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0章|導入:軽量ライナーの難しさ
段ボール印刷で軽量ライナーを扱う際、「印刷はきれいに出たのに段が潰れてしまった」「仕上がりが傾いてしまった」という経験はありませんか。
軽量ライナーはコスト面や軽量化の利点がある一方で、印刷工程では形状変化のリスクが高く、特に印圧条件とのバランスが難しい素材です。
1章|なぜ段潰れや傾きが起きるのか
軽量ライナーは紙自体が薄く、芯材(フルート)の支えが弱いため、印圧が高いと簡単に形状が変わってしまいます。
印刷時に段の山部分へ過剰な圧力がかかると、潰れや傾きが発生しやすくなります。
さらに湿度変化やインキの水分によっても紙質が柔らかくなり、変形を助長します。
2章|品質への影響
段潰れや傾きは、外観の問題だけではありません。
輸送時の強度低下、積載時の不安定化、箱の寸法精度の低下など、機能面にも悪影響を与えます。
これらは最終製品の評価にも直結し、場合によってはクレームや再製造の原因となります。
3章|段潰れ・傾きを防ぐためのアプローチ
対策の基本は「必要な発色を確保しながら印圧をできるだけ下げる」ことです。
そのためには、少ない圧力でもインキが均一に転移する版構造が重要です。
また、版全体の弾性を制御し、段の山部分に過剰な荷重がかからないようにする設計も効果的です。
4章|軽印圧対応の製版設計
軽印圧でも安定した発色を実現するためには、版表面や内部構造の工夫が必要です。
例えば、版表面のインキ保持性を高めることで、軽い圧力でも必要な濃度を確保できます。
さらに弾性制御によって、段の山部分では圧力を逃し、谷部分ではしっかりとインキを乗せるようにすることで、発色と形状保持を両立できます。
5章|想定される改善イメージ
例えば、軽量ライナーの印刷で、従来は段潰れ防止のために発色を妥協していたケース。
軽印圧対応版を使えば、印圧を下げても発色を確保し、形状変化も防止できる可能性があります。
結果として、外観品質と輸送強度を両立しやすくなります。
6章|まとめ
軽量ライナー印刷の段潰れや傾きは、印圧設定だけでなく版の構造にも解決のヒントがあります。
軽印圧でも高い発色を維持し、形状変化を抑える版設計は、品質と生産効率の両面で大きなメリットをもたらします。
当社では、旭化成「テナフレックス™-SR」液状感光性樹脂版を活用し、軽量ライナーの特性に合わせた弾性制御と表面設計で、こうした課題に対応しています。
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