あの紙、音が良すぎる件について|めくる・破る・こする“紙の音”だけで選ぶベスト10【新潟の印刷会社監修】

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第1章|なぜ“紙の音”に心がときめくのか?

なぜ“紙の音”に心がときめくのか?

紙の音が「好き」と感じるのはなぜ?

「紙の音が好き」──そう感じたことはありませんか?たとえば、ページをめくる音、手元でこすれる音、封筒を破るときのピリッという一瞬。どこか懐かしく、心が落ち着き、時には鳥肌が立つような快感すら覚える。それが“紙の音”です。印刷会社として日々さまざまな紙を扱う私たちも、この「音の魅力」に何度も驚かされてきました。

ASMRブームで再評価される「紙の音」

最近ではASMR(自律感覚絶頂反応)という“音の快感”に注目したコンテンツがSNSを中心に人気を集めており、「紙の音」も一ジャンルとして確立されつつあります。YouTubeやTikTokでは、めくる・破く・折る・重ねるといった紙音フェチ向けの動画が数十万回再生されることもあるほど。つまりこれは単なる個人の好みではなく、**多くの人の脳と心に響く“共通の心地よさ”**なのです。

紙の違いが音を生む、音が紙を語る

このブログでは、その「紙の音」に徹底的にフォーカスします。手ざわりや厚み、紙質の違いが、音にどれほどの違いを生み出すのか?こすったときの高音、破くときの弾け音、めくったときの風をはらんだような音色──そのすべてが紙ごとに違います。

紙を変えると音が変わる。
音を聴けば紙の個性がわかる。

これは、紙と日々向き合う私たち印刷会社だからこそ体感してきた“紙の奥深さ”です。目や手だけでなく、耳でも紙を感じてみる──その新しい紙の楽しみ方を、これからご案内します。


第2章|紙の音を楽しむ3つの視点(こする/破く/めくる)

紙の音は「行動」で変わる

「音が良い紙」とはどんな紙か?──それを理解するには、まずどの動作で音が生まれるのかを知る必要があります。紙の音は、「こする音」「破く音」「めくる音」の3つのパターンに大別でき、それぞれが違う心地よさと個性を持っています。ここでは、その3タイプの“音の特徴”と“紙による違い”を詳しく解説していきます。

① こする音|高密度ほどシャープで上品

紙を指先でなでたり、紙同士をこすり合わせたりしたときに出る「シュッ」「サラサラ」「ギュッ」といった摩擦音。これは紙の表面加工や繊維の密度によって変わります。たとえば、ケント紙のような高密度の紙は、「キュッ」と締まった高音が出やすく、マット紙では「スーッ」とした落ち着いた摩擦音が楽しめます。表面が滑らかであればあるほど、音は高く、乾いた響きに。

② 破く音|繊維の密度と方向がカギ

紙を引き裂くときの「ピリッ」「バリッ」といった音は、繊維構造や厚みによってまったく異なります。和紙や書道半紙を縦方向に破ると「パリッ」と高く澄んだ音が出やすく、クラフト紙のような厚紙では「バリバリ」と重低音が響きます。音フェチの中には“破く音マニア”も多く、ASMR動画の鉄板ネタにもなっているほどです。

③ めくる音|厚さ×乾きが生むリズム

もっとも多くの人が紙の音として親しんでいるのが「めくる音」。コピー用紙の「パサッ」、絵本の「パタン」、和紙の「ふわっ」など、同じ行為でも紙の質感によって音が大きく変化します。厚みがあり乾いているほど低音に、薄く湿気を含むほど軽やかな高音に。リズム感と空気感を同時に感じさせてくれる、まさに“紙の音の王道”です。


第3章|【音フェチ厳選】音が良すぎる紙10選!

音だけで紙を選んでみたら、想像以上に奥深かった

ここでは「音フェチ」や「紙フェチ」の視点から、こすったとき、めくったとき、破いたときの音が最高に気持ちいい紙を10種類厳選してご紹介します。印刷会社ならではの実感と、ASMRブームを背景に高まる“紙の音”需要を意識したラインナップです。


① ケント紙|キュッと響く高密度サウンド

滑らかで繊維密度の高いケント紙は、こすったときに「キュッ」と高音が鳴る。締まりのある音が特徴で、録音にも向いています。ASMR動画では“白くて音が良い紙”として定番。

