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0章|紙のリサイクルは永遠じゃない
「紙は環境にやさしいから、何度でもリサイクルできる」──そんなイメージを持っていませんか?
実はそれ、ちょっと誤解です。紙にはリサイクルできる回数の限界があり、永遠にぐるぐる回るわけではないのです。
検索でも「紙 リサイクル 何回」「再生紙 限界」と調べる人が多いように、知っている人は意外と少ないポイントです。
1章|紙としてリサイクルできるのは約5回前後
紙のリサイクル回数は 4〜6回が限界。
つまり「紙として使える」のは平均すると5回前後が目安です。
リサイクルを繰り返すと、紙の原料であるセルロース繊維が短くなり、もう新しい紙を作ることが難しくなります。
この段階を超えると「紙ではなく、燃料など別の用途」でしか利用できません。
👉 ポイントは「紙の形を保てるのはせいぜい5回」ということです。
2章|なぜ限界があるのか?
繊維が短くなる
紙は木材パルプに含まれるセルロース繊維でできています。
リサイクルのたびにこの繊維が切れて短くなり、絡み合わなくなって紙の強度が落ちます。
不純物が混ざる
インク、のり、ホチキスの針跡、テープ…。
完全に除去できないため、品質を下げる原因になります。
白さや見た目の劣化
繊維の劣化と不純物の影響で、再生紙は灰色っぽくなり、滑らかさも失われます。
3章|リサイクル後の紙のゆくえ
紙としてのリサイクル限界を迎えた繊維は、さらに用途を変えて使われます。
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コピー用紙やノート → まだ強度のある段階
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段ボールや新聞紙 → 繊維が短くても使える用途へ
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ティッシュ・トイレットペーパー → 最終段階の「紙製品」
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それでも無理なら燃料(熱エネルギー)に
こうして、紙は最後まで無駄なく使い切られます。
4章|まとめ|「紙としては5回」が限界
紙のリサイクルは4〜6回が限界で、平均すると5回程度。
その後は段ボールやティッシュへと姿を変え、やがて燃料となって役目を終えます。
つまり「紙としては5回」が寿命。
だからこそ、1枚1枚を大切に使うことが、環境にも資源にもやさしい行動につながるのです。
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