カラーコードとは?#ff0000の意味・RGBと印刷の違いを新潟の印刷会社がやさしく解説

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第1章:カラーコードとは?色を“数字”で表すルール

カラーコードとは「色をデジタルで指定するための数値記号」

WebデザインやSNSのカスタマイズをしていると、「#ff0000」や「#0000ff」といった文字列を見かけることがありますよね。これはカラーコードと呼ばれるもので、色を数値で表すための共通ルールです。
色の名前ではなく、正確な色指定ができるのが最大の特徴。コンピュータが“色”を理解するための“数の言語”ともいえます。

「#+6桁の16進数」がカラーコードの基本形式

カラーコードは基本的に「#」に続く6桁の英数字で構成されます。この6桁は2桁ずつ3セットに分かれていて、**赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)のそれぞれの強さを表現しています。
たとえば「#ff0000」は、赤が最大値、緑と青がゼロ=真っ赤な色。それぞれの色の強さは、0〜255(10進数)で指定されており、それをコンピュータが読みやすい
16進数(0〜f)**で書いているのです。

なぜ数値で色を管理するの?

コンピュータは色を「赤」「青」といった名前では理解できません。そのため、数値化して扱う必要があります。カラーコードは、ブラウザやアプリ間で正確に同じ色を表示するための仕組み。これがないと、端末ごとにバラバラな色が表示されてしまいます。
また、カラーコードは**Webでも印刷でも使える“色の共通語”**として活用されており、基本を理解しておくとデザインの幅がぐんと広がります。


第2章:#ff0000はどんな色?意味と構造を分解しよう

「#ff0000」は“赤255、緑0、青0”の真っ赤な色

カラーコード「#ff0000」は、RGBのうち赤だけが最大値(255)で、緑と青はゼロという構成です。具体的には以下のように分解できます。

  • ff → 赤(Red)=255(最大値)

  • 00 → 緑(Green)=0

  • 00 → 青(Blue)=0

つまり、純粋な赤色だけが画面に表示される状態を意味しています。これがカラーコードで指定する「真っ赤」です。

16進数とは?なぜ“ff”なのか

「ff」は16進数で「255」にあたります。コンピュータの世界では、**数値を効率的に表現するために16進数(0〜9、a〜f)**が使われるのが一般的です。
たとえば「0」は00、「255」はffと表現されます。つまりカラーコードは、16進数で色の強さ(0〜255)を6桁で表現したものだと理解するとわかりやすいです。

他の色も同じルールで作られている

この仕組みがわかると、他のカラーコードも簡単に読めるようになります。

  • #00ff00 → 緑のみ最大:鮮やかな緑

  • #0000ff → 青のみ最大:濃い青

  • #ffff00 → 赤+緑最大:黄色

カラーコードは“意味のある数字の組み合わせ”です。ただ暗記するのではなく、構造を理解していくことで色選びの幅が格段に広がるのです。


第3章:RGBとCMYKの違いとは?デジタルと印刷の色の違い

RGBは光の色、CMYKはインクの色

まず押さえておきたいのが、RGBとCMYKはまったく異なる“色の表現方式”だということです。
RGB(Red・Green・Blue)は光の三原色
。パソコンやスマホ、テレビなど、ディスプレイで発光して見せるメディアに使われる方式です。光を重ねて色を作るため「加法混色」と呼ばれ、すべてを足すと白になります。

一方のCMYK(Cyan・Magenta・Yellow・Key[Black])はインクの三原色+黒。**紙にインクを重ねて色を表現する“減法混色”**で、全部重ねると黒に近づきます。

なぜWebと印刷で“同じ色”が違って見えるの?

この違いがあるため、画面上で見た色(RGB)と、印刷物に出力された色(CMYK)では見え方が異なることがよくあります。特にRGBの鮮やかな色、たとえば「#ff0000」のようなビビッドな赤は、印刷ではくすんだり濁った赤になってしまうことも。

これはRGBが持つ光の明るさや発色の幅(色域)が、CMYKよりも広いため。RGBで作った鮮やかな色は、CMYKインクではそのまま再現できない場合があるのです。

デザイン初心者が気をつけるべきポイント

Webデザインで使ったカラーコードをそのまま印刷用データに使うと、「なんか違う色になった…」という失敗が起きがちです。印刷を前提としたデザインでは、最初からCMYKで設計するか、RGBからCMYKに変換した際のズレを印刷会社と相談しながら調整するのがおすすめです。


