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0章|導入|魔法とは本当に「存在しないもの」なのか?
魔法と聞くと、多くの人はこう思うでしょう。
「ファンタジーの世界の話」「現実には存在しない力」。
ところが私たちは日常の中で、
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魔法みたいに便利
-
この一言は魔法だった
-
科学はかつて魔法だった
と、ごく自然にこの言葉を使っています。
本来は「存在しないはず」の魔法が、なぜ今も現実の言葉として生き続けているのでしょうか。
そもそも、魔法という言葉は古いのか、新しいのか。
実在する何かを指していたのか、それとも純粋な概念なのか。
この疑問を手がかりに、魔法という言葉を「言語」と「歴史」の両面から見ていきます。
1章|魔法とは?現代日本語における意味と定義
**魔法(まほう)**とは、現代日本語では一般に、
-
超自然的・不可思議な力によって
-
通常では起こりえない変化が生じること
-
または、そのように感じられる作用
を指す言葉として使われています。
魔法は実在を前提としない一方で、体感や比喩としては非常に強く機能しているという点がうかがえます。
魔法とは現象そのものではなく、人間が理解しきれない変化や作用に対して一時的に与えられた名前だと捉えることができます。
2章|魔法という言葉はいつ頃から使われてきたのか?
「魔」「法」という漢字は、それぞれ古くから仏教語・漢語として用いられてきました。
また、「魔法」という語の形そのものも、近代以前から見受けられます。
思想書や修行論、詩的表現の中では、人の理解を超えた力や不可思議な作用を指す言葉として「魔法」が使われてきた例もあります。
ただし、近代以前の日本語において、日常的によく使われていたのは、
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呪(まじない)
-
呪術
-
霊術
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妙術
-
陰陽道
といった、役割や文脈がはっきりした語でした。
つまり魔法という語は、昔から存在し、使われてもいたが、現在のように抽象的で、包括的な一般概念として、広く整理・共有されていたとは言い切れません。
3章|魔法と西洋語 magic の関係をどう考えるべきか
現代日本語では、「魔法」は西洋語 magic に対応する語として使われています。
この対応関係がはっきり整理され、広く共有されるようになったのは、西洋の思想・文学・学問が大量に紹介された明治期以降の日本語史の流れの中でした。
もともと存在していた「魔法」という語は、近代に入って意味の整理と一般化が進み、その過程で magic を受け止める語としてもちょうどよく機能するようになったと考えられます。
4章|なぜ既存の日本語だけでは足りなかったのか
日本語には以前から、
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呪術
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奇術
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霊術
-
妙術
といった言葉がありました。
しかしこれらの語は、
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宗教・信仰に寄りすぎる
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技芸や見世物の印象が強い
-
嘘や詐術のニュアンスを帯びやすい
など、意味の使いどころが限定的でした。
一方 magic は、
-
宗教でも科学でもなく
-
しかし完全な虚構とも言い切れない
「理解できない力」や「説明できない作用」全体をまとめて指せる語でした。
呪術や霊術などの語が役割ごとに使い分けられる中で、「魔法」はそれらを横断してまとめられる抽象度の高い語としての性質を持っていました。
近代以降、その性質が整理され、一般概念として前面に出るようになったと考えられます。
5章|「魔」と「法」という語が持つ意味の重なり
「魔」は仏教語に由来し、
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人の心を惑わすもの
-
正体がつかめない働き
を意味してきました。
一方、「法」は、
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規則
-
原理
-
秩序
-
世界を成り立たせる仕組み
を表す語です。
この二字を合わせた「魔法」という語は、
正体は分からないが、何らかの法則に従っていると感じられる力
という構造を、結果的に内包することになります。
これは意図的な命名というより、漢語の意味の重なりによって自然に生じた解釈の幅と考えるのが妥当でしょう。
6章|魔法は実在しないのか?概念としての位置づけ
では、魔法は完全な虚構なのでしょうか。
歴史を振り返ると、
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電気
-
磁力
-
薬の作用
-
心理効果
といったものは、仕組みが解明される以前、「不思議な力」「魔法のような作用」と受け取られていました。
この点から見ると、魔法とは、
まだ説明されていない仕組みに対して、人間が一時的に与えた呼び名
だったとも言えます。
魔法は「存在しない」のではなく、理解が追いついていなかった段階の認識だったのです。
7章|魔法という言葉が今も使われ続ける理由
魔法という言葉が今も残っているのは、
-
急激な変化
-
直感的に理解できない作用
-
言葉で説明しきれない体験
が、現代においても私たちの身の回りに存在し続けているからです。
そうした瞬間を一言で受け止めるために、魔法という言葉は今も使われています。
まとめ|魔法とは「理解の手前にある言葉」
魔法とは、人の理解を超えた力や、不可思議な変化・作用を指す言葉です。
それは実在する特別な力そのものを意味するというより、仕組みや理由がまだ説明しきれない現象を、いったん受け止めるために用いられてきた言葉だといえるでしょう。
この言葉は古くから使われてきましたが、近代に入って意味の整理と一般化が進み、現在のように抽象的で包括的な概念として定着しました。
世界がすべて説明しきれない限り、魔法という言葉が不要になることはありません。
だから私たちは今日も、思わずこう言ってしまうのです。
「それ、まるで魔法みたいだ」と。
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