はじめに:そのPP加工、本当に必要ですか?
名刺やパンフレット、パッケージなど、印刷物の仕上げに欠かせない「PP加工」。
「とりあえずグロスPPでお願いします」なんて指定していませんか?
実はPP加工は、必ずしもすべての印刷物に必要なわけではありません。
コストアップや納期への影響、仕上がりイメージなどを総合的に見て判断するのが大切です。
この記事では、PP加工の基本とその役割をふまえながら、必要なケース・不要なケースを具体的に解説します。
迷っているあなたに、判断のヒントをお届けします!
PP加工とは?役割と基本知識をおさらい
PP加工とは
PP加工とは、印刷物の表面にポリプロピレン(PP)フィルムを貼る後加工のこと。
透明なフィルムを熱と圧力で圧着し、見た目の高級感や耐久性を向上させる目的で行われます。
主な効果
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光沢・ツヤ感を出す(グロスPP)
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落ち着いた質感にする(マットPP)
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キズ・汚れ・水分から守る
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印刷面の保護による長期使用が可能
ただしメリットばかりではありません。
選び方を間違えると、**「書き込めなくなった」「雰囲気が合わない」**などの失敗も起こります。
失敗しないための判断ポイント5つ
✔️1. 使用目的を明確にする
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商品パッケージや販促物など長期間使用するもの → PP加工が有効
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短期配布のチラシや回収予定の資料 → 不要な場合も
✔️2. 見た目の印象を重視するか
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第一印象が大事な名刺・パンフレット → グロスPPやマットPPで差がつく
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実用性重視の資料や説明書 → 未加工のほうが筆記性があり使いやすい
✔️3. 手書きが必要かどうか
PP加工をすると、水性インクや鉛筆では書き込みが困難になります。
記入欄やメモスペースがある場合は、加工を避けた方がいいでしょう。
✔️4. コストと納期に余裕があるか
PP加工には加工費がかかり、工程が増える分だけ納期も長くなります。
「急ぎ」や「予算重視」の案件では、加工なしを選ぶ判断もあり。
✔️5. 印刷面が擦れるシーンがあるか
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店舗のメニュー表や持ち歩くカタログ
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手に取られる回数の多いパンフレット
このように**“擦れ”に強くしたいシーンでは、PP加工がほぼ必須**です。
グロスPP・マットPPの違いと使い分け
加工種別 | 特徴 | 向いている用途 |
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グロスPP | ツヤあり・発色が鮮やか | パッケージ、カタログ、インパクト重視 |
マットPP | 落ち着いた質感・高級感 | 名刺、冊子表紙、高級感を出したいもの |
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迷ったらグロスPP:色の鮮やかさを重視したいとき
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マットPP:上品で落ち着いた印象を出したいとき
実際の使用例で見る「PP加工あり・なし」の違い
【ケース1】名刺
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加工なし: 書き込み可能、コストを抑えたいときに◎
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マットPP: 高級感と手触りの良さで印象UP
【ケース2】商品パッケージ
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グロスPP: ツヤで鮮やかさが際立ち、店頭で目を引く
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マットPP: 上品・ナチュラルなブランドに最適
【ケース3】冊子の表紙
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PP加工あり: 擦れや汚れ防止。営業ツールなどに最適
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加工なし: 一時的な配布資料やコストを抑えたいとき
プロはこう選ぶ!PP加工の3軸判断法
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用途: どんな場面で使うのか?
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印象: どう見せたいか?(派手 or 上品)
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実用性: 書き込み、耐久性、汚れやすさ
この3点を軸に考えると、失敗のない選択ができます。
まとめ:迷ったら相談を!最適な加工で印刷物の価値を上げよう
PP加工は、印刷物の見た目・耐久性を大きく左右する重要な工程です。
しかし、必ずしも全てに必要というわけではありません。
・見た目や用途
・コストや納期
・筆記性や使用頻度
こうした条件をふまえて、本当に必要な場面にだけ取り入れることが成功のカギです。
📞 こんなときはお気軽にご相談ください
「この印刷物、PP加工した方がいいかな?」
「マットPPとグロスPP、どちらが合う?」
→ 現場で数万件以上の加工に関わってきた当社スタッフが最適な提案をします!
迷ったときは、ぜひ私たちにご相談ください。長年の印刷加工経験をもとに、最もふさわしい仕上がりをご提案します!
新潟フレキソは新潟市に拠点を構える印刷会社です。企画からデザイン、印刷、後加工、発送までを一貫して行える生産体制を備えております。 これにより、お客様の細かいご要望にも柔軟に対応し、高品質な印刷物作成をサポートいたします。
PP加工の下請けも承っております。
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