第4章:Webでの使い方|HTML/CSSでカラーコードを指定する方法

CSSで色を指定するには“#+6桁”が基本

Webデザインで文字色や背景色を指定する際、最も一般的な方法がカラーコードを使った指定です。HTMLファイル内にCSSを書くことで、ページ内のパーツに好きな色を反映できます。

たとえば、見出しの文字色を「真っ赤(#ff0000)」にしたい場合は以下のように記述します。


h1 {
color: #ff0000;
}


このように、色を文字として指定できるため、複数のページでも一貫性を保てるのがメリットです。

カラーコードは背景・枠線・リンクにも応用できる

文字色だけでなく、背景色・ボーダー・リンクなど、あらゆるデザイン要素にカラーコードは使えます。


body {
background-color: #f5f5f5;
}
a {
color: #0000ff;
}


これにより、ブランドカラーやテーマカラーを正確に反映したデザインが可能になります。

色選びに困ったら?カラーピッカーや配色ツールが便利

「どのコードを使えばいいかわからない…」という初心者には、カラーピッカー配色ジェネレーターの活用がおすすめ。
例えば、ブラウザ拡張機能やツール(Adobe Color、Coolorsなど)を使えば、画面上の色をスポイトで取得し、すぐにカラーコードが確認できます。

さらに最近では、キーワード(例:red, blue)やrgb(255, 0, 0)のような関数形式での指定も可能ですが、カラーコード(#〜)は最も広く対応しており安心感が高いです。


第5章:カラーコードは印刷にも関係ある?DIC・PANTONEとの違い

印刷で“カラーコードそのまま”は通用しない?

Webで使われる「#ff0000」などのカラーコードは、RGB方式に基づいた画面表示用の色指定です。一方、**印刷ではCMYKや特色インク(DIC・PANTONEなど)**が主に使われます。
このため、「カラーコードを使えばそのまま印刷にも使える」と思ってしまうと、色ズレの原因になります

印刷業界では“特色指定”がプロの常識

たとえば、企業ロゴなどで「毎回まったく同じ赤色を再現したい」というとき、印刷業界ではDIC(大日本インキ)やPANTONE(パントン)といった色見本番号で指定します。これを「特色」と呼び、色のブレを防ぐための標準的な方法です。

  • DIC 156:やや濃い赤

  • PANTONE 185C:鮮やかで強い赤(#ff0000に近い)

このように、カラーコードで近い色を探し、特色番号に変換するのが印刷現場での実務対応となります。

Webと紙を“同じ色味”にしたい時はどうする?

たとえば、Webサイトのデザインで使っている「#ff0000」を、名刺やパンフレットでも同じ印象で使いたい…というケースでは、カラーコードを起点にCMYKに変換し、印刷用に微調整することが必要です。
CMYK変換の例として、#ff0000は「C0 M100 Y100 K0」になることが多いですが、印刷機や用紙によって見え方は異なるため、印刷会社に相談して実際の出力サンプルを確認するのが確実です。


第6章:初心者におすすめ!カラーコード取得&配色ツール5選

「どんな色を選べばいい?」初心者の悩みをツールが解決!

カラーコードの仕組みがわかっても、「実際にどうやって色を選べばいいの?」というのは多くの初心者がつまずくポイントです。
そんなときに役立つのが、配色ツール・カラーコード取得サイト。色を視覚的に選びながら、すぐにコードをコピーできるので、Web制作・SNS・資料作成まで幅広く使えます。

以下に、特におすすめのツールを5つ厳選してご紹介します。

1. Adobe Color|プロ定番の配色支援ツール

カラーホイールを使って補色・類似色・トライアドなどを自動提案。ブランドカラーの設計や、調和のとれた配色に強い。

2. Coolors|スペースキーでランダム配色生成

おしゃれなカラーパレットをワンクリックでロック・編集。作例も豊富で、ブログやTシャツデザインにもぴったり。

3. Color Hunt|デザイナーの配色を見て学ぶ

世界中のデザイナーが作った配色例が並ぶ。実例ベースで配色センスを磨きたい人向け

4. Material UI Colors|UIデザイン向けの色が揃う

Googleのマテリアルデザイン準拠。グラデーションや階調のある色使いに強い

「迷ったらツールを使う」が正解!

