迎春とは?意味・由来・歴史をわかりやすく解説【年賀状の定番賀詞】

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0章|導入──「迎春」は新年のどんな気持ちを表す言葉?


年賀状や挨拶状で、よく目にする「迎春(げいしゅん)」。
普段の会話ではあまり使わないのに、正月だけは特別な存在感があります。

なぜ「春」なのか?
そして、どんな気持ちを込めた言葉なのか?

その背景には、旧暦の季節感や日本の年始文化が深く関わっています。


1章|迎春の意味──“春=新年”だった旧暦の名残


「迎春(げいしゅん)」は、文字どおり
“春を迎える”=新年を迎える という意味の賀詞です。

なぜ春なのか?
その理由は旧暦にあります。

旧暦では立春を一年の節目として捉え、
春の訪れ=新しい年の始まり という感覚が根づいていました。

現代の1月は真冬ですが、昔の人にとって春は
“命が芽吹く季節”“物事が動き出す象徴”でした。

その文化の名残が「迎春」という言葉として残り、
今でも年賀状の賀詞として広く使われています。


2章|歴史──中国の“春を迎える”儀礼がルーツ


迎春という言葉の源には、中国の古い年始行事があります。

中国では古くから立春を祝う「迎春」の儀礼が行われ、
春の訪れを“新しい循環の始まり”として大切にしてきました。

この思想が日本にも伝わり、
平安時代には 春を寿(ことほ)ぐ文化 が生まれ、
江戸時代までの長い間、年始の言葉として定着していきます。

明治期に年賀状が普及すると、
「迎春」はそのまま 簡潔で品のある賀詞 として受け継がれました。


3章|文化的ニュアンス──迎春が持つ3つの印象


●① 上品で静かな祝いの雰囲気

派手さよりも、落ち着いた“和の正月らしさ”を感じさせます。

●② 春=希望や再生の象徴

芽生え・はじまり・明るさ。
春を呼び込むイメージがそのまま新年の気持ちと重なります。

●③ シンプルで柔らかい印象

迎春は二文字でスッキリとしており、
デザイン性の高い年賀状でよく使われます。

ただし――
2文字賀詞は略式とされるため、「目上・ビジネス向けには不向き」というのが正式なマナー。
(謹賀新年・恭賀新年のほうが丁寧)


4章|使い方──年賀状での正しい使い方


迎春は、親しい人や同年代に向けた年賀状で使いやすい賀詞です。

✔ 迎春を単独で使う場合

賀詞の“二重書き”を避けるため、
賀詞の直後に本文を続けて書く形が一般的。

例:
迎春
旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

✔ 目上・取引先の場合

迎春は略式のため、避けるほうが無難。
代わりに「謹賀新年」「恭賀新年」などが適切。


5章|まとめ──春を迎える言葉に込められた願い


「迎春」は、旧暦の“春=新年”という季節感を引き継いだ、美しい日本語。
短い二文字の中に、

  • 春を迎える喜び

  • 新しい一年への希望

  • 和の静かな品格

が込められた賀詞です。

目上への挨拶には向きませんが、
親しい相手には軽やかで明るい新年の気持ちを伝えられます。


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