② マットコート紙|スーッと抜ける上品な摩擦音

表面がしっとりとしたマットコート紙は、こすれば「スーッ」と抜けるような静かな高音が響く。手のひらと紙が調和するような心地よさで、冊子やパンフレットにも◎。

③ マーメイド紙|ザラザラとした粒子感ある摩擦音

ファンシーペーパーの代表格。こすると「シャリシャリ」という音がし、微細な凹凸が聴覚と触覚を同時に刺激。耳で聴く“紙の装飾性”を楽しみたい人におすすめ。

④ 奉書紙(和紙)|めくるたび、風のような音が立つ

和紙ならではの空気をまとうような「ふわっ」とした音。破くと「ピリッ」と高音が弾け、静寂の中に響く柔らかな存在感が魅力。日本的な情緒を耳で感じられる。

⑤ クラフト紙|ガサガサ×バリバリの重低音

ざらついた表面としっかりした厚みで、「ガサッ」「バリバリ」という豪快な音を楽しめる。破くと低音がズンと響き、ストレス解消に向いている紙No.1かも。

⑥ 上質紙|オールラウンドな“紙の基本音”

クセがなく「パサッ」と軽快に鳴る、万人受けするベーシックな紙。めくる音・こする音ともにバランスが良く、初めて“紙の音”に注目する人におすすめ。

⑦ グラシン紙|透明感ある繊細な高音

半透明のグラシン紙は、破くと「ピリピリピリ」と独特の高音を発する。軽さゆえに音の立ち上がりが早く、包装紙や袋などで音の演出をしたいときに最適。

⑧ コートボール紙|「パタン」と返る厚紙の存在感

めくると「パタン」としっかり重さが響く。こすれば「ギュッ」と低音が鳴り、聞いていて安心感がある紙。化粧箱やパッケージの素材としても人気。

⑨ トレぺ(トレーシングペーパー)|シュッと走る高音摩擦

ツルツルで薄く、こすると「シュッ」と風を切るような音。破くと「ピリッ」と鋭く、音だけで繊細さが伝わる。ASMR界では“映える紙”のひとつ。

⑩ 書道半紙|破いた瞬間の「ピリッ」が最強

薄くて繊維が長く、破いたときの「ピリッ、パリッ」が爽快。耳で“日本の文化”を味わえる一枚。破る快感に特化するなら絶対に外せません。


この10選はすべて“音重視”で選んだ紙たち。次章では、それぞれの紙がどんな用途で活きるのか、「音を活かす使い道ベスト5」をご紹介します。


第4章|“音”で選ぶ紙の使い道ベスト5

音が活きる場面は、意外とたくさんある

「紙の音がいい」と感じたら、それをどんな用途に活かせるのか?ここでは、印刷会社として実際にご提案している“音が効く”活用シーンを5つ厳選して紹介します。ASMRや五感ブランディングを意識する人は必見です。


① 招待状・案内状|めくる音で上質感を演出

開封の瞬間、「パサッ」と上品な音が鳴るだけで、手に取った人の印象はワンランクアップします。特にブライダルやフォーマルな案内状では、ケント紙やマット系ファンシーペーパーの音が効果的。視覚+触覚+聴覚で記憶に残る紙の力が活きる場面です。


② ASMR動画・音素材|“紙の音”そのものがコンテンツに

YouTubeやTikTokで人気のASMRジャンルでは、紙を破く・めくる・こするなどの音だけで成立する動画が多数あります。録音用に「音が鳴る紙」を探す制作者も多く、グラシン紙やクラフト紙などが重宝されています。動画編集者やクリエイター必見の使い道。


③ 絵本・児童向け冊子|子どもに“音の体験”を伝える

めくるときの音は、子どもにとっても印象的。特に絵本や知育冊子では、ページをめくるリズムや音の気持ちよさが、読書体験そのものを豊かにします。上質紙や書道半紙の「パリッ」という軽快音は、親子のコミュニケーションにもぴったり。


④ ラッピング・包装紙|音がワクワク感を生む

ギフト包装に使う紙は、開封時の「カサッ」「ガサッ」といった音も重要な演出要素です。クラフト紙やグラシン紙など、音がしっかり鳴る紙は、手触りとともに“ワクワク感”を高めてくれます。音=期待感の演出という視点は、ブランディングにも◎。


⑤ 展示・舞台・演出物|静寂の中に響く「紙の演技」

展示会や演劇で、紙をめくる音が演出の一部になることがあります。観客の注意を集めたり、空気を一変させたりするのに「音のある紙」は非常に有効。特に厚紙系の「パタン」と返る音や、和紙系の「ふわっ」と舞う音は、プロの演出家からも支持を集めています。


音が生まれる=感情が動く。紙の選定に「音」という基準を加えるだけで、体験の質はぐんと変わります。次章では、これからの時代に求められる“紙とASMR”の未来について掘り下げます。