カラーコードは感覚ではなく、データとツールで選ぶ時代。使い慣れてくると、「この色はちょっときつい」「この組み合わせは目が疲れる」といった判断もスムーズになります。
まずは1つでも使ってみて、自分の“色の引き出し”を増やしていきましょう


第7章:まとめ|カラーコードがわかれば、色の選び方が変わる

「#ff0000」がただの記号じゃなくなる瞬間

最初は意味不明だった「#ff0000」という文字列も、その仕組みや背景を理解すると、**色を数値で操るための“合理的な言語”**であることがわかります。カラーコードを読み解けるようになることで、色の表現力は格段に上がります

たとえば、赤255・緑0・青0の状態をコード化した「#ff0000」は、最も純粋な赤を意味します。他にも「#0000ff」なら青、「#00ff00」なら緑と、構造を知っていれば色を直感的に選べるようになるのです。

Webと印刷の違いも理解して“使い分け”を

ただし、カラーコードが活躍するのは主にWebやデジタル画面上。印刷ではCMYKや特色(DIC、PANTONE)といった別の仕組みが主流です。
この違いを知らないままデザインすると、「画面と印刷で色が違う!」というトラブルが起きがち。RGBとCMYKの役割や変換のポイントを理解しておけば、より的確な色表現が可能になります。

デザインは“センス”より“知識と道具”

「色選びはセンス」と思われがちですが、実際には知識+ツールの活用で誰でも上達します。
カラーコードを理解することで、色の選定・配色・再現性まで自信を持って対応できるようになります。特に印刷やブランド設計に関わる方にとって、色の一貫性は信頼感の源です。


📝コラム|#000000と#ffffffの“白黒だけど奥深い”関係

「#000000」は光が一切ない“完全な黒”

カラーコードの中でもっともシンプルなのが「#000000」。これは赤0・緑0・青0、つまり光が一切ない状態=完全な黒を意味します。
RGBにおいては何も発光していない=漆黒というわけです。ただし、印刷においては「黒インクを1色塗るだけ」では真っ黒にはなりません。より深い黒を出すには、複数のインクを重ねるリッチブラックという手法が使われます。

「#ffffff」は光のすべてが混ざった“完全な白”

一方、「#ffffff」はRGBすべてが255(最大値)。つまり、赤・緑・青がフルパワーで発光してできる“純白”です。ディスプレイ上では最も明るい色ですが、印刷物では紙の白さが“白”として機能するため、インクではなく「余白」で表現される色でもあります。

視認性・印象・心理効果も真逆

白と黒は、単に“色の対”ではなく、視覚的・心理的にも対極の存在です。たとえば「白地に黒文字」は読みやすさ・信頼性に優れた王道組み合わせ。一方、「白地に赤文字(#ff0000)」は注意喚起には最適でも、長文には不向きです。
背景色やフォントカラーの組み合わせには、視認性・印象・可読性など多角的な配慮が必要だということがわかります。


主なカラーコード一覧|よく使う基本色ベスト15

色名 カラーコード 説明と使いどころ評価
#000000 完全な黒。文字や背景など基本中の基本。視認性抜群。◎
#ffffff 完全な白。背景や余白の基本色。清潔感と汎用性◎
#ff0000 目立たせたい時に。警告や強調に。使いすぎ注意。〇
#00ff00 爽やかで安心感あり。自然・OKサインの象徴。〇
#0000ff 信頼感と冷静さを伝える王道色。Web・企業系に◎
黄色 #ffff00 明るく目立つが、背景に使うと読みにくい。△
シアン #00ffff フレッシュで軽やか。夏や清潔感のあるデザインに〇
マゼンタ #ff00ff 派手・ポップ系に。印刷ではCMYKの基本色の一つ。〇
グレー #808080 中立色。背景や分離線に便利。濃淡調整で印象自在。◎
ダークレッド #8b0000 重厚・高級感のある赤。ワインやクラシック系に〇
ネイビー #000080 落ち着いた青。ビジネスや知性系デザインに◎
オレンジ #ffa500 活発・元気・食欲の色。飲食やイベント系に◎
ピンク #ffc0cb 優しさ・かわいらしさ。女性・子ども向けに〇
ベージュ #f5f5dc ナチュラル系デザインにぴったり。背景にも使いやすい◎
ライトグリーン #90ee90 明るく穏やかな緑。医療・癒し系に〇

解説:

  • ◎:汎用性・視認性・心理的効果のバランスがよい。

  • 〇:条件によって強い効果を発揮。適材適所。

  • △:使いどころを間違えると視認性や印象が損なわれることも。


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