に伝えるためのツールです。デジタルが主流の時代だからこそ、「手に取って読める」安心感のある紙の印刷物が信頼を生む瞬間は、確実にあります。


第6章|印刷物チェックリスト

ここまで全5章にわたって、介護施設・福祉施設で活用されている印刷物をご紹介してきました。
最後は、「何を用意すべきか?」「うちの施設に何が足りていないのか?」を一目で確認できるチェックリスト形式でまとめます。

導入検討時の見直し、部署間の情報共有、印刷会社との打ち合わせなど、さまざまな場面で活用できる実用版テンプレートです!


■ 印刷物チェックリスト(ジャンル別一覧)

カテゴリ 印刷物名 用途・備考 優先度
名札類 利用者名札 ロッカー・ベッド・席などの識別 ★★★
職員ネームカード 部署名・役職付き/色分け対応 ★★★
記録・書類 介護記録票(複写式) 介護日誌・申し送り・ヒヤリ報告など ★★★
健康チェック表 バイタル・食欲・咳など体調管理用 ★★★
案内・広報 入所案内パンフレット 営業・説明会用に/A4中綴じなど ★★★
ニュースレター(施設だより) 行事レポート・来月の予定・食事情報 ★★★
地域向けイベントチラシ 夏祭り・ふれあい祭り・敬老会など ★★☆
入所募集用チラシ/DM 空床発生時や利用促進告知に ★★☆
封筒類 長3封筒(カラー) 通知書・請求書送付用。施設名入り ★★★
角2封筒 パンフ・契約書・報告書など用 ★★☆
窓付き封筒 宛名差し込み印刷で業務効率化 ★★☆
安全・感染対策 手洗い・マスクポスター 洗面所・玄関などに掲示 ★★★
感染対策チェックリスト 消毒・換気・健康確認などの記録用 ★★★
ゾーニング案内・面会制限POP 赤ゾーン・面会制限中の案内表示に ★★☆
避難誘導図・災害掲示物 非常口・火災対応など/全施設必須 ★★★
レクリエーション 季節行事ポスター お花見・七夕・敬老の日・クリスマスなど ★★☆
塗り絵・脳トレプリント 日常レク・デイサービス向けに ★★☆
フォトフレーム・撮影背景 写真撮影→アルバム化にも使える ★☆☆
バースデーカード・座席札 誕生日・会食・行事で活躍 ★☆☆
職員・対外用 名刺(顔写真入りも可) 相談員・施設長など外部対応に必須 ★★★
スタッフ用ユニフォーム イベント時の一体感・業務中の識別 ★☆☆

※★3=常設レベル ★2=用途に応じて常備 ★1=行事・タイミングで活用


■ 活用ポイント

  • チェックボックス形式で、各部署ごとに使用状況を確認

  • 導入状況を「有/要検討/不要」でマークして可視化

  • 年間予定と連動すれば、発注タイミングの管理にも便利

  • 施設ロゴやカラー統一によって印象UP&ブランディング効果も◎


■ まとめ|「紙の力」で現場を支える

介護・福祉施設の現場では、“人の手で届ける紙”が、信頼・安心・つながりを生む道具として今なお重要な役割を果たしています。

感染症対応、記録管理、レクリエーション、家族対応、広報活動…
どれをとっても、印刷物が“ある”だけで現場の流れが整い、人の気持ちが通いやすくなります。

「紙でつながる、心でつながる」――それが、私たち印刷会社が大切にしたい思いです。


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