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赤・白・青を使わない国旗――ジャマイカの特別な三色
世界には多くの国があります。
その国々の国旗を見ると、「赤」「白」「青」のいずれか、あるいは複数が使われているものが多いのに気づきます。
それは、歴史的・文化的な意味があったり、遠くから見ても識別しやすいからかもしれません。
では、「赤も白も青も使っていない国旗」が存在するでしょうか?
実は、そんな珍しい国旗を持つ国があります──それがカリブの島国、ジャマイカです。
ジャマイカの国旗は、**黒・緑・金(黄)**の三色だけを使った、とてもユニークな旗です。
ジャマイカ国旗のデザインと誕生の背景
ジャマイカがイギリスから独立したのは1962年8月6日。
そのとき、国家としてふさわしい新しい国旗を制定するため、デザインの公募が行われました。
採用されたのは、金色の斜め十字(X字)で旗を分け、
上下を緑、左右を黒にするというデザインでした。
じつは最初、横縞の案もあったようですが、
他国の国旗と似すぎるという理由で別案が選ばれた、という話もあります。
こうして誕生した国旗は、赤・白・青を使わず、
黒・緑・金だけで構成される珍しいデザインとなりました。
三色に込められた意味
ジャマイカ国旗の各色には、それぞれ意味があるとされています。
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黒 — 国民の強さや創造性、困難を乗り越える力
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緑 — 豊かな大地、自然、そして未来への希望
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金(黄) — 太陽の光、自然の恵み、国の豊かさと明るさ
また、旗が制定された当初、黒は「苦難」を象徴する色とされていたようですが、
後に「強さと創造性」を象徴する色として見直された、という説もあります。
この三色は、ジャマイカの自然や歴史、そして未来への願いをよく表しているように感じられます。
“赤・白・青を使わない”という選択の意味
世界の多くの国が、赤・白・青のどれかを国旗に取り入れている中で、
あえてそれらを避け、黒・緑・金という配色を選んだ――
それは、ジャマイカという国の独自性と、
「既存の枠にとらわれず、自分たちの歴史と未来を表したい」という意思のあらわれだと思います。
実際、「赤・白・青を使わない国旗」という条件で挙げられる国の中でも、
ジャマイカの国旗は特に目立つ存在です。
色の組み合わせとしての「調和と力強さ」
ジャマイカ国旗の緑・金・黒という配色は、
単なる象徴の域を超えて、色彩的にも優れた組み合わせだと感じます。
-
**金(黄)**の明るさが、緑と黒の対比を強め、遠くからでもはっきり見える。
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黒がデザイン全体を引き締め、力強さや重厚感を与える。
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緑は自然や安定を感じさせ、金と組むことで温かみと爽やかさを兼ね備える。
このように、「明るさ × 自然 × 強さ」という三色のバランスが、
国旗としての視認性と、国のメッセージ性の両方を高めているように思います。
国旗は、その国の“メッセージ”
国旗は、ただ布に色をつけたものではありません。
その国の歴史、文化、価値観、そして未来への夢が込められた象徴です。
ジャマイカ国旗のように、一般的な“国旗の色の枠”から離れた配色を選ぶことで、
その国独自のアイデンティティや誇りを強く主張できる──
そんな強さを、この旗は教えてくれます。
地図でジャマイカを見つけたとき、
その国旗をじっと見てみてください。
そこには色の裏にある
“この国の歩み”と“これからの希望”が、
静かに、しかし力強く込められているはずです。
コラム|緑 × 黄(金)× 黒 —— 色彩的にも“強い”組み合わせ
ジャマイカ国旗の 緑・黄・黒は、意味だけでなく 色彩の相性としてもとても優れた組み合わせです。
-
**黄色(明度・彩度が高い色)**が
緑と黒のコントラストを強くし、視認性を高めています。 -
**黒(無彩色の中で最も強い色)**が
デザイン全体を引き締め、力強さを生み出します。 -
緑は自然や安定感を象徴しつつ、
黄色との相性がよく、爽やかな印象を与えます。
つまり、
「明るさ(黄) × 自然と希望(緑) × 強さ(黒)」
色の特性が、そのまま国のメッセージを補強している
という、とても理にかなった配色なのです。
遠くから見てもはっきりとわかり、
記憶に残りやすいのも大きな特徴です。
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