ようこそ![新潟市の印刷会社・株式会社新潟フレキソ] のブログへ 企業・個人事業主様の印刷・販促物制作をサポートしています。
0章|東西南北とは?意味・漢字の成り立ち・歴史をやさしく解説
「東西南北って、ただの方角でしょ?」
たしかにその通りです。しかし、方角を表す言葉が「東・西・南・北」という四つの漢字で固定されている理由まで考える機会は、あまりありません。
さらに、昔は方角を東西南北だけでなく、十二支(子・丑・寅…)でも表していました。北は子、東は卯、南は午、西は酉。北東は丑寅、南東は辰巳というように、方向はより細かく区分されていたのです。
それにもかかわらず、現代では東西南北が方角の基本として使われ続けています。
では、なぜこの四つの漢字が方向を表す文字として定着したのでしょうか。
そして東・西・南・北という文字は、どのようにして方角を表す文字になったのでしょうか。
この記事では、東西南北を単なる方向の記号としてではなく、人間が自然を認識し、それを言葉と文字として固定していく過程の中で成立した文字として読み解いていきます。
1章|東西南北とは?意味を最短で整理
東西南北とは、空間の方向を示す基本的な四つの基準です。
東:太陽が昇る方向
西:太陽が沈む方向
南:太陽が空の高い位置を通る方向(日本を含む北半球では日当たりが良くなりやすい)
北:太陽と反対側の方向(同様に日が当たりにくくなりやすい)
これらの方向は、文字が作られるよりはるか以前から、人間によって認識されていました。
太陽は毎日ほぼ同じ側から昇り、反対側へ沈みます。この規則性は、文明の有無に関係なく観察できる自然現象です。人々はその動きを基準に、移動や位置の説明を行っていました。
たとえば、「太陽が昇る側へ進む」「日が沈む側の山の向こうへ行く」といった形で、自然そのものが方向の目印として使われていたと考えられます。
その後、こうした方向には固有の名前が与えられ、その言葉を書き表すために文字が使われるようになりました。東西南北は、自然の観察によって認識された方向を、言葉と文字として固定したものです。
2章|語源・由来:東西南北は、方向を表す言葉を書き記すために使われた文字
漢字は、言葉を書き記すために作られた文字です。
東西南北もまた、人々がすでに認識し、言葉として使っていた方向を表すために用いられるようになった文字です。
成立の順序は、自然な人間の認識の流れに沿っています。
まず、太陽は毎日同じ側から昇り、反対側に沈みます。
人はこの繰り返しを観察することで、空間の違いを認識しました。
次に、その違いを共有するため、それぞれの方向に名前が与えられます。
そして、その言葉を記録し、社会の中で正確に共有するために、文字が使われるようになりました。
東・西・南・北という漢字は、方向そのものを作り出したのではなく、すでに言葉として存在していた方向を表記するための文字として用いられ、定着していきました。
漢字の成立には、「仮借(かしゃ)」と呼ばれる仕組みも存在します。
これは、ある意味を持つ文字を、同じ音を持つ別の言葉の表記に用いる方法です。方角を表す東西南北の文字のうち、南と北は、このような仕組みによって方角の意味に用いられるようになったとする説が有力です。
国家が成立し、都市の配置、行政区画、暦の運用などが体系化されると、方向を正確に示す必要性が高まりました。こうして東西南北は、社会の空間秩序を支える基本的な基準として広く定着していきました。
3章|漢字の成り立ちで読む東西南北――字形に残された本来の意味
東西南北の漢字は、それぞれ独自の字形から成立した象形文字です。
これらの文字は古い時代から方角を表す文字として用いられ、その字形には、古代の人々が認識していた世界の具体的な物の形が反映されています。
3-1|東の成り立ち:袋の形を描いた象形文字
「東」は、古い字形では両端を縛った袋の形を描いた象形文字とされています。
甲骨文や金文の段階ですでに方角を表す文字として使われており、東は太陽が昇る方向を示す文字として定着していました。
この文字は、字形としては袋の形に由来するとされながらも、古代社会の中で方角を示す表記として早くから用いられ、現在の意味が固定されました。
3-2|西の成り立ち:籠や容器を描いた象形文字
「西」は、籠や容器の形を描いた象形文字とされています。鳥の巣の形に由来するという説明もあり、いずれも容器を表す象形と考えられています。
この文字もまた、甲骨文の時代から方角を示す文字として使用されており、太陽が沈む方向を表す文字として定着しました。