第5章|紙とASMRの未来──音のブランディングがはじまる

ASMR×紙が生む、新しい価値のかたち

「紙の音が気持ちいい」という感覚は、いまや個人的な趣味にとどまりません。ASMR(自律感覚絶頂反応)という分野で、紙の音は“癒し”や“快感”を生む素材として注目を集めています。YouTubeやTikTokなどでは、「紙をめくるだけの音」「ひたすら破く動画」などが何十万回と再生されており、録音素材としての需要も年々増加中です。


五感ブランディングで“音の紙”が選ばれる時代へ

最近では、企業ブランディングや商品演出の中で「触感」「音」までデザインに取り入れる動きが活発化しています。パンフレットを開いたときの「パサッ」という音、商品ラッピングを破いたときの「バリッ」という音──これらがブランドイメージの一部として機能し始めているのです。

たとえば、高級化粧品ブランドが採用するパッケージ用紙は、あえて“開けるときの音”にこだわって選ばれるケースも。音が記憶に残る印象をつくる──それが今の「紙×音」戦略です。


「耳で感じる紙」こそ、これからの印刷の価値

デジタル化が進み、紙離れが叫ばれる今だからこそ、「音」という感覚的な価値が再評価されているのは皮肉であり、可能性でもあります。視覚・触覚に加えて聴覚を満たす印刷物──それは、紙の新たな進化の一歩かもしれません。

次章では、この記事のまとめとして「耳で紙を選ぶ」という視点がもたらす未来と、その魅力を振り返ります。


まとめ|“耳で感じる紙”という新しい選び方

紙の魅力は「見た目」と「手ざわり」だけじゃない

紙を選ぶとき、多くの人は「色」や「質感」、「用途に合うか」など視覚や触覚に注目します。しかし今回お伝えしてきたように、紙には“音”というもうひとつの魅力があるのです。めくる音、こすれる音、破れる音──そのひとつひとつに紙ごとの個性があり、耳で聞くだけで違いがわかるほどです。


めくる音、破る音、それぞれが記憶に残る

この記事では、「こする・破く・めくる」という3つの行動を軸に、紙の音の違いを解説し、音が心地よい紙10選と、その活用シーンをご紹介しました。音の違いは、厚み・繊維密度・表面加工などの微細な条件によって生まれ、それが人の感情に強く訴えかけることが分かってきました。


紙の音は、感情を動かす印刷表現になる

ASMRブームやブランディングの多様化によって、紙の音は「演出要素」や「コンテンツ素材」として、プロの現場でも活用されはじめています。とくに開封時やページをめくる場面では、“音で印象を残す”ことが強力なツールになるのです。


次に紙を手に取るときは、“音”にも耳をすませて

最後に。紙の本当の魅力は、視覚・触覚・そして聴覚を通じてはじめて見えてくるものです。あなたの身近な紙、今日めくったノートや破った封筒──その音にも、きっと“ときめきの種”が隠れています。

ぜひ次は、“音で選ぶ紙”を体験してみてください。


コラム|実はけっこういる!? 紙の音を録りためてる人たち

「紙の音が好き」はもうマニアだけのものじゃない

「紙の音が心地いい」──そう感じる人は、実は思っている以上にたくさんいます。YouTubeで“Paper ASMR”と検索すれば、何百本という動画がヒットし、中には再生回数100万超のものも。驚くべきはその中身。ただ紙をめくっているだけ、ただ破っているだけ。それなのにコメント欄には「癒された」「最高の音」「寝落ちできた」と絶賛の声が並びます。


音マニア・紙フェチ・印刷関係者まで…録音してる人は多い

実際に「紙の音」を録りためている人の層は、意外に幅広いんです。

  • ASMR配信者:再生数の取れる素材として紙の音をライブラリ化

  • 印刷業界の企画職:紙ごとの音を比較するために録音

  • 紙フェチ・文具マニア:自分の好きな紙の音を“保存”して楽しむ

  • 音響系クリエイター:効果音として紙の破る音を収集

録音機材はスマホだけでOK。中には、マイクを2本使ってステレオ録音したり、同じ紙を湿度の違う環境で比べたりする“ガチ勢”も存在します。紙の音=資源という考え方が、じわじわ広がっているのです。


紙の音は、個性であり、癒しであり、コンテンツになる

紙は「情報を載せる媒体」であると同時に、「感覚を刺激する素材」でもあります。聴覚で感じる“快”の価値が注目される今、「紙の音」は趣味と実用の間を自由に行き来できる存在。記録しておく、コレクションする、作品に活かす──そのどれもが正解です。


あなたも今日から「音のコレクター」になってみては?

もし「この紙、いい音だな」と感じたら、スマホでそっと録音してみてください。紙を選ぶ楽しみが、きっとひとつ増えるはずです。


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