ラミネート加工との違いとは?PP加工と徹底比較【印刷会社が解説】

1. 印刷の「仕上げ加工」で迷っていませんか?

印刷物の見た目や耐久性をアップさせる「仕上げ加工」。
中でもよく使われるのが「PP加工」と「ラミネート加工」です。

ですが、実際に加工を検討しようとすると──

「PP加工とラミネート加工って、どう違うの?」
「どっちを選べば失敗しない?」

こういった疑問を持つ方が少なくありません。
この記事では、印刷現場のプロが、PP加工とラミネート加工の違いを5つの観点から徹底比較し、それぞれの使い分けポイントまでわかりやすく解説します!


2. PP加工とは?(おさらい)

PP加工とは、ポリプロピレン(Polypropylene)フィルムを印刷物の表面に貼り、光沢やマットな質感を加える加工方法です。主に以下の2種類があります:

  • グロスPP:光沢のある仕上がり。写真やカラー印刷に最適。

  • マットPP:ツヤを抑えたしっとり感のある仕上がり。高級感や落ち着いた印象に。

PP加工の特長は、比較的薄くて軽く、コストも抑えやすい点。大量印刷やパッケージ・チラシなどでよく使われます。


3. ラミネート加工とは?

ラミネート加工は、印刷物の表面に厚みのあるフィルムを熱圧着して保護する加工です。主に以下の2パターンに分かれます。

  • ホットラミネート:加熱してフィルムを圧着。文房具やメニューなどに多い。

  • コールドラミネート:熱を使わず粘着剤で貼る方式。熱に弱い素材に使用。

ラミネートの最大の特長は、高い耐久性と防水性。屋外で使用するポスターや、頻繁に手に取られる資料などに使われます。


4. PP加工とラミネート加工の違いを徹底比較!

比較項目 PP加工 ラミネート加工
仕上がり 光沢 or マットで上品な質感 厚みとツヤが強く、やや存在感あり
厚み・重量 薄くて軽い(約0.02mm) 厚め(約0.1mm〜)重みが出やすい
コスト 比較的安価(大量向け) 高め(1枚ごとに対応)
耐久性 日常使用には十分(防水性あり) 極めて高い(屋外・長期使用向け)
用途の例 パッケージ、冊子、名刺など メニュー表、案内板、ポスターなど


5. どちらを選べばいい?判断のポイントはこの3つ

印刷物の目的や使用環境に応じて、以下のように判断するのがオススメです。

✅ コスト重視 or 大量印刷なら → PP加工

  • パッケージ印刷

  • 名刺やチラシ

  • 冊子カバー

✅ 耐久性重視 or 少量印刷なら → ラミネート加工

  • 飲食店のメニュー

  • 屋外用掲示物

  • 資料・POPなど

💡PP加工も十分な防水性がありますが、ラミネートほどの耐久性はありません。「長く使う」「屋外に貼る」などの場合はラミネートがおすすめです。


6. よくある質問(Q&A)

Q1. グロスPPとラミネート、見た目は似ていますか?
→似ていますが、ラミネートの方が厚みがあり、フィルム感が強く出ます。

Q2. PP加工の上に書き込みはできますか?
→基本的にできません。どうしても書き込みたい場合は、加工のない部分を設けるなど工夫が必要です。

Q3. PP加工とラミネート加工、同時に使うことはありますか?
→通常はどちらか一方です。重ねて加工するとコストがかかる上、剥がれやすくなるリスクも。


7. まとめ:それぞれの特長を知ってベストな選択を!

加工方法 特長 向いている用途
PP加工 薄くて軽く、コスパ◎ パッケージ、名刺、チラシ
ラミネート 厚くて強く、耐久性◎ メニュー、屋外掲示、資料

PP加工とラミネート加工は、「質感重視」か「耐久性重視」かによって選び方が分かれます
それぞれのメリット・デメリットを知り、印刷物に最適な加工を選びましょう!


迷ったときは、ぜひ私たちにご相談ください。長年の印刷加工経験をもとに、最もふさわしい仕上がりをご提案します!

新潟フレキソは新潟市に拠点を構える印刷会社です。企画からデザイン、印刷、後加工、発送までを一貫して行える生産体制を備えております。 これにより、お客様の細かいご要望にも柔軟に対応し、高品質な印刷物作成をサポートいたします。

PP加工の下請けも承っております。

お問い合わせは以下のページからお気軽にどうぞ。

株式会社新潟フレキソPP加工事業部


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