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0章|全部「つくる」なのに、なぜ3種類あるのか?
「料理を作る」
「家を造る」
「物語を創る」
私たちは、日常の中で自然に「作る・造る・創る」を使い分けています。
けれど、いざ理由を聞かれると、
「なんとなく…」
「雰囲気で…」
と、はっきり説明できない人は少なくないと思います。
そもそも、全部「つくる」なのに、なぜ漢字が3つもあるのでしょうか。
実はこの違いには、日本語の歴史や文化、そして近代以降の翻訳事情まで関係しています。
この記事では、「作る・造る・創る」の違いを、意味・由来・歴史の流れから整理し、もう迷わないレベルまで解説していきます。
1章|まず結論:3つの違いを一発で整理
最初に、結論から整理しておきましょう。
| 漢字 | 中心的な意味 | 特徴 |
|---|---|---|
| 作る | 一般的につくる | 日常・幅広い |
| 造る | 組み立ててつくる | 大きい・構造的 |
| 創る | 新しく生み出す | 独創性・発想 |
簡単に言うと、
-
日常的なら「作る」
-
大きく組み立てるなら「造る」
-
独自性を強調するなら「創る」
です。
この3つは、「つくる」という行為を、方向別に分けた表現なのです。
2章|「作る」の意味・語源・歴史
■ 意味
「作る」は、もっとも基本的で広い意味を持つ「つくる」です。
物でも、形のないものでも使えます。
例:
-
料理を作る
-
資料を作る
-
計画を作る
-
友達を作る
日常生活のほとんどの「つくる」は、この「作る」で表せます。
■ 語源・成り立ち
「作」という字は、「人が働く姿」をもとにした漢字です。
もともとは、
「人が手を動かして何かをする」
という意味を持っていました。
そこから、
-
作業する
-
生産する
-
用意する
といった意味に広がっていきました。
■ 歴史的な位置づけ
日本語の中で、「作る」は最も古くから使われてきた「つくる」です。
生活に密着した言葉として、長い歴史の中で定着してきました。
つまり、「作る」は、日本語における“基本のつくる”なのです。
3章|「造る」の意味・語源・歴史
■ 意味
「造る」は、主に大きなものや構造物をつくるときに使われます。
例:
-
家を造る
-
船を造る
-
ダムを造る
-
酒を造る
共通しているのは、「組み立て」「構築」という要素です。
■ 語源・成り立ち
「造」という字には、「進む」「築く」という意味が含まれています。
単に作るのではなく、
-
材料を集め
-
工程を組み
-
段階的に完成させる
というニュアンスが強い漢字です。
■ 歴史的背景
「造る」は、建築・土木・製造業の発展とともに定着しました。
特に近代以降、
-
工場
-
船舶
-
インフラ
といった分野が発展する中で、使用頻度が高まりました。
つまり、「造る」は“産業とともに育った言葉”なのです。
4章|「創る」の意味・語源・歴史
■ 意味
「創る」は、もっとも精神的・抽象的な「つくる」です。
例:
-
物語を創る
-
文化を創る
-
世界観を創る
-
未来を創る
「まだ存在しないものを生み出す」という意味が強く含まれます。
■ 語源・成り立ち
「創」という字は、「傷」「切り開く」という意味をもとにしています。
もともとは、
「何もないところを切り開く」
というニュアンスを持っていました。
そこから、
-
新しく始める
-
独自に生み出す
という意味へ発展しました。
■ 歴史的な特徴
「創る」は、比較的新しい使い方です。
明治以降、西洋文化が流入した際に、
「create」
「creation」
といった概念を訳すために、多用されるようになりました。
その結果、「創る=創造する」というイメージが定着したのです。
5章|作る・造る・創るはなぜ3つに分かれたのか?|文化と翻訳の影響
日本語は、意味の違いを漢字で細かく表現する言語です。
「見る・視る・観る」
「計る・測る・量る」
なども、同じ仕組みです。
「つくる」も同様に、
-
作業としてのつくる → 作る
-
構築としてのつくる → 造る
-
創造としてのつくる → 創る
と、役割別に分化しました。
さらに、近代以降の翻訳も影響しています。
-
make → 作る
-
build → 造る
-
create → 創る
こうして、意味の分担がより明確になったのです。
6章|作る・造る・創るで迷わないための実用ルール
実際に使うときは、次の基準で考えると迷いません。
① 迷ったら「作る」
→ ほぼ問題ありません。
② 大きく組み立てるなら「造る」
→ 建物・設備・工業製品
③ 独自性を出したいなら「創る」
→ 作品・理念・ブランド
この3つで、ほとんど対応できます。
7章|作る・造る・創るを例文で完全理解
作る
-
母が夕食を作る。
-
会議資料を作った。
造る
-
職人が家を造る。
-
造船所で船を造る。
創る
-
新しい物語を創る。
-
理想の会社を創る。
並べると、違いがはっきり見えてきます。
8章|作る・造る・造るのよくある間違いパターン
❌ 家を創る
⭕ 家を造る
❌ 毎日の弁当を創る
⭕ 毎日の弁当を作る
❌ 工場を作る(規模が大きい場合)
⭕ 工場を造る
「創る」は便利ですが、使いすぎると不自然になるので注意が必要です。
9章|まとめ:「つくる」は3方向に分かれている
最後に整理します。
-
作る=生活の中のつくる
-
造る=構築するつくる
-
創る=生み出すつくる
この3つは、「優劣」ではなく「役割の違い」です。
日本語は、「つくる」という一つの行為を、ここまで細かく分けて表現します。
そこに、日本語の繊細さと面白さが表れているのです。
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