[印刷会社を新潟市でお探しなら株式会社新潟フレキソへ] 名刺・封筒・伝票・シールなど各種商業印刷、Tシャツプリント・販促物など幅広く対応しています。
0章|導入──「意見=考えを述べること」で終わらせていいのか?
「意見を言う」
「意見が違う」
「ご意見ありがとうございます」
意見という言葉は、あまりにも日常に溶け込んでいます。
多くの人は、こう説明するでしょう。
意見とは、自分の考えを述べること。
確かに間違いではありません。
けれど、漢字をよく見ると、少し引っかかります。
意は、考えや心。
では、見とは何でしょうか。
見る? 見える? なぜ「言」ではないのか。
もし本当に「考えを言うこと」なら、
意言でもよかったはずです。
それでも日本語は、この言葉に
意見という二字を選びました。
この違和感こそが、
意見という言葉の正体を教えてくれます。
1章|意見とは?現代日本語での意味
辞書的に整理すると、意見とは次のように説明されます。
ある事柄についての考え・判断・見解。
重要なのは、意見が事実そのものではないという点です。
また、単なる感想とも違います。
-
事実:起きたこと
-
感想:感じたこと
-
意見:どう捉え、どう考えるか
つまり意見には、
判断や立場が含まれます。
そしてもう一つ大切なのは、
意見は「心の中にあるだけ」では成立しない、という点です。
ここですでに、
意見は「内面」では完結しない言葉だと分かります。
2章|「意」の意味──意見の出発点はどこか
まず「意」から見ていきましょう。
漢字の「意」は、
心の動きや向きを表す字です。
思う、感じる、迷う、願う──
そうした内面の働きが、
ある程度まとまりかけた状態。
それが「意」です。
-
思:考える動作
-
感:感じた反応
-
意:方向性を持った内面
つまり「意」は、
まだ外に出ていない心の中の判断だと言えます。
意見の出発点は、
まずこの「内側」にあります。
3章|「見」の意味──なぜ「見る」が使われたのか
では、なぜ「見」なのでしょうか。
「見」は単に目で見ることではありません。
日本語では古くから、
-
見解
-
見地
-
見方
といった言葉に使われてきました。
ここでの「見」は、
どう理解し、どう捉えたかを表します。
つまり「見」とは、
認識し、判断した結果のかたちです。
意見の「見」は、
自分の考えを「視覚的に見せる」という意味ではなく、
他者が理解できる形にした認識
を指しています。
4章|なぜ「意言」ではなく「意見」なのか
ここで、最初の疑問に戻ります。
なぜ「意言」ではなかったのか。
「言」は、音声や発話そのものを表す字です。
極端に言えば、
思いつきを口にしただけでも「言」になります。
しかしそれでは、
社会の中で扱うには不十分です。
意見に求められるのは、
-
他者が理解できること
-
検討・比較ができること
-
共有できること
だからこそ、日本語は「見」を選びました。
意見とは、
考えを言ったものではなく、考えを見せたもの。
この一点に、
意見という言葉の核心があります。
5章|歴史の中の意見──社会の言葉としての成立
意見は、もともと漢語として
中国の思想や政治の文脈で使われてきました。
そこでは、
-
判断
-
見解
-
方針に対する考え
といった意味合いを持ちます。
日本でも、
政治・学問・公的議論の場で使われる中で、
個人の考えを、社会に提示する言葉
として定着していきました。
近代以降、
意見は民主主義や討論文化と強く結びつき、
「黙って考える」から
「考えを見せ合う」社会へと広がっていきます。
6章|文化としての意見──日本語における距離感
日本語では、意見という言葉に
どこか慎重な響きがあります。
「意見を言わせていただく」
「ご意見は分かりますが」
そこには、
対立を避けようとする空気があります。
意見は、
人と人の考えの違いを露わにする言葉だからです。
それでも私たちは、
意見を完全に避けることはできません。
話し合い、決定し、前に進むためには、
意見が必要だからです。
7章|意見の使い方と例文
-
新しい企画について意見を述べる
-
参加者の意見を集める
-
意見が分かれる問題
-
意見交換を行う
意見は、
感想よりも一歩踏み込み、
主張よりも一歩控えめな言葉です。
だからこそ、
多くの場面で使われ続けています。
8章|まとめ──意見とは「意を見せる行為」である
意見とは、
ただ考えることではありません。
ただ言葉にすることでもありません。
心の中にある考えは、まだ「意」にすぎません。
口から出た言葉は、まだ「言」にとどまります。
意見とは、
意(内面の考え)を、他者が理解できる形に整え、見せること。
だから日本語は、
「意言」ではなく「意見」という言葉を選びました。
考えを持つだけでは、意見にはならない。
言っただけでも、意見とは言えない。
意を見せたとき、
はじめて意見になる。
この構造を知ると、
意見とは決して軽い言葉ではなく、
社会の中で考えを差し出すための、
とても責任ある行為だったことに気づきます。
チラシ・名刺・シール・ポスターなどの商業印刷、販促物の制作など幅広く対応しています。お気軽にご相談ください。
↑オリジーではTシャツやグッズを作成してます!インスタで作品公開してます!
🔗こちらの記事もおすすめ
■記号とは?意味・語源・由来を「記」と「号」から読み解く|文字・符号との違いも解説
■場所とは?意味・語源から「場」と「所」の違いまで分かりやすく解説
■回答とは?意味・語源から「解答との違い」までわかる完全解説
■中止とは?意味・語源・中断や延期との違いをわかりやすく解説
■金輪際とは?意味・語源・由来を解説|なぜ「絶対に」を表すのか
■器用とは?意味・語源・由来から読み解く「器を用いる」という本当の意味