字形の起源は容器にありますが、古くから方向を示す文字として使われ続け、現在の意味として固定されています。
3-3|南の成り立ち:銅鼓を描いた象形文字
「南」は、古代に儀礼で用いられた銅鼓(どうこ)と呼ばれる楽器の形を描いた象形文字とする説が有力です。
この文字はもともと楽器を表していましたが、その音が方角名と同じであったため、方角を表す表記として用いられるようになり、現在の意味が定着しました。
3-4|北の成り立ち:背中合わせの人を描いた象形文字
「北」は、背中合わせに立つ二人の人の姿を描いた象形文字です。
この字は本来、「背を向ける」「反対を向く」という意味を持っていましたが、その音を持つ方角名を表記するために用いられ、方角を示す文字として定着しました。
現在でも「敗北」という言葉に、本来の意味である「背を向ける」のニュアンスが残っています。
4章|歴史:十二支による方角表現と東西南北の共存
方角は東西南北だけでなく、十二支によっても表されていました。
北:子
東:卯
南:午
西:酉
さらに、
北東:丑寅
南東:辰巳
南西:未申
北西:戌亥
のように、より細かい方向を示すことができました。
東西南北と十二支は置き換えられた関係ではなく、用途によって使い分けられていました。
都市の設計や地理的な説明では東西南北が使われ、暦や占い、陰陽道などでは十二支の方位表現が用いられました。
古代の都城計画では、東西南北を基準とした格子状の都市構造が採用され、方向を示す基準としての役割がさらに強まりました。
5章|文化:四神と結びついた方角の象徴性
方角は文化的な象徴とも結びつきました。
東:青龍
南:朱雀
西:白虎
北:玄武
この四神の体系では、方角は守護や自然の力と対応づけられ、世界の構造を示す概念として理解されました。
方角は単なる位置ではなく、自然と人間の関係を表す象徴として扱われていたのです。
6章|東西南北の使い方:現代でも使われ続ける基本語
東西南北はもちろん現代でも日常的に使われています。
駅の東口
北へ向かう
東西南北が分からなくなる
方向を示す基本語として、あらゆる場面で用いられています。
まとめ|東西南北は「自然の方向」と「人の言葉」を結びつけた文字
東西南北は、単なる記号ではありません。
それは、人が自然の中で方向を認識し、その違いを言葉で表し、その言葉を文字として固定していった結果生まれたものです。
太陽は毎日同じ側から昇り、反対側に沈みます。人はその規則性を観察し、空間に秩序があることを理解しました。そして、その方向を区別し、共有するために名前が与えられます。
やがて文字が生まれると、その言葉を書き記すために、東・西・南・北という文字が使われるようになりました。文字は方向そのものを作り出したのではなく、人がすでに認識していた方向を、社会の中で正確に伝え、固定する役割を担いました。
それぞれの漢字は、袋、籠、楽器、人の姿といった具体的な形をもとに生まれた象形文字です。それらの文字が、古代社会の中で方角を表す文字として用いられ続けたことで、東西南北は空間を示す基準として定着しました。
都市の建設、行政の区分、暦の運用、移動の記録――こうした文明の営みの中で、方向を正確に示すことは不可欠でした。東西南北という四文字は、その必要に応えるかたちで使われ続け、現在に至るまで変わらず用いられています。
東西南北は、自然の観察から始まり、言葉となり、文字となり、社会の基準として固定されたものです。
それは、人が世界の中で自分の位置を理解し、他者と共有するために築き上げた、空間認識の体系そのものなのです。
▶地元企業様や個人事業主様をサポートし、シール・名刺・チラシ・封筒・冊子・伝票からTシャツプリントまで、幅広く承っています。
↑オリジーではTシャツやグッズを作成してます!インスタで作品公開してます!
🔗こちらの記事もおすすめ
■ムカつくとは?意味・語源・由来をわかりやすく解説|意外と古い言葉!?なぜ“怒りの言葉”になったのかまで
■頭取とは?意味・由来・歴史をわかりやすく解説|なぜ銀行のトップは社長ではなく「頭取」なのか
■エグいとは?意味・語源・由来・歴史を徹底解説|なぜ刺激から褒め言葉になったのか?
■バズるとは?意味・語源・由来をわかりやすく解説|英語buzzとの違い・いつから広まった?使い方も紹介
■微妙とは?意味・語源・由来・仏教語「みみょう」と“ビミョー”化の変化をわかりやすく解説【肯定か?中立か?否定か?】
■どんたくとは?意味・語源・由来をわかりやすく解説|博多どんたくの名前の意味は「休日」だった【オランダ語由来】
■キャンセル(cancel)とは何か?意味・語源・由来をわかりやすく解